北海道ボールパークFビレッジ内の一棟貸し宿「VILLA BRAMARE」の入室をQRコードでスマートに
株式会社 藤井ビル 様
1965年に創業し、マンション、オフィスビル、テナントビルの賃貸を核とする総合不動産業を展開しています。2017年からホテル・飲食事業をスタートし、「HOTEL POTMUM STAY&COFFEE」や、2023年3月に開業した「北海道ボールパークFビレッジ」の敷地内にある一棟貸し宿「VILLA BRAMARE(ヴィラ ブラマーレ)」 を所有・運営しています。
2023年3月に開業したVILLA BRAMARE(ヴィラ ブラマーレ)は、「五感で愉しむ『静』と『動』」をコンセプトとし、五感で静寂・感動・興奮を同時に味わいながら贅沢な時間を過ごせるプライベートヴィラです。北海道ボールパークFビレッジ内に立地し、9棟のヴィラで構成されたスイート仕様の宿泊施設において、RemoteLOCK 8j-Qを導入した理由を伺いました。
インタビュイー:株式会社 藤井ビル ホテル事業部 マネージャー 山下 佑樹 様
(掲載内容は取材日:2023年10月30日時点の情報です)
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- Q.株式会社 藤井ビル の事業概要および、ホテル事業部の成り立ちについて教えてください。
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当社は暮らしと街の未来を見つめ、より快適で利便性の高い都市機能をサポートする事を目指し不動産を開発してきました。その不動産業のノウハウを生かし、より多くのお客様に快適な暮らしと時間を過ごしていただきたく2017年に札幌市内で「HOTEL POTMUM STAY&COFFEE」をオープンし、宿泊・飲食事業を始めました。物件は事前に購入しており、どのような用途で使うかを検討するなかで、札幌の宿泊施設不足を勘案し、ドミトリー形式の部屋で始めたのがきっかけです。その後、今回のヴィラ計画が動き始めたタイミングで、ホテル事業部として正式に発足されました。
「VILLA BRAMARE(ヴィラ ブラマーレ)」は、北海道ボールパークFビレッジの開発計画に含まれていた「一棟貸し型の宿泊施設の開発・運営」に弊社が参画することで実現しました。「世界がまだ見ぬボールパーク」をコンセプトに掲げていた球団側と、個性あふれる宿泊施設づくりをしたいという弊社の想いがうまくマッチングしたと考えています。
現在は「ボールパークFビレッジで働きたい」といった方にも恵まれ、6名のスタッフでVILLA BRAMAREの9棟を運営しています。管理している客室数は多くありませんので、人材不足による影響は少ないほうですが、ゲストの予約管理やお迎え、施設のPR・マーケティング、スタッフの業務管理等、施設運営のために必要な業務はたくさんあります。現在はスタッフ一同で試行錯誤しながら施設運営に取り組んでいるところです。
- Q.VILLA BRAMAREのコンセプトについて教えてください。
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ここでいう「静」とは、他人の目を気にすることなくプライベートな時間を愉しむVILLA BRAMAREの空間のことで、「動」は熱量溢れる球場およびボールパーク全体のことを指します。 VILLA BRAMAREは五感を刺激する体験を大切にしていて、例えば球場やボールパークの雰囲気(視覚・聴覚)を楽しむだけではなく、北海道産の木材をふんだんに活用し、ウッディな香り(嗅覚)を楽しめる客室など、様々なこだわりがあります。
客室は全9棟で、「Waterside Villa」(6棟)と「Hillside Villa」(3棟)の2種類に分かれており、2名様向け・3名様向け・4名様向けに3種類の間取りを用意しています。建物に使っている木材が間取りタイプごとに異なり、ナラや桜など、意匠の異なる部屋づくりにこだわっています。
まずWaterside Villaは水辺越しにES CON FIELD HOKKAIDOやFビレッジを望むことができる専用庭が特徴です。室内も窓面を広くとっているので、景色はもちろん、温かい日差しをお部屋の中からでも満喫することができます。
Hillside Villaは2階建てのヴィラタイプで、1周囲うように整備した専用庭が特徴です。3棟のうち1棟(G棟)は愛犬と宿泊することも可能で、専用庭をドッグランとして活用することができます。愛犬用にゾーニングされたスペースや専用のアメニティにより、触れ合いを大事にしつつもお互いにストレスなく過ごすことができるようになっています。
