API連携で自社の予約システムとスマートロックが連動
エンプティ株式会社 様
2017年10月設立。2018年1月に無人のレンタルドレスサロン「Empty Dressy」をオープン。「店員の目を気にせずに自由に試着ができる」、「仕事終わりでも気軽に行ける」しかも「リーズナブル」という夢のようなレンタルドレスサロンを無人運営によって実現している。
2018年2月よりお客様が入店される際の入口の鍵にRemoteLOCK5iをご利用いただいています。以前使っていたスマートロックの課題や、RemoteLOCKに変更した理由、Empty Dressyならではの無人の秘密についてお伺いしました。
(掲載内容は取材日2018年4月時点の情報です)
2021年最新のインタビュー記事はこちら『予約と鍵のAPI連携で無人店舗の鍵の発行・受け渡しを自動化』
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- Q.導入の背景・目的について教えてください。
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結婚式やちょっとしたパーティーに参加する際に必須になるドレスですが、多くの女性は自分が持っているドレスを使いまわしている現状があります。できれば毎回違うドレスを着たいけど、その都度購入するのは高すぎるといった女性の悩みを解決したくリーズナブルなレンタルドレスサロンを開業しました。この低価格を実現できるのが店員を置かない無人運営の形式です。店員がいないことで経費を削減できるだけでなく、来店客は気軽に立ち寄って店員の目を気にせずに自由に試着できるといったメリットもあります。
一方、無人運営のスタイルだとセキュリティについて考えなくてはなりませんでした。事前に来店予約したお客様だけが入店できるようにして、無人でも盗難や不審者の侵入を防げ、お客様にとっても安心な空間にできればと考えていました。
- Q.導入前の鍵の管理の方法について教えてください。
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2018年1月にオープンしたEmpty Dressyですが当初はRemoteLOCKではなく他のスマートロックを使っていました。そもそもスマートロックを選んだのは対面しなくてもお客様に鍵を受け渡せることが理由です。当初採用したスマートロックの運用方法は、まずお客様の事前予約と支払いを確認した後に、鍵の権限を手動で発行して、メールで鍵のURLを通知していました。お客様は、来店時にドアの前で鍵のURLにアクセスしてスマートフォンを操作することで入店いただいていました。
- Q.導入前の鍵の課題について教えてください。
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鍵の利用にあたりお客様と管理する側の双方に手間がかかるオペレーションになっていたことが課題でした。鍵の発行にあたってはお客様のメールアドレスの登録が必須だったため、まずはメールアドレスを送ってもらって管理者側でユーザー登録を行います。その後、鍵の作成とユーザーへの発行といった手順を経てお客様へ招待メールが送られます。お客様はそのメールを受け取りURLからパスワード登録をすると、再びメールが届き、それにログインすることで鍵のページに到達します。
こうした一連のユーザー登録作業をお客様にもしてもらう必要があったのと、何よりそうした権限の発行を毎回手動で行う必要があったので、管理する側としても非常に手間がかかっていました。鍵の発行から通知までの一連の流れがシステム連携で自動化できると良かったのですが、当時使っていたスマートロックではAPIが公開されていなかったので手動のオペレーションにならざるを得ませんでした。
- Q.RemoteLOCKを選ぶうえで決め手になったものを教えてください。
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RemoteLOCKはAPIが公開されているため自社の予約システムと連携できることが大きな決め手でした。今後、利用者がますます増えることが予想される状況で手動での合鍵の発行はいずれ無理が生じると感じていました。予約から鍵の発行、そしてお客様の来店までを人の手を介さずにスムーズに行うためにはそれぞれのシステムを連携させることは必須でした。
- Q.RemoteLOCKを選ぶうえで懸念となったことを教えてください。
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実はオープン当初の鍵選びの段階でRemoteLOCKも候補だったのですが扉に穴を空ける工事が必要なため断念せざるを得ませんでした。そのため、まずはテープで簡易に取り付けられる他社のスマートロックを選びました。だめだったらすぐに取り外して別の方法に変えられるので、こちらは導入のハードルは低かったです。結局、そのスマートロックだと色々な課題があることがわかり、利用をやめることにしました。
その時点ですぐにRemoteLOCKを選びたいところでしたがAPIについて詳しくわかるまでは若干の不安もあったので、資料請求や問い合わせを行って安心できることを理解して購入に至りました。
- Q.RemoteLOCKを利用してみての効果を教えてください。
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当初の想定通りオペレーションが自動化できて非常に便利です。オープン当初は手動での鍵の発行でもなんとかなっていましたが、利用者が増えるにつれてこのままでは対応しきれないと感じていたので、このタイミングでスムーズなオペレーションに変更できて満足しています。定性的な感想としてはそういった感じですが、定量的な部分では来店客の鍵に関する問い合わせの数が減りました。以前使っていたスマートロックから現在のRemoteLOCKに変わって来店客は2倍以上に増えていますが鍵に関する問い合わせは逆に減りました。約2カ月間、RemoteLOCKを使っていますが使い方がわからないといった問い合わせはありません。
- Q.以前使っていたスマートロックと比較してのRemoteLOCKの良い点や、気になる点があれば教えてください。
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RemoteLOCKに変更してからは鍵に関する問い合わせが減っているので、暗証番号を入力するだけのシンプルさがお客様にとってもわかりやすいのかもしれません。一方、ボタンがゴム製なのでやや押しにくいのは気になっています。もう一つ、利用してみて課題になったのが、予約からすぐに来店されたお客様が入店できなかったことがありました。暗証番号がまだRemoteLOCK本体に反映される前だったのでこうしたことが起こったようです。現在はRemoteLOCKがWi-Fiに通信する間隔を短くして暗証番号の発行後、短時間で本体に反映されるようにしています。
- Q.Empty Dressyの今後の展望について教えてください。
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今後もそのリーズナブルさを可能にしている無人という強みを生かし、RemoteLOCKを使いながら、よりリーズナブルでより利便性の高いしくみや企画を実現できればと思います。どんどん進化していきますので、定期的にサイト(https://emptydressy.com/)を訪れていただけると嬉しいです!
RemoteLOCKチームより
エンプティ株式会社様では、レンタルドレスショップの無人運営を実現するために予約者だけが入室できる仕組みとしてスマートロックを導入されました。以前使っていたスマートロックでは鍵の権限の作成や利用にあたり管理する側とお客様の双方に手間がかかるオペレーションになっていたことが課題でした。そこでRemoteLOCKに変更してAPIで自社システムと連携したことで鍵の発行を自動化し、以前にはなかったスムーズなオペレーションを実現されました。また、入室があった際にはSlackに通知されるように自社で紐づけを行うなどRemoteLOCKを生かしたより利便性の高い運用をされています。