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公開日2021.08.03

最終更新日2026.07.27

ホテルにおけるセキュリティ確保の方法 〜鍵管理の自動化で防犯・省人化・現場の「安心」を同時に実現〜

人手不足の深刻化やインバウンド拡大に伴い、ホテルの「鍵管理」と「セキュリティ」は大きな転換期を迎えています。従来の運用では、鍵の紛失リスクや対面での受渡コストに加え、「夜間にエントランスを施錠しておかないと、少人数のスタッフが宿泊者や関係者以外の泥酔者や部外者の不正侵入を常に見張って対応しなければならない」という負担が課題となっています。そこで本記事では、「防犯性の向上」「フロント業務の省人化・無人化」そして「現場スタッフが安心して夜間働ける環境づくり」を達成するため重要な経営戦略ツールを紹介し、ホテルの運用や立地に合わせたアクセス制御ノウハウを解説します。

まずここから整理!「誰を・どの地点で・どこまで通すか」で決まるホテルの運用設計

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これらの課題を解決するためアクセス制御システムを検討する際、最初にやるべきことは「製品選び」ではありません。自社のホテルにおいて「誰を・どの地点で・どこまで通すか」というアクセス権限の境界線(運用フロー)を整理することです。

アクセス制御判断の3ステップ・整理フロー

下記の軸をあらかじめ明確にしておくことで、無駄な設備投資を防ぎ、宿泊客の利便性と施設のセキュリティを両立させることができます。

【STEP 1】「誰を」通すか(対象者の整理)

宿泊ゲストのみか、それとも1階カフェなどの店舗やレンタルスペースの一般客、飛び込み(ウォークイン)の客、清掃・メンテナンス業者も含まれるか?

【STEP 2】「どの地点で」制限をかけるか(セキュリティ境界の設定)

建物全体の入口(エントランス自動ドア)で止めるか、それとも宿泊エリアへの移動ポイント(エレベーター・階段ドア)で止めるか?

【STEP 3】「どこまで通すか」コントロールする(権限付与)

チェックインからチェックアウトまでの「指定時間内のみ有効なアクセス権」を自動発行・無効化する。

【設置場所別】「エントランス制御」と「エレベーター制御」の使い分け

「共用部」のアクセス制御において、設置ポイントとして最も代表的なのが「エントランス(自動ドア)」と「エレベーター(階層制御)」です。設置場所によって施設の運用スタイルが大きく変化します。

比較項目
① エントランス制御
② エレベーター(階層)制御
セキュリティ境界
建物全体の入口(敷地内・ロビーへの侵入防止)
客室フロア(宿泊エリアへの立ち入り防止)
1階・共用部の状態
指定時間帯は完全クローズド(宿泊者のみ)
エントランスのオートロック化
常時オープン(一般客・カフェ客も自由に入降可能)
適した施設タイプ
・1階がフロント/ロビーのみや宿泊者のみ利用できるスペースがあるホテル
・深夜帯を少人数〜無人化・省人化運営したい施設
・1階(低層階)にカフェなどの店舗やレンタルスペースを併設
・ウォークイン(当日飛び込み)が多い
・複合ビル型ホテル
運用イメージ
夜間のみ自動ドアを施錠。
夜間、宿泊者は暗証番号/QRをリーダーにかざして入館。
エレベーター内のリーダーに暗証番号/QRをかざすことで、自身の客室階ボタンが有効化。

パターンA:夜間の関係者以外の不正侵入を防止する「エントランス制御」

ホテルの不正な侵入を防ぐ方法としてまず考えられるのが、エントランスのオートロック化です。エントランスのオートロック化とは、文字通りエントランスを常時施錠状態にすることであり、入館するための鍵の権限(例えば暗証番号など)を持った人しかホテル内に入れないようにすることです。

1階に一般向け店舗がなく、深夜帯のセキュリティを高めたい施設に最適です。夜間の指定時間帯(例:23:00〜6:00)のみエントランスを認証制オートロックに切り替えることで、部外者の無断侵入やロビーや共用トイレ、喫煙室の悪用を物理的に遮断できます。

宿泊者にとって利便性が高い方法として、エントランスと客室の電子キーを連動させて、宿泊客は利用する客室と同じ暗証番号を使ってエントランスの解錠ができるアクセスコントロールシステムがあります。こうした客室とエントランスの鍵情報を連動できるアクセスコントロールシステムを使うことで、下記のようなことが実現できます。これにより、宿泊者に限り入館できるようになり、かつチェックイン後にしか客室に入れないため、宿泊者情報の取得漏れも防ぐことができます。さらに、セキュリティの向上により、コストが割高となる夜間スタッフの配置が不要になるなど、大幅な人件費削減も期待できるでしょう。

