事例

「プロトタイプする暮らし」を提案する生活実験型集合住宅へのスマートロック導入

集合住宅とシェアスペースの入室管理をRemoteLOCKで実現

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コクヨ株式会社 

https://flats.the-campus.net/

文具やオフィス家具事業を展開するコクヨ株式会社は、2021年に「長期ビジョンCCC2030」を策定し、ワークスタイルにとらわれない事業づくりに注力しています。ライフスタイル領域での新たな取り組み「THE CAMPUS FLATS」は、住みながら、いつかやってみたかったことを試せるコクヨ初の集合住宅ブランドです。

2023年9月1日、コクヨ株式会社がオープンした生活実験型集合住宅 & 地域拠点「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI(ザ・キャンパス フラッツ トゴシ)」。ライフスタイル領域での新たな取り組みにおいてRemoteLOCKの導入に至った背景、今後の展望などについて伺いました。

 

インタビュー:
 コクヨ株式会社 経営企画本部 イノベーションセンター ライフスタイルユニット 荒川 千晶 様

 

(掲載内容は取材日:2023年9月12日時点の情報です)

課題

多様なスペースを、貸出しの手間をかけずに運営したい

  • スマートロックやWEB予約システムを活用した施設運営を検討
  • 管理者や入居者にとって利便性が高く、かつ、安心な「鍵」の在り方を模索
解決策

扉にスマートロックを導入し、鍵の受け渡しをキーレス化

  • 全居室や共用スペースにRemoteLOCKを計47台導入 
  • 共用スペースはFixUとシステム連携し、予約者ごとに暗証番号を自動で発行
効果

施設の稼働率を高く保ちつつ、効率的に予約を管理

  • 入室履歴を確認でき、セキュリティ面で安心
  • 鍵の受け渡しや合鍵のシェアの手間をなくして効率化
Q.THE CAMPUS FLATS TOGOSHI(ザ・キャンパスフラッツ トゴシ)について教えてください

Aいつかやりたかったことを気軽に試せる「プロトタイプする暮らし」を提案する生活実験型集合住宅です。

働き方・暮らし方が多様化していることで、境界があいまいになってきています。そこで、暮らしながら「様々なことにチャレンジできる」ライフスタイルを提案できないかという想いがあり、戸越のコクヨ社員寮をリノベーションしたのが、「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」です。

2021年に自社オフィスビルを大規模リノベーションし、建物の一部を地域に開放した「THE CAMPUS」をオープンしました。今回の物件も地域の方に開放するスペースを整備して「街にひらく」DNAを継ぎ、集合住宅=FLATSという意味を足して「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」と名前をつけました。

▲コクヨ株式会社 荒川 様
Q.THE CAMPUS FLATS TOGOSHI(ザ・キャンパスフラッツ トゴシ)の施設構成について教えてください

A住宅部分(居室)および8つのスタジオ、フードスタンドで構成された複合施設になっています。

まず賃貸住宅部分は全39戸で、全ての居室にRemoteLOCK 5iを導入しています。ルームタイプは全5種類で、グループ会社のインテリアブランド ACTUS(アクタス)の家具が全居室に備え付けられています。単身者だけではなく、パートナーと複数人で利用するシェア契約(最大4人まで)も受け付けていますが、RemoteLOCKは鍵の受け渡し・合鍵の共有などの手間がかからないので便利です。

また、アトリエやリビングルームを追加で契約するオプションもあり、こちらにもRemoteLOCKを導入しています。居室と同じ暗証番号で解錠可能なため、鍵の持ち歩きなく利用できるようになっています。

そのほかに全入居者で共有できる設備としては、シェアリビングやシャワールーム、1人用バスルームのほか、女性専用のパウダールームもございます。

入居期間は最短3か月から。居室は5つのルームタイプに分かれている
(撮影:良知慎也)

