事例

「働く・遊ぶ・学ぶ」を1つにした複合施設の利用者管理をRemoteLOCKで実現

廃校跡地を活用した【東神楽大学】の施設運営とは

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株式会社AgriInnovationDesign 

https://higashikagura-college.jp/

「小学生のなりたい職業1位を農家にする」をビジョンに掲げ、東神楽大学(※学校法人ではありません)の運営やマルシェ・地方創生のプロデュースなど、農業活性に関わるプロデュースを全国で展開しています。

2021年3月で廃校になった忠栄小学校。その跡地利用を町がプロポーザル方式で行い、2022年12月に生まれたのが、「働く・遊ぶ・学ぶ」を1つにした複合施設「東神楽大学」です。学校らしさを残しつつ、シェアオフィスやレンタルスペースなど、豊富な用途で活用可能な東神楽大学でRemoteLOCK導入に至った背景、今後の展望などについて伺いました。

 

インタビュイー:株式会社AgriInnovationDesign 代表取締役 脇坂 真吏 様

 

(掲載内容は取材日:2023年9月12日時点の情報です)

課題

多様なスペースを、貸出しの手間をかけずに運営したい

  • スマートロックやWEB予約システムを活用した施設運営を検討
  • 校舎入口や体育館など、様々な用途の部屋の入室を管理したい
解決策

扉にスマートロックを導入し、鍵の受け渡しをキーレス化

  • STORES 予約 とシステム連携し、予約者ごとに暗証番号を自動で発行

効果

施設の稼働率を高く保ちつつ、効率的に予約を管理

  • 無人運営中も入室履歴を確認でき、セキュリティ面で安心

Q.株式会社AgriInnovationDesign様の事業内容について教えてください

A「小学生がなりたい職業1位を農家にしたい」という想いのもと、農業支援事業を行っています。

株式会社AgriInnovationDesignは農業支援を行っている会社です。主な事業としては農家・自治体に対する支援・プロデュースや、東京都内を中心に「マルシェ」(年間220日程度)の運営を行っているほか、全国各地で地域活性・地方創生に取り組んでいます。

株式会社AgriInnovationDesignの事業概要
▲株式会社AgriInnovationDesignの事業概要(公式サイト

東神楽大学では学長(主たる事業の責任者)として企画・コンセプトの設計やプロデュースを行っています。弊社では2016年から東神楽町の農家を応援するプロジェクト(のちの東神楽町地域商社)に取り組んでいて、その過程で町内の廃校の利活用について相談を受けました。

そこで、東神楽町の活性化に資する取り組みの拠点として活用することを提案し、 その後は2021年に廃校になった旧忠栄小学校の用途転用として、2022年12月に東神楽大学として運営を開始(開校)をしました。

Q.東神楽大学は複合施設ですが、どのように設備・コンテンツを整えたのですか?

A「東神楽町に足りていないこと」と「東神楽町にあったらいいなと思うこと」を合わせました。

旭川空港からのアクセスの良さを生かし、都心からの利用者も多い「東神楽大学」
(旧 :忠栄小学校跡地)

弊社は廃校活用の公募が出る以前から東神楽町の農業支援に関わっていたので、「東神楽町に足りていないこと」と「東神楽町にあったらいいなと思うこと」をミックスした事業を提案したいと思っていました。地元からの意見を吸い上げる、というのは決して簡単ではありませんが、開業後も東京の施設を参考にしたり、時には町民の皆さんが望んでいそうな設備を想像することで、「地元からの需要」・「地域外からの需要」の両方を考慮して運営を続けています。

東神楽大学 コワーキングスペース
▲コワーキングスペース:理科室の設備をそのまま活かした人気の部屋

東神楽大学は廃校活用という特性を活かし、学校の面影を残したまま、普段はオフィスやコワーキングスペース、ゲストハウス、購買部・学食(カフェ)といったスペースを提供しています。旭川空港からのアクセスがいいので、オフィスについては道外の企業の活動拠点としてご利用いただいてます。

