新型コロナの感染者状況が落ち着きを見せている2021年秋。長く苦戦を続けてきたホテル業界にも需要回復の兆しが見え始めています。そのような中、施設側においては感染対策の徹底や経営の効率化を目的とした非対面化・非接触への対応が課題となっています。今回は、PMSと呼ばれるホテル管理システムとスマートロックシステムの連携によるアフターコロナ時代のホテル運営のニューノーマルともいうべきソリューションを紹介していきたいと思います。
PMSとはProerty Management Systemの略語で、一般的にホテルや旅館など宿泊施設の管理システムのことを指します。予約に応じた部屋割りや清掃・空室の管理、売上や顧客管理、宴会場の管理、予約経路など、ホテル運営にかかわる様々な情報を一元管理できることが特徴で、現在、多くのシティホテルやビジネスホテル、リゾートホテルなどで取り入れられています。
そして2021年10月から、宿泊施設に関わる各種システムとソリューションの老舗で累計取引先は2000社以上におよぶ株式会社ナバックが提供するオンプレミス型PMS「フロントゲートウェイ」ならびにクラウド型PMS「ビズサイト・ナフェイス CLOUD」と、株式会社構造計画研究所が提供するスマートロック「RemoteLOCK」のシステム連携がスタートしました。
そこで、ここでは株式会社ナバックの提供するPMSを具体的にご紹介するとともに、今回の「RemoteLOCK」との連携がもたらす様々なメリットについて述べてまいります。
PMSには、ネットワークを施設内で構築するオンプレミス型、インターネットに接続することでサービスが利用できるクラウド型の2種類の形式があります。ナバックでは、どちらの形式でも施設のタイプに応じて複数のシステムを提供していますが、ここでは今回「RemoteLOCK」との連携を開始したビジネスホテル向けの2つのシステムをご紹介していきたいと思います。
「フロントゲートウェイ」は10～300室程度までの宿泊特化型施設やビジネスホテル向けPMSで、法人顧客管理や団体調整機能などビジネスホテル向けの機能を備えています。システム全体を施設内のローカル環境で構築するため、データベースへのアクセス・処理をスピーディにおこなうことができます。
基本機能として、予約管理、フロント管理、顧客管理、集計・更新、予算・分析管理、各種帳票などが備わっていることに加えて、自社予約システム、ポイント管理、ルームキー連動、自動精算機連動、清掃管理連動、POSシステム連動、その他多種多様な連携機能を有しており、施設の特徴に応じたサービスを提供できます。
既存のインフラに依存しないため災害に強く、また、万が一の際のためのクラウドバックアップ体制が整っていること、多言語対応でインバウンド対策に安心なこと、アプリ形式を採用しているため操作性が快適で効率的であること、なども大きな特徴となっています。
クラウド型PMS「ビズサイト・ナフェイス CLOUD」は基幹システムのプログラム、データベースをクラウド上に設置することで、ローカルパソコンの設定条件の制約が緩和され、ハードトラブルに対する心配が軽減されます。こちらも10～300室程度までの宿泊特化型施設やビジネスホテル向けPMSで、法人顧客管理や団体調整機能などビジネスホテル向けの機能を備えています。
多種多様な基本機能と連携機能を備えている点も前述した「フロントゲートウェイ」とほぼ同等で、施設の特徴に応じたサービスを提供できます。
この「ビズサイト・ナフェイス CLOUD」で最も特徴的な点は、徹底したマネジメント機能です。部屋ごと、日付ごとの稼働率の状況を分析し、稼働率の見直しと適正な価格設定を行うことができ、さらに、過去の実績や目標値をもとに事前に日々の目標値を設定し、緻密で戦略的なホテル経営に役立てることができます。
この他、シンプルでわかりやすくかつ機能的なユーザーインターフェイス（操作画面）、ペンタブレットやパスポートリーダーと連結することで施設のペーパーレス化に効果を発揮する点、なども特筆に値します。
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冒頭でも述べましたが、長引くコロナ禍で苦戦が続いてきた宿泊業界にも需要回復の兆しが見え始めており、ホテルや旅館ではアフターコロナに対応したフロント業務の非対面化・非接触化が喫緊の課題となっています。
しかし、特に現金の取り扱いやウォークイン（予約のない宿泊客）への対応など、柔軟性が求められるビジネスホテル業界では、非対面化・非接触化はまだまだ進んでいるとはいえません。こうした背景を受け、フロントの非対面化・非接触化を踏まえたフロントの無人化運営を促進すべく、このたび、ナバック社が提供するPMS「フロント ゲートウェイ」および「ビズサイト・ナフェイス CLOUD」と、弊社の提供するスマートロック「RemoteLOCK」が連携を開始しました。
今回のシステム連携で、ビジネスホテル・シティホテル向けPMS「フロント ゲートウェイ」および「ビズサイト・ナフェイス CLOUD」が、Wi-Fi型スマートロック「RemoteLOCK」と連動し、これらのPMSで処理された予約情報に対して、各客室の鍵となる「RemoteLOCK」の暗証番号が自動で発行できるようになりました。
運営者側から見たキーレス化のメリット
今回の連携によるキーレス化を導入することで、ホテル運営側はチェックイン時における鍵やカードキーの受け渡し、チェックアウト時の回収が不要となる上に、鍵の紛失の不安もなくなり、フロント業務の省力化が可能となります。省力化により創出された人的・時間的余裕は、おもてなしなどホテルのサービス強化に充てることで、ホテルのさらなる価値向上を図っていただくことができます。
宿泊者側から見たキーレス化のメリット
一方、ゲスト側も暗証番号で客室に入れるため、外出の度にフロントに鍵やカードを預ける必要がなく、また、ホテルスタッフにも気兼ねすることなく滞在を楽しんでいただけます。非対面でチェックイン・チェックアウトができるので、感染症対策の面からも安心感を得ていただくことができるでしょう。
上記に加えて、システムギア社の提供する自動チェックイン機・自動精算機システムを導入すれば、無人・非対面であっても、ウォークインや現金精算への対応など、これまで非対面形式では難しかった業務も可能になります。
その他、ナバック社、構造計画研究所ともに、OTAやサイトコントローラー、予約システム、決済システムなどホテル業界に関連する多数の連携パートナーを有しています。今回ご紹介した両社のPMSとスマートロックによるフロント業務の非対面化・非接触化をコアとしながら、施設の特徴や経営理念に適した運営プランや顧客サービスのあり方を検討してみてはいかがでしょうか？
宿泊事業者向け RemoteLOCKサービス詳細資料
