事例

公営ワーケーション施設の“非日常感”の演出にRemoteLOCKが活躍!

「公営既存施設」×「IT」でワーケーション誘客を実現!官民連携で町全体の活性化へ

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鹿児島県大島郡天城町(徳之島) 

https://www.town.amagi.lg.jp/

徳之島は、南西諸島の奄美群島に属する離島の1つです。本土から南へ約468kmに位置し、島内には徳之島町、天城町、伊仙町の3町があります。天城町は、徳之島の西側を約半分ほど占め、人口約5800人、14の集落からなる町です。

2021年1月から公営バンガロー1棟を活用してワーケーション推進事業を展開している天城町。ワーケーション施設へのRemoteLOCK 5iの導入により、ワーケーションの醍醐味のひとつとも言える非日常体験の提供や職員の休日対応のための工数削減を実現されたそうです。今回は天城町役場企画財政課ふるさと創生室の基様にRemoteLOCKの導入の背景やワーケーション推進の取り組みについてもお話を伺いしました。

 

(掲載内容は取材日:2021年3月16日時点の情報です)

課題

効率的・効果的にワーケーション推進をしたい

  • ワーケーションを推進することで地域活性化につなげたい。
  • 公営ワーケーション施設の運営にあたり職員の対応工数やゲスト側の手間も減らしたい。
解決策

既存施設の活用と鍵のIT化

  • 既存の公営バンガローをワーケーション施設として有効活用。
  • 遠隔から鍵の発行、送付ができるRemoteLOCKを採用。
効果

日常と非日常の融合というワーケーションのメリットを最大化

  • 国の補助金も活用して少ない投資ながら町全体の活性化への期待もある。
  • 鍵のやり取りがなくなることでゲストにとってはワーケーション中の非日常時間が拡大。
Q.ワーケーションの取り組みのねらいを教えてください。

A.多様な働き方の推進と天城町の活性化やファンづくりに期待しています。

当町は新型コロナウイルス感染症が流行する以前から「働き方改革」や「新しい旅のカタチ」のひとつとしてのワーケーションには注目をしていました。そんな中、コロナの流行で、国の補助金(2020年度新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金)が活用できることとなり、これが後押しとなって事業化に至りました。

コロナ禍で普及が進んだリモートワークなど多様な働き方を後押しするとともに、リゾート地での新しい働き方を推進し、さらには、天城町への企業誘致、移住定住、新たな関係人口の創出などにもつなげていきたいと考えています

天城町ワーケーションポスター

<天城町ワーケーションポスター PDFはこちら

(参考)ワーケーションとは?

仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた欧米発の造語で、テレワーク等を活用し、普段の職場や居住地から離れ、リゾート地などの地域で普段の仕事を継続しながら、その地域ならではの活動も行うものです(活動例:休暇、研修、オフサイトミーティング、地域交流、ローカルイノベーション創出等)。(総務省 地域力創造グループWEBサイトより)

Q.ワーケーション施設は今回新たに建設したのですか。

A.いいえ、既存の施設をワーケーション施設として有効活用しました。

既存の公営バンガローを有効活用してワーケーション施設として整備しました。

建物を取り壊して新たに建て直すのは時代の流れにも反していると考え、既存の建物を活かすことにしました。ちょうど、この公営バンガローは徳之島屈指の海水浴場である与名間ビーチに隣接しており、海だけでなく自然を満喫できる豊かな山々や空港からのアクセスも良いので、ワーケーション施設としてアピールし、活用できることは願ったり叶ったりでした。

オンライン会議もスムーズにできる大画面テレビモニター

<オンライン会議もスムーズにできる大画面テレビモニター>
バンガローからはオーシャンビューも!