多様な事業を展開しているぶん、施設ごとに利用者の年齢層も異なりますが、北海道内/外に限らず、海外からいらっしゃる方もいます。特にゲストハウスについては、Booking.comにも掲載しているので、世界中から幅広く宿泊予約を受け入れています。東神楽大学の開業前は、地域内に温泉宿1件とキャンプ場しかなかったので、気軽に宿泊できる場所として、宿泊需要も多いと考えています。

東神楽大学 学食
▲ 学食:地域の幅広い世代の方が利用するほか、飲食店にチャレンジしたい人の後押しになっている

<学校設備は以下のように活用されています>
教室など:オフィスやレンタルスペース、イベントスペースとして活用
音楽室:シェアスタジオとして活用
理科室:コワーキングスペースとして活用
家庭科室:学食として活用
体育館:レンタルスペースとして活用
*そのほかにも、キャンプスペースやゲストハウス、テントサウナがございます。

Q.RemoteLCK導入の背景やお持ちだった課題について教えてください

Aスタッフの手間はかけずに、「利用者が使いたいときに使える」施設づくりを考えていました。

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▲ 東神楽事業部の皆様、脇坂 様は左から5番目(公式サイト

窓口にスタッフが常駐するタイプの施設は、どうしても人件費がそれなりにかかってしまい黒字化が難しくなります。多様な施設利用ニーズが存在するなかで、シェアスペースの利用者層はネットリテラシーが高い方が多いので、東神楽大学ではスマートロックやWEB予約システムを活用した施設運営ができるのではないかと考えていました。

そして、「スマートロック」もインターネットで検索・費用の比較を試みた際に、料金体系が明確に掲載されていて、検討しやすかったのがRemoteLOCK(リモートロック)でした。現在は校舎の入口、体育館の出入口、レンタルスペース、コワーキングスペース、NゲージのレンタルスペースにRemoteLOCK 5iを設置しています。STORES 予約 と連携しているので、解錠のための暗証番号は自動で発行・通知しています。

Q.RemoteLOCKを採用いただけた理由を教えてください

A.コスパがよく、目指していた施設運営のイメージに合っていました。

RemoteLOCKは導入コストや導入の流れが分かりやすかったので、施設運営について費用をあまりかけずに効率化するイメージができました。また、RemoteLOCKの機能面でも、省人・無人運用のために必要な機能(解錠のための暗証番号が自動で設定でき、1台あたりで設定可能な番号数も多い等)を不足なく持っていると思っています。

また、無人運営中は、施設利用者が校舎を必ず経由するため、セキュリティ管理の面で誰がいつ入室したかを確認できる点にも満足しています。

Q.
RemoteLOCKの導入過程について教えてください

A.製品の説明を受けてから2か月程度で導入を決めました。

製品のバリエーションや特徴、連携可能なシステムについて紹介を受け、導入を決めるまでにはおよそ2か月程度かかりました。施設の開業と同じタイミングでの導入なので、貸しスペース部分の運用イメージや・稼働率・料金設定など、様々な議論を重ねて、現在のオペレーションに落ち着いています。

製品の取り付けについては、元が学校だったので鍵がついていない引き戸が多く、扉の入れ替え等の必要がありましたが、RemoteLOCKの取り付け実績がある近隣の施工店を紹介いただき、スムーズに進みました。

▲入口に取り付けられた RemoteLOCK 5i
Q.今後の展望について教えてください

A.東神楽町の宿泊需要に応えるため、一棟貸し設備の追加を検討しています

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▲東神楽大学の外観(公式サイト

東神楽町ではまだまだ宿泊需要が見込めるので、校内に「一棟貸しタイプの宿泊設備」を増やすことを検討しています。現在運営しているゲストハウス部分にはRemoteLOCKを導入していませんが、例えばトレーラーハウスなど、一棟貸しタイプの設備であればRemoteLOCKを活用した省人での運営ができるのではないかと考えています。

東神楽大学に導入いただいたスマートロックシステム『RemoteLOCK』の詳細

詳細資料請求サムネイル_210624