事例

複合施設での活用

「住みながら働ける、時には貸し出せる」をコンセプトにした複合施設にRemoteLOCK採用

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UDS 株式会社 

https://www.uds-net.co.jp

UDS株式会社は、事業性と社会性を実現するしくみ=「システム」で都市を豊かに楽しくすることを目指し国内外でまちづくりにつながる事業企画、設計、店舗運営を手がけています。企画から設計、運営までを一連で手がけるスタイルで、まちづくりに必要な用途(住宅・ホテル・商業施設・オフィス・公共施設等)と機能(企画・設計・家具・建材・運営)を複合化させ新しい場をつくることを強みとしています。

小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)が保有する築35年の物件をリノベーションして、新業態へコンバージョンした複合施設「tefu yoyogi uehara」が2020年5月よりリリースしています。新しい働き方、ライフスタイルを提案する取り組みにRemoteLOCKも活用いただきましたのでご紹介いたします。

 

tefu yoyogi uehara 専用サイト:https://www.te-fu.jp/uehara/

 

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小田急電鉄株式会社が保有、UDS株式会社が運用する複合施設「tefu yoyogi uehara」にこの度RemoteLOCKが採用されました。(レンタルスタジオの入口には警備システムと連動する形式でTOBIRAを、タイムシェア型レジデンスにはRemoteLOCK 7iをご採用いただいております。)

 

小田急線代々木上原駅から徒歩約5分の場所に位置する物件をコンバージョンした複合施設「tefu yoyogi uehara」はタイムシェア型レジデンス、レンタルスタジオ、ホテルによって構成されます。この施設の主な特徴は、全4階のうち2~4階で展開する「タイムシェア型レジデンス」です。従来型のオフィスから発想を転換し、‘住みながら働ける、時には貸し出せる’をコンセプトに、タイムシェアの発想と空間的工夫、運営の仕組みにより実現した新たなタイプの住居です。

 

今回は設計、運営に携わるUDS株式会社様にインタビュー形式で「タイムシェア型レジデンス」のコンセプトが生まれた経緯から空間の工夫、RemoteLOCKの採用理由をお聞きしました。

 

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<今回インタビューに応じてくださったUDS 事業企画部ゼネラルマネージャー 金塚様>

 

Q.「タイムシェア型レジデンス」についてもう少し詳しく教えてください。

A.‘住みながら働ける、時には貸し出せる’をコンセプトにした新しい空間です。

「タイムシェア型レジデンス」は、従来型のオフィスから発想を転換し、‘住みながら働ける、時には貸し出せる’をコンセプトにした空間になります。住戸内での事務作業はもちろん、ゲストを招いた打ち合わせやオンライン会議などの利用にも配慮した間取りや機能を設け、家の居心地の良さと働く場所としての機能性を兼ね備えた家具を配置するなど、「住みながら働く」という利用シーンを重視した工夫を施しています。

また、ワークスペースとしての利用のない週末や連休には民泊プラットフォームであるAirbnb(エアビー)で宿泊施設として掲載し、一般のゲストの方に利用していただいています。そこで得た収益に関しては弊社とテナント事業者様でシェアする仕組みになります。

tefu yoyogi ueharaの構成

<tefu yoyogi ueharaの構成 2~4階が「タイムシェア型レジデンス」となる>

Q.「タイムシェア型レジデンス」のコンセプトはどのような経緯で生まれたのですか。

A.「これからの働き方は大きく変わる」という問題意識からこのコンセプトは生まれました。

元々「これからの働き方は大きく変わる」という問題意識は持っていました。その時に小田急様からこの物件のお話をいただき、その問題意識の1つの答えのようなものを提示できればいいなと。統一のデスクが横一列に並んで同じ方向を見ながら全員が仕事する、そんな画一的なイメージのオフィスは今後どんどん衰退していくという仮説から「家の居心地の良さ」と働く場所としての機能性を合わせた空間を目指しました。

「家の居心地の良さ」をもつ執務スペース

<「家の居心地の良さ」をもつ執務スペース>

また代々木上原は渋谷と新宿に挟まれた地域でありながらほとんど働く場がありません。この地域で働く場を提供するには、何かインパクトのある付加価値が必要でした。オフィスは基本的に土日の利用用途が無く遊休不動産となってしまいますが、家とワークスペースを重ね合わせたこの施設であれば何かマネタイズできないかと考えました。代々木上原は宿泊施設として人気の立地であることもその後の調査で分かり、「タイムシェア型レジデンス」のコンセプトが思いつきました。

