これからの時代に即したデジタル活用&学びのための「サード・プレイス」を提供!
株式会社アイ・ラーニング 様
デジタル学びのひろば「iLスクエア」
前身である株式会社アイセス(1990年2月設立)を経て、IBM研修のプロフェッショナルを集結した新たな研修会社として2013年4月に誕生。広範囲なスキル育成に対応した600以上の各種研修コースを展開するほか、デジタル時代における学びの機会の創出を目指し、時代に合わせたオンラインクラスを提供。2021年4月にはデジタル研修の制作・配信および、受講者の学びの場を兼ね備えた研修複合施設「iLスクエア」を設立し、研修サービスのさらなるデジタル化を推進しつつ多様な学びの機会を提供している。
「iLスクエア」では、受講生やお客様向けスペースへのメインの入口、各教室の入口、および、講師向けの配信スタジオの入口など、計14室に『RemoteLOCK 8j』を採用いただいています。本インタビューでは、QRコードやスマートフォン解錠ができる他社スマートロックと比較した結果、暗証番号型の『RemoteLOCK』を選んだ理由やその活用メリットなどを詳しく伺いました。
(写真右:株式会社アイ・ラーニング 代表取締役社長 宮田晃 氏 / 写真左:株式会社アイ・ラーニング 取締役 加藤佐和子 氏)
(掲載内容は取材日:2021年10月21日時点の情報です)
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- Q.研修複合施設「iLスクエア」について教えてください。
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企業様向けのITスキル、ビジネススキルなど多様な研修コースを提供する中で、以前は教室での対面の研修を多く行っていましたが、昨年よりオンラインを中心とした研修に大きくシフトしています。他方で、特に金融系の企業様や官公庁の方からは自宅や会社の端末やネットワークではオンライン研修の受講が物理的に難しいというお問合せを多くいただいていました。そこで、自宅やオフィス以外の受講場所、体験や気づきを得られる「学びの場」としてもご活用いただけるように「iLスクエア」を開設しました。
iLスクエアはそこに集う人がそれぞれの学びを得られるように、集合研修が受けられる教室やデジタル試験の受験が可能なスペース、研修の合間にくつろげる多目的スペース、オンラインクラスの受講が可能な個人受講ブースほか、さまざまな用途で使えるエリアを用意しています。専用サイトでのお申込みが必須の個人受講ブースは、ノートPCやモニターを常設する半個室タイプや、ノートPCを持ち込んで受講ができるオープンタイプなど、目的に合わせて3つのタイプからお選びいただけるようになっています。
学びは人間にとって必要不可欠なものだというコンセプトのもと、各教室のネーミングも例えばAir、Water、Earthというように人間に不可欠なものの名称をつけたり、什器もくつろぎや快適性を感じられるものを選ぶなど空間づくりにおいても細部にまでこだわっています。
- Q.『RemoteLOCK』の導入により実現できたことを教えてください。
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そもそもRemoteLOCK(リモートロック)導入のねらいとして、お客様にとっての利便性向上が前提にありました。この点では、予約とRemoteLOCKの連動の仕組みによって、利用者がスムーズに学習に望める環境を提供できていると思います。
また、内部的には業務メンバーがコロナ禍で必ず毎日出社しないといけない状況は避けたいと考えていました。自由な働き方のためにはリモート対応できるようにしたいという想いがあり、実際にRemoteLOCKを活用することで、非対面での鍵の受け渡しはもちろん、例えば施設内の特定エリアから新型コロナの感染者が発生した場合にも、そのエリアに誰が、いつ入ったがリモートからわかることで現地にいなくてもコロナへの対応ができるという点では働き方改革にもつながっていると思います。
- Q.数あるスマートロックの中で『RemoteLOCK 8j』を選んだ理由は何だったのでしょうか。
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RemoteLOCKを知ったのは「スマートロック」というキーワードでのWEB検索がきっかけです。個人受講ブースのお申込みは予約システムの活用を前提としていたので、予約システムと連動できるスマートロックを探したときにRemoteLOCKが候補にあがりました。