キッチン家電やバスルームも完備

<キッチン家電やバスルームも完備>

Q.RemoteLOCKの導入の背景を教えてください。

A.非日常感を演出するにあたり、非対面での鍵の受け渡しは必須でした。

以前のオペレーションだと、ゲストは空港についたあとそのままバンガローに行けるわけではなく、バンガローとは逆方向に位置する町役場まで鍵を取りにいらしていただく必要がありました。

これだとゲストは単純に時間のロスにもなりますし、何よりワーケーションの醍醐味でもある「非日常感」がそがれてしまいます。せっかくのワーケーションにも関わらず、対面で人に会って鍵を渡されるのは現実感がすごくあるので、この点は必ず改善したいと考えていました。また、鍵を渡す側の職員にとっても、鍵の受け渡しのためだけに土日の時間が拘束されることは回避する必要がありました。

もちろん、新しい社会様式に沿った、できる限りの非接触・非対面を実現したいという思いもあります。

ワーケーションの醍醐味でもある日常と非日常との融合を実現

<ワーケーションの醍醐味でもある日常と非日常との融合を実現>

Q.IoTツールの導入の壁はありませんでしたか。

A.ゲストへのメリットが多いことを説得材料に理解を得ていきました。

スマートロックというとお子さんや高齢の方などは使いづらいのではないかという心配があります。この点でRemoteLOCKはドアに設置されたテンキーのボタンを押すだけなので操作はとてもわかりやすいと感じています。ほかにも付属の物理鍵でも解錠できるため、もしもお客様からの希望があれば、変則的ではありますが物理鍵を受け渡すこともできます。

スマートロックの導入にあたっては「役場への立ち寄りが不要になること」「解錠方法がわかりやすいこと」「(場合によっては)物理鍵での解錠もできること」などゲスト視点でのメリットと、柔軟な運用ができることなどが大きなポイントとなりました。

操作はRemoteLOCK 5iのテンキーのボタンを押すだけ

<事前に届いた暗証番号で解錠。操作はRemoteLOCK 5iのテンキーのボタンを押すだけ>

Q.ワーケーションを推進していく上で大事にしていることはありますか。

A.官民連携で町全体の活性化につながるように努めています。

ワーケーション施設はあくまできっかけであり、滞在中には町内はもちろん、徳之島島内の様々な民間の施設を利用して、非日常を存分に体験していただきたいと考えています。

例えば、仕事時は地元の事業者が運営しているカフェやレストランを利用して地元ならではの食事を楽しんでいただいたり、休暇時は温浴施設に立ち寄ったり、店舗から用品を借りてマリンレジャーを楽しんでいただくことも期待しています。

そのために地元企業と連携して町側からも積極的に民間の施設を紹介し、送客するなどしています。もともと、町としてワーケーション事業を行う以前に、地元企業でもワーケーションやコワーキングなどの取り組みをしていたため、自治体がその盛り上がりをさらに活性化していければと考えています。

Q.ワーケーション事業や施設運営オペレーションの今後の展望について教えてください。

A.ゆくゆくは稼働率を高めて、より多くの方に天城町での非日常を楽しんでいただきたいです。

現在、予約はメールや電話で受け付けています。
予約受付後にRemoteLOCKの管理システム上で予約期間だけ使える鍵の暗証番号を作成して、利用者様へお渡ししています。

しばらくはこのオペレーションで運営しながらワーケーション自体の需要も見つつ、将来的に稼働率が高まった際には予約システムの活用により鍵発行を自動化するなど、さらなる効率化も検討できればと思います。

RemoteLOCKチームよりコメント

ウィズコロナでは人々の生活様式はこれまで姿と変え、『ワーケーション』についてもコロナを機に取り入れた企業が多いのではないでしょうか。天城町様ではコロナ前からいち早く『ワーケーション』を推進しておられ、単なる滞在場所の提供ではなく、スマートロックの活用による非対面での鍵の受け渡しや、非日常感の演出といった付加価値も提供しておられます。アフターコロナでは自然たっぷりで人気になること間違いなしの天城町。今後の取り組みについても期待が高まります。

自治体や公共施設でも続々と採用される入室管理システム
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