事例

ラグジュアリーとセルフホスピタリティが融合した新しい時代のリゾートホテル

QRコードによるシームレスなチェックイン・解錠を実現

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霞ヶ関キャピタル株式会社

https://kasumigaseki.co.jp/

コンサルティング型デベロッパーとファンドマネジメントの機能を融合した独自のビジネスモデルを構築。ホテル事業では、3人以上のグループステイのために「広く、快適で、スタイリッシュ」な客室を提供するホテルブランド「fav」、より高価格帯となる「FAV LUX」、フラッグシップの「seven x seven」を展開。

2024年9月にオープンした「seven x seven 石垣」は、「ラグジュアリーを遊べ」をテーマに、今の時代のラグジュアリーを再定義し、ゲストに新しい価値や楽しさを提供する、多人数向けホテルブランド「fav」のハイエンドラインホテルです。新石垣空港から車で約18分、太平洋に面したマエサトビーチ近くに立地する全121室の同施設に、スマートチェックインシステムと連動し、QRコードで解錠可能な「RemoteLOCK 8j-Q」を導入した理由を伺いました。

 

インタビュイー:樋口 達夫 様・矢竹 菜々 様

 

(掲載内容は取材日:2024年10月23日時点の情報です)

課題

ゲストが自分らしい時間を過ごせる新しい宿泊体験の提供

  • スマホ一つで必要な手続きがすべて完結する世界観づくり
  • セルフホスピタリティとラグジュアリーの両立
解決策

QRコードによるシームレスなチェックイン・解錠

  • ウォレットでのQRコード表示により高い利便性を確保
  • スタッフは人にしかできないホスピタリティに注力
効果

新しい宿泊体験の提供と同時に、省人化オペレーションを実現

    • フロントスタッフの業務負担を低減しマルチタスク可能に
    • 損益分岐点となる稼働率が30%というロバストな経営を実現
Q.seven x seven 石垣のコンセプトについて教えてください

A.ラグジュアリーとセルフホスピタリティの融合、がコンセプトです

これまで、グループステイをターゲットとした3ブランド14施設の「FAV HOTEL」シリーズを展開してきました。リゾート地域での展開、そしてfavブランドのフラッグシップとしてのラグジュアリーを目指し、seven x seven のプロジェクトを立ち上げました。

seven x seven 石垣の客室の様子
▲大人数でも快適なリゾートステイが可能な広々とした客室空間

一口に「ラグジュアリー」といっても、従業員がぴったりとくっついて接客をするような、これまでの旧態依然としたホテルとは異なります。 お客様の自由を尊重し、快適さ、利便性を提供する「セルフホスピタリティ」を目指す、新しい時代の「ラグジュアリー」を再定義するホテルです。

設備面では、共有施設も充実しており、ラグジュアリーステイにふさわしいレベルのプールやレストランを備えています。

seven x seven 石垣のインフィニティプールの様子
▲サウナを備えたインフィニティプール。プールサイドのバーカウンターでは、seven x sevenオリジナルカクテルも楽しめる
seven x seven 石垣のバーの様子
▲赤色に彩られたBar Redなど、グループで楽しめるコンテンツが充実

▶seven x seven 石垣の公式サイト

Q.QRコードをチェックインや客室の解錠の鍵として活用する理由を教えてください

A.スマホで完結する世界観の実現に、最適であると考えたからです

スマホの登場により「情報を得る」「サービスを受ける」といった手続きが手元のスマホで完結するようになり、人々の行動は大きく変わりました。ホテルにおいても、これまで通りの対面や電話でのやりとりを必須とするのではなく、同じようにスマホで完結する世界観を実現できればおもしろいのではないか、と考えました。

QRコードはスマホやウォレットアプリで容易に表示できるため、実現したいスマホで完結する世界観と高い親和性を持ちます。他にも顔認証やカードキー、Web NFCといった仕組みも検討しました。しかし、グループステイのお客様に対して、全員の顔を登録するのか?カードキーを全員分発行するのか?全員がNFC対応のスマートフォンを持っているだろうか?といったところにネックがあり、私たちが目指すサービスにはQRコードが適している、と考えています。

チェックイン手続きの様子
▲予約確認メールから、チェックイン用のQRコードを発行し、ウォレットアプリに登録。宿泊当日は、フロントにあるタブレットにQRコードをかざすことで、わずか十数秒でチェックイン手続きが完了
解錠の様子
▲チェックイン手続きが完了すると、ウォレット上のQRコードは、客室の解錠用のQRコードに自動で切り替わる。客室ドアに設置されたRemoteLOCK8j-Qにかざすことで解錠可能

QRコードは、メールで容易に送ることができ、写真をとってグループで共有、ウォレットでかんたんに提示できるなど、ターゲットとなるグループステイのお客様にとって利便性が高く、スタッフの手も煩わせないといった点がメリットです。

フロントの業務負担が軽減されることで、スタッフは温かみをもってゲストをお迎えするなど、人にしかできない業務に注力することができます。また、スタッフはフロント業務だけでなく、カフェなどの併設施設の業務にもマルチにかかわることができるようになり、ホテル全体で見れば省人化にもつながります。

Q.RemoteLOCKを採用いただけた理由を教えてください

A.目指す世界観を実現できるスマートロックはRemoteLOCKだけでした

QRコードによるシームレスな宿泊が可能な世界観を実現するために、チェックインシステムもスマートロックも新しく作る必要がありました。

QRコード活用を検討し始めたタイミングでは、ラグジュアリーホテルでの使用に耐え得るスマートロックは存在せず、ハードの開発を一緒に進められる会社を探すところからスタートしました。目指す世界観の実現に向けて、ハードの共同開発を進められたのは構造計画研究所だけでした。

RemoteLOCK 8j-Qはスマートロックとしてのデザイン性も高く、seven x seven のラグジュアリーな空間ともマッチすると評価しています。

Q.お客様からの反響・導入効果を教えてください

A.「今までにないサービスを受けることができた」「次のことを考えておもしろいことをしているね」というようなお声をいただいています

元ホテル経営者、元ファンド会社出身など、全く無関係な事業をしていたメンバーが集まっている会社だからこそ、業界の常識にとらわれない、新しい宿泊体験の提供を実現できたのだと思います。

また、投資会社として、ホテル経営の面でも、稼働率が低くても粗利が出る経営の実現というチャレンジを進めてきました。従来の一般的なホテルでは、損益分岐点となる稼働率は60~70%程度とされていますが、投資会社の目線では非常にリスクが高いと言えます。RemoteLOCKをはじめとしたIT技術をうまく活用し、スタッフのリソースの活用を効率化して固定費を下げることで、損益分岐点となる稼働率が30%という高い経営安全性を実現しました。

これまでの世の中になかったものを実現し成功させられたことをうれしく思います。

Q.今後の展望を教えてください

A.スマホで完結する世界観をさらに展開していきます

温浴施設や大浴場などのロッカーについてもQRコードで解錠の制御を行う、またQRコードと決済サービスを組み合わせることで、さらに新しい宿泊体験を提供できるのではないかと考えています。スマホで完結する仕組みを世の中にも浸透させていくことができればうれしいです。

『seven x seven 石垣』に導入!
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