結果的に「住宅以上渋谷のオフィス未満」という新しいマーケットを定義でき、不動産の価値を高めることに成功しています。

週末は民泊を受け入れ

<週末は民泊を受け入れることも可能>

RemoteLOCKチームよりコメント

本取材は「tefu yoyogi uehara」の専用サイトがオープンされてから1カ月後になる6月に実施しました。この時点でタイムシェア型レジテンスは全て満床です。また新型コロナウィルス感染拡大防止により旅行者は激減しているが、取材日も1階宿泊施設は宿泊客がおり稼働している状態でした。

Q.実際に設計していく中で何か課題などありましたか。

A.セキュリティや衛生面では一般の宿泊施設とは異なる課題がありました。

課題はたくさんありましたね(笑) アイデアと実際に形にするのでは全く違います。働く場であるからにはやはりセキュリティや衛生面は担保しなくてはいけない。例えば、清掃はワークスペースと宿泊で分けず毎日同じ業者様にお願いします。あくまでも働く場であることを意識した清掃が必要であることが理由です。

また、セキュリティの面ではRemoteLOCKさんに大いに助けてもらってます。平日は住居兼ワークスペースとしての利用、週末は宿泊といった空間利用方法を提案している為、物理鍵を宿泊者にお渡しすると鍵の複製のリスクが出てきます。働く場であるからにはセキュリティ面でのリスクは無くさなければいけません。一方でメインが宿泊事業ではありませんので、常駐して人が鍵を受け渡すというのも現実的ではありませんでした。そもそも用地も広いわけではありませんので、宿泊客用のフロントを設置することもできません。

こうした利便性とセキュリティ面の両立を考えた時に鍵の管理はスマートロックを利用するしかないと思いました。そのため、このコンセプトが決まった当初からスマートロックを入れて宿泊者の管理することを決めていました。

Q.スマートロックのお話しありがとうございます。数あるスマートロックの中でRemoteLOCKを選ばれた決め手は何でしょうか。

A.実績と堅牢性が決め手でした。

正直に言いますと、初めからRemoteLOCK1択でした。というのも元々弊社が運営している別のホテルで実績があったからです。その際はスマートロックの選定にかなりの時間をかけた経緯もあり、その後の利用実績からしてもまったく問題がないことからもこの施設ではスマートロックの選定に迷いませんでした。

また今回民泊部分の運営では、民泊代行のzens株式会社が関わっていますが、zens株式会社でもRemoteLOCKは既に運用の実績がありました。Airbnbと連携し予約からのチェックイン、鍵の受け渡しまでを自動化できるRemoteLOCKにはとても助かってます。
ワークスペースという観点では「工事による取りつけ」も大きなポイントでした。テープ式のスマートロックなどはがれる危険があるものはセキュリティ上の不安があります。

事務所入り口のRemoteLOCK 7i

<事務所入り口のRemoteLOCK 7i

Q.現在のRemoteLOCKのご利用状況について教えてください

A.ワークスペース、宿泊、レンタルスペースのそれぞれで異なる運用をしています。

タイムシェアレジデンスの入居者には、RemoteLOCKのクラウド画面からアクセスユーザー(常時解錠可能な番号)を発行して入居時にお伝えしています。基本的にその番号で執務空間の出入りが可能です。

さらにレジデンススペースは先ほどまでの話の通り、週末に宿泊者へ貸出してます。宿泊については全てAirbnbで受けており、AirbnbとRemoteLOCKを連携させて自動でゲストごとに暗証番号を発行しています。またzens株式会社の開発したチェックインタブレットを利用することで、ゲストの方は宿泊当日タブレットでチェックインをすると、解錠できる暗証番号が表示される仕組みにしています。Airbnbとの連携では、宿泊者の予約時間だけ解錠できる番号が発行され、チェックアウト時間になると自動で削除されるためセキュリティも安心です。

レンタルスタジオも外部からの予約を受け付けてますので、予約が入ると利用者ごとに予約時間だけ解錠可能な暗証番号をRemoteLOCKクラウドから発行しています。RemoteLOCKにはメールテンプレート機能もあるので、それを活用することで簡単に一時利用者の方に暗証番号をメールで送ることができています。

Q.最後に、今後の働き方や空間活用について展望があれば教えてください

A.働き方やライフスタイルのトレンド変化は今後加速すると思います。

折しも緊急事態宣言など、新しい生活様式や働き方がフューチャーされますが、その前から現在のオフィスの形は崩れ始めていました。2拠点生活など、一つの場所に縛られないライフスタイルへの志向の高まりや、リモートワークの浸透などのトレンドの変化は今後加速していくと思います。

この施設は実験的な取り組みになりますが、今後も小田急グループとして、従来の用途にとらわれない新たな空間利用方法の提案を行い、不動産価値を高めていきたいと思います。RemoteLOCKさんとも共に提案することで、空き家や空き区画の対処に困っている中小ビルなどのオーナーが持つ課題の解決につながっていくと思っています。

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