住宅以外には、料理教室を開催できるクッキングスタジオや、フィットネス(ヨガ・ダンス)やサロン仕様のスタジオなど、8つのスタジオ(レンタルスペース)があります。入居者ではなくてもスタジオを利用したクラス・イベントを開催いただけますので、「いつかやりたかったこと」を試せる場としてご活用いただければと思っています。

<THE CAMPUS FLATS TOGOSHIにある8つのスタジオ>
 ①フィットネス(吹き抜けのスタジオでヨガやダンス等におすすめ)
 ②クッキング(水回りも完備。料理教室や料理動画の撮影が可能)
 ③ラウンジ(テーブルやイス、ソファ席があり、ワークスペースとしても利用可能)
 ④1on1(ブース席。ミーティングや1on1レッスンに利用可能)
 ⑤リモート(遮音仕様。ミーティングやウェビナー収録にも対応)
 ⑥ビューティ(折り畳みベッド完備のサロン仕様。リラクゼーションやメイク・着付け等にもおすすめ)
 ⑦スナック(飲食店営業許可付きのキッチン付き、1日単位でお店の営業ができる)
 ⑧ポップアップ(屋外スペースを活用した物販・展覧会の実施が可能)

▲大小様々なスペースが用意されていて、クラスやイベントの主催も可能
(撮影:良知慎也)

また、1階では誰でも立ち寄れるフードスタンド「THE CAMPUS STAND」を営業しています。オリジナルのバゲットピザやクラフトソーダなど、様々なシーンでご利用いただけます。

▲フードスタンド「THE CAMPUS STAND」
(撮影:良知慎也)
Q.RemoteLCK導入の背景について教えてください

A企画当初からスマートロックの導入には興味を持っていました。

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▲入口に取り付けられた RemoteLOCK 5i
(撮影:良知慎也)

利用者への柔軟なサービス提供や利便性の向上を考えて、物理鍵を使わずにスマートロックを使った入室管理を検討していました。スタジオ用の予約システムとして採用した「FixU(フィックスユー)」との連携が可能であったところも、RemoteLOCKを選んだポイントの一つです。

スタジオへの出入口(2か所)だけは他社のスマートロックを使っていますが、居室や共用スペースについては機能・価格のバランスが良かったRemoteLOCKの導入を決めました。

Q.RemoteLOCKを採用いただけた理由を教えてください

A.機能・価格のバランスの良さが決め手でした。

他社製品と比べて、特に住宅部分で必要としていた機能と、費用のバランスが良かったです。
複合型の施設で扉が多いので、一つの暗証番号(統一番号)で扉を解錠できる点は大きなメリットです。

また、居室を複数人でシェア契約した場合に一つの扉に対して契約者ごとに番号を発行できるところも良かったです。通常の住まいだとニーズにこたえられないことが、THE CAMPUS FLATSだと実現できていると思っています。

Q.
RemoteLOCKの導入過程について教えてください

A.製品の説明を受けてから半年ほどかけて導入を決めました。

最初の面談は2022年10月ごろです。年末にはRemoteLOCKの導入を概ね固めていましたが、スタジオの運営ルールや入退室の動線をギリギリまで議論していたので、機種・台数を確定できたのは春ごろでした。様々な機能を併せ持つ施設なので、施設の運用と「RemoteLOCKによる入室管理の在り方」が合っているかどうか、という点は現在も模索しているところです。

Q.今後の展望について教えてください

A.アトリエやリビングルームの時間貸しを検討しています。

居室が満稼働になった頃合いをみて、契約されていないアトリエやリビングルームがあれば、月単位または時間単位で貸し出しできないかと考えています。また、今回は弊社の寮をリノベーションしましたが、「THE CAMPUS FLATS」事業の成長を図りつつ、将来的に様々な街で集合住宅の展開ができればと思ってます。

THE CAMPUS FLATS TOGOSHIに導入いただいたスマートロック『RemoteLOCK』の詳細

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