スマホ解錠やQRコード解錠型の他社のスマートロックもいろいろと調べましたが、お客様目線で考えると逆にハードルが高いように感じました。例えば金融機関のお客様だとプライベートで見られるメールアドレスを持ち合わせておらず、現地でスマートフォンから解錠できなかったり、QRコードを印刷するにも手間になることやテレワークでそもそもご自宅にプリンタがない場合もあることを考慮すると、暗証番号型のRemoteLOCKが一番だと考えました。
実は当初はコロナ禍ということもあり、ボタンに触れるタイプは時代にそぐわないだろうという考えもありました。ただ、お客様のことを考えるとQRコードは難しく、暗証番号型にしたいとなったときの折衷案として、抗菌シートを貼ることで感染症の心配を低減する方法をとりました。そうした点で、RemoteLOCKの3タイプの中から『8j』を選んだのは、ボタンの面がフラットで抗菌シートが貼りやすかったことが理由にあります。
- Q.『RemoteLOCK 8j』の導入にあたり検討したことはありますか。
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スマートロックとなるとドアに外付けをするので耐久性がどうなのかという心配や電池交換の頻度についても気になるところでした。耐久性については半年ほど使っていますが今のところ問題は感じていません。電源については『8j』であればオプションで電源供給ができることを聞いて、電池交換の工数が不要で、かつ、電池切れのリスクもない電源供給工事で設置しました。
- Q.RemoteLOCKをどのように活用しているのですか。
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例えば、集合研修であればひとつの番号を発行してお客様にはメールでご案内しているほか、業務用途の配信スタジオについては講師の方それぞれに固有の暗証番号を作成して、ご自身の番号で入室いただいています。
個人受講ブースは予約システム「RESERVA(レゼルバ)」とRemoteLOCKの連携により、お客様が専用サイトから予約をするとその時間帯だけ使える有効期限付きの暗証番号が自動でメールで送られるようになっています。
同様に試験スペースについても予約システムとの連動で暗証番号を自動発行したいのですが、専用の別の予約システムを使う必要があったため、連動での自動発行はできませんでした。予約に合わせて暗証番号を手動発行する方法もありましたが、直前のご予約やキャンセルも多く、手動だと発行が間に合わないという心配もありましたので、試験スペースに限ってはご来訪時に、『8j』に事前に登録しておいたカードキー(FeliCaカード)をお渡しして入室いただいています。別フロアには社員がおりますので、基本的には暗証番号キーで非対面でありながら、一部についてはカードキーを併用するという運用も可能なのだと思います。
スペースの運用に合わせて鍵についても使い分けることで、現状ほぼ人の手を介さずに鍵の受け渡しができています。自分の暗証番号を持っている講師や社員、清掃者は、鍵をやり取りすることなくスペースにアクセスできることが便利だと感じています。お客様対応についてもその都度、対面で鍵を渡す必要がないので、コロナの状況下においては出社を減らすことも可能になったり、何かあったときも管理画面上で誰が、いつ入ったかを手軽に確認できる点は安心感があります。
『RemoteLOCK 8j』はフラットで真っ白なパネルがドアについている状態なので、使い始めたころは初めてのお客様には鍵だと認識してもらえないこともありました(笑)この点については入口のモニターや看板、事前のメールでも使い方を案内するなどして運用でカバーしています。今は、お客様さまからの使い方の問い合わせはほとんどなくなりました。
- Q.「iLスクエア」の今後の展開について教えてください。
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iLスクエアには学習、研修エリアだけでなく、利用者同士で相談したり話ができるスペースやDX育成コンテンツを無料で視聴できるエリアも用意しています。個々の目的に合わせて学びを得られる、そんな多様性を重んじながら集える空間を、RemoteLOCKでセキュリティを確保した形で提供していければと思います。
ご自宅や職場だとどうしても学びに集中できない方も多いと思います。人間にとって不可欠な学びをそれぞれのやり方で深めていくにあたって、iLスクエアをぜひ活用いただきたいです。
*QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
*FeliCa はソニー株式会社の登録商標です。