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公開日2022.05.24

最終更新日2023.08.17

グランピングの省人運営にスマートロックが最適な理由

近年、グランピング経営が新たなビジネスとして高まりを見せています。一方で、場所は地方にあることが多いため、人手の確保が難しい場合や、本社と施設が物理的に離れていることで管理がしにくいなどの課題も存在します。そこで、今回は、グランピング運営の課題解決に貢献するIT活用について「鍵」に着目して、そのメリットや事例を紹介します。

グランピング運営における鍵の受け渡し方法とは?

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通常のグランピング施設においては、鍵の受け渡しはフロントでのチェックインの際に行われます。この際、フロントスタッフと宿泊者は対面でのやり取りをしなければなりません。そのため、対面でのチェックインのためだけに人員を多く割かなければならず、必要以上に人件費がかさんでしまいます。

しかしながら、グランピング施設は多くの場合、郊外や都心から離れたエリアにあるため、スタッフの常駐が困難である場合があります。また、昨今のコロナ情勢もあり、対面でのやり取りはなるべく減らしたいというのが本音かと思われます。

グランピング施設の運営にスマートロックが最適な理由

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ルームキーとして物理鍵を採用すると、先述のように対面でのやり取りは避けては通れません。フロント業務における非対面・非接触を実現するためには、鍵のやり取りの問題を解決することが必要不可欠です。

そこで解決策となりうるのが、ルームキーとしてのスマートロックの採用です。
スマートロックとはいわゆる電子錠のことであり、Wi-Fiやbluetooth通信によって鍵をオンラインで発行、管理することが可能となっています。それでは、なぜ、グランピング運営にスマートロックが最適なのでしょうか?ここでいくつか理由を見ていきましょう。

遠隔から鍵を管理できるため

スマートロックを利用することで鍵の遠隔管理が可能になります。既に一部の先進的なホテルにおいては導入が進んでいますが、完全非対面によるチェックインが可能なセルフチェックインシステムが普及しつつあります。このセルフチェックインシステムは、現地到着時に宿泊者自身のスマートフォンや施設備え付けのタブレットを使用してチェックインを行うというものです。

例えば、暗証番号型のスマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」は、セルフチェックインシステムと連携することで、クラウドから予約ごとに異なる暗証番号やQRコードを発行できます。発行された暗証番号やQRコードは、チェックイン後にタブレットやスマートフォン上に表示することで受け渡しが可能なため、現地スタッフによる鍵の受け渡しが不要になります。

また、暗証番号は有効期限を設定できるので、宿泊期間前やチェックアウト後に不正に入られてしまう心配もありません。

複数の部屋を一元管理できるため

スマートロックを利用することで複数の部屋の鍵を一元管理できます。広い土地を利用するグランピング運営において、分散して建てられた複数の棟を、少ない人数でまとめて管理することは困難です。そのため、一括で入室の管理ができるシステムが必要になります。

例えば、暗証番号型のスマートロック「RemoteLOCK」は、クラウド上で客室やドアごとに、いつ、誰が入室したかが自動で記録され、管理画面で一元管理することが可能です。そのため、宿泊者や清掃者の入室履歴も一目で確認したり、スマートロック本体の電池切れや通信(Wi-Fi)の切断も、メールの通知機能によって事前に把握できるため、運用も安心です。

RemoteLOCKのクラウド管理画面。Wi-Fi接続状況やバッテリー状態、入室状況などを一元管理可能

無人や省人での運営を実現できるため

スマートロックを利用することで無人・省人運営が可能になります。スマートロックの導入によって鍵の受け渡しや宿泊者・清掃員の鍵管理などのフロント業務を自動化、効率化できます。これにより、例えばフロント対応のためだけのスタッフの数を減らすことができ、削減できた人的リソースは他の業務やおもてなしに充てることも可能です。

グランピング経営の人件費は、経営コストの中でも大きな割合を占めるものであり、無人化・省人化により経営コストの大幅な削減にもつながります。

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スマートロックを導入して無人、省人運営に成功している事例

これまでグランピング経営においてスマートロックを導入すべき理由について紹介しました。それでは、具体的に宿泊施設のどのような場面においてスマートロックが活用されているのでしょうか?

複数棟の遠隔管理(株式会社Sanu様)

株式会社Sanu様が運営する「SANU 2nd Home」はセカンドホームの月額サービスで、滞在期間中はあたかも別荘であるかのような空間を提供するということをコンセプトにしています。

自然の広大な立地の中で分散した複数の施設を経営するSanu様は、それらをどのようにまとめて管理するかということを課題としていました。また、都会からのアクセスが不便であるため、遠隔での管理体制が必要でした。

そうした課題を抱えていたSanu様でしたが、RemoteLOCKの導入で遠隔からの鍵の受け渡しと管理が可能になり、常駐スタッフが0人という体制での運営を実現されています。このような体制を実現することによって、人件費負担を軽減することにも成功しています。

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300室以上の客室を一元管理(株式会社リクリエ様)

株式会社リクリエ様は、フロントに人を置かない無人IoTホテル「GRAND BASE」を全国50店舗以上展開しています。スタッフがフロント業務を行わない代わりに、セルフチェックインシステム「Tabiq」を導入することによって、非対面でのチェックインを可能としています。

このような無人化・省人化により、有人での運営と比べて大幅な人件費の削減に成功しています。

鍵の受け渡しの面で、ホテルの無人運営を可能としているのがRemoteLOCKです。RemoteLOCKを複数の無人ホテルで利用されている株式会社リクリエ様によると、Wi-Fiによるクラウド接続の安定性や、管理画面のUIの見やすさが多数の施設・部屋を一元管理に向いているとのことです。

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宿泊施設の無人経営(株式会社日本ユニスト様)

株式会社日本ユニスト様が運営する「SEN.RETREAT」は地方の観光産業として地域活性化にも大きく貢献する熊野古道沿いの宿泊施設です。

高齢化が激しい地方部においては、宿泊施設を開業しても働き手が不足する場面が多く、本事業も有人運営から無人運営へと方針変更を余儀なくされました。さらに、無人運営を実現するために、物理鍵の紛失リスクトレーサビリティの確保も課題にあがっていました。

そうした課題を解決し、無人運営を可能にしたのがRemoteLOCKです。RemoteLOCKの導入により、対面での物理鍵の受け渡しは不要となり、鍵の紛失リスクを低減させることに成功しています。また、入室履歴から誰がどの時間に入室したかを把握できることで、トレーサビリティを確保できる点にも評価が得られています。

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【まとめ】グランピングの非対面運営は体験価値の向上にもつながる

以上、グランピング運営にスマートロックを導入すべき理由について、具体例を交えながら述べてまいりました。日常の喧騒から離れ、非日常的な体験を求める利用者にとっても対面の機会をなるべく減らすことはグランピングの体験価値を向上させることにもつながります。そのような体験価値向上のためにも、スマートロック導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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