- Q.VILLA BRAMAREはお風呂やサウナも特徴的ですね。
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特にWaterside Villaは、サウナと水風呂が部屋タイプごとに異なるデザイン・広さになっていて、様々な過ごし方ができる設備になっています。例えばA棟・D棟は真っ黒な木材を使い、照明を落とした暗室のようなサウナを楽しむことができますし、B棟・E棟のサウナは寝転がって入れるように曲面を設けてあります。また、C棟・F棟は2段構成で異なる温度を味わうことができるほか、小窓からFビレッジを楽しめるようになっています。全てのサウナは室温を自由に設定ができ、セルフロウリュも可能です。
全棟共通でチラー付きで夏季も冷たい温度を保つことができる水風呂や、浴室に直結した「ととのい」専用の庭もあるので、サウナ好きの利用者には好評をいただいています。
また、施設体験をより充実させるためのアメニティにもこだわりを持っています。ホテルアメニティの平均的な質で妥協せず、誰でも絶対に満足するようなクオリティを追求し、VILLA BRAMAREのオリジナルアメニティ「CHRONO CHARME BRAMARE COLLECTION (クロノシャルム ブラマーレ コレクション)」を北海道出身のReno Beauty(株) 田中 誠太朗 氏と共同開発しました。特にシャンプーやコンディショナー、ボディミルクなどはお土産として購入される方も増えています。
- Q.非日常感あふれるプライベート空間を提供するVILLA BRAMAREですが、スマートロックを検討しはじめた経緯を教えてください。
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施設のコンセプトに照らして、ゆったりとした時間を施設で過ごしていただくために、チェックインの手続きや鍵の持ち歩き・施錠/解錠など、ゲスト側の手間を減らす必要があると考えていました。施設を運営するうえでも「物理鍵を使わないオペレーション」は省人化に効果的です。
今回、新製品としてRemoteLOCK 8j-Qをご紹介いただいたときは、「QRコードをかざすことで客室を解錠できる」という点に強く興味を持ちました。最近ではほとんど全ての方がスマートフォンを持っているのでQRコードに慣れた方も多く、スマートフォンを利用した入室手段もゲストに受け入れやすくなっていると考えました。
- Q.RemoteLOCKを採用いただけた理由を教えてください
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フロントでの宿帳記入の時間を減らすため、PMSとして導入したHOTEL SMARTとシステム連携実績があった点も魅力的でした。実はHOTEL SMARTのQRコード連携は今回を機に開発していただいたので、開業に間に合うかはギリギリでしたが、最終的にカギの紛失を予防し、フロントスタッフの業務を効率化できるRemoteLOCKを導入して良かったと思いました。
また、RemoteLOCKはIT導入補助金の適用が可能であったことも決め手の一つです。こちらもRemoteLOCKの営業担当に支援いただき、申請の際は非常に助かりました。
- Q.RemoteLOCKを利用してみて便利だと感じる点を教えてください
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例えば球場での試合終了時間の前後は、入室履歴をチェックして、最後の一人が客室にお戻りになったかを確認してからフロント(管理棟)を閉じるようにしています。施設の明かりを真っ暗にしてゲストをお迎えすることがないようにする、という点で大事な機能です。
また、チェックアウトの時間付近も管理画面を見て、退出時間を確認するようにしています。履歴を確認することで在室かどうか分かるだけでなく、 ときには荷物持ちのお手伝いのためにお迎えに伺うこともできます。
- Q.RemoteLOCKを通じた御社の今後のさらなる展開やご要望を教えてください
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VILLA BRAMAREについてはまだ2023年3月にオープンしたばかりなので、まずは施設の運営にじっくり取り組みたいと思っています。Fビレッジ内にはいくつか宿泊施設がありますが、顧客満足度では一番を目指したいです。
また、RemoteLOCKの活用という点では、将来的に「HOTEL POTMUM STAY&COFFEE」の方にも導入したいです。今回、VILLA BRAMAREで理想的な施設運営ができているので、ノウハウをうまく活用できればいいなと思っています。