ホテルによっては時間帯によって無人化するケースもあります。最も多いのは日中のチェックインがある時間帯はフロントスタッフを置き、深夜帯はスタッフ無人になるようなケースです。この場合、日中はエントランスを開放しておき、夜間だけオートロックにするという方法があります。この場合、エントランス用の暗証番号の事前送付は不要となり、ゲストはチェックイン後に外出して深夜に戻る場合は、客室と同じ暗証番号でエントランスを解錠します。

アクセスコントロールシステムができること

  • ●チェックイン前
    【運営者/予約受付時】エントランス用の暗証番号/QRを宿泊者へメールで送付
  • 【宿泊者/ホテルへ入館時】メールで受け取った暗証番号/QRで入館

    ●チェックイン後~チェックアウトまで
  • 【宿泊者/客室へ入室時】セルフチェックイン時に表示された暗証番号/QRで客室を解錠
  • 【宿泊者/外出からの戻り時】客室と同じ暗証番号/QRでエントランスの解錠

パターンB:オープンな賑わいと防犯を両立する「エレベーター制御」

ホテルによってはエントランスのオートロックが不可能なケースもあるでしょう。1階にカフェやレストランが併設されているホテルや、深夜もウォークイン客を受け付ける施設では、エントランスで締め出すと営業上支障が出ます。また、エントランスを開放しておくことは、宿泊者にとってはエントランス前で足止めすることなく館内に入れたり、待ち合わせがしやすかったりすることで利便性が高まるだけでなく、運営側にとってはウォークインのゲストを取り込みやすくなるなど様々なメリットがあります。

この場合、エレベーター制御を導入すれば、1階はオープンに保って集客しつつ、客室フロアへの不正侵入を完璧にガードできます。宿泊者はエレベーター内のリーダーにチェックイン後に受け渡される暗証番号/QRをかざすことで客室階ボタンを有効化でき、フロントや共用部分を除く自分の宿泊階のみエレベーターを使用することができます。

例えば、5階に宿泊している利用者が、7階ボタンを押すとエラーとなったり、「その階には止りません」というアナウンスが流れます。ほかにも、カードキーや暗証番号を持たない人はエレベーター自体を使うことができないようにすることも可能です。エレベーター制御を行うことで、エントランスは開放しておき館内ロビーには誰でも入れる状況を作りつつ、宿泊フロアの安全性を確保することが可能になります。

アクセス制御システムがホテル経営にもたらす3つの大メリット

① 【UX向上】客室も共用部も「1つの暗証番号 or QR」で手ぶら移動

クラウド型アクセス制御(RemoteLOCK、TOBIRA)の最大の強みは、「エントランス・エレベーター・客室ドア」のアクセス権限を1つの暗証番号(PIN)/QRに統合できる点です。

●宿泊者のメリット:物理キーやカードキーの持ち歩きが不要。鍵の紛失や部屋への閉じ込めリスクがなくなり、夜間外出も手ぶらでスムーズに。「共用部用と客室用で別々の番号を覚える」ストレスもありません。鍵のグループシェアも簡単です。

●インバウンド対応:言語の壁を問わない直感的な操作(QRをかざす、またはタッチパネルでの番号入力)により、海外ゲストからの問合せ対応コストを激減させます。

② 【現場改革】都心部の「物騒で怖い」を解消!夜勤スタッフの心理的安全性と離職防止

繁華街・駅前立地のホテルにおいて、深刻な課題となっているのが「夜間フロントスタッフの精神的負担」です。
ナイトフロントの少人数・ワンオペ体制において、泥酔客や部外者(共用トイレ借り等)の無断侵入、ロビーでの絡まれ対応は、特に女性スタッフやシニア層のスタッフにとって「恐怖とストレス」となっています。
夜間エントランスを自動施錠することで、これらの場面そのものを物理的に未然防止できます。現場に「心理的安全性」を提供することは、スタッフの離職を防ぎ、採用・育成コストの流出を止める強力な経営施策となります。

③ 【地方・郊外の課題】「そもそも人が雇えない」夜間の完全無人化・省人化を推進

地方都市や郊外のロードサイド型ホテルでは、都市部とは異なり「夜勤の求人を出しても応募が来ない・人を雇えない」という切実な労働力不足に直面しています。
PMSやセルフチェックインシステムと連動したアクセス制御を導入すれば、チェックイン時に予約期間限定の暗証番号やQRが自動発行されます。夜間のフロントを完全無人化・省人化しても、部外者の侵入をシャットアウトし、安全な滞在環境を提供できます。

アクセスコントロールシステム『TOBIRA(トビラ)』で実現できること

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アクセスコントロールシステム『TOBIRA』とは、エントランスの自動ドアや電気錠の制御、クラウド管理が可能になるシステムです。テンキー式スマートロック『RemoteLOCK』との連動も可能であり、前述のような無人運営におけるセキュリティの向上やゲストにとっての利便性の向上に貢献します。既設のエントランスやエレベーターに後付けして、それぞれをクラウドから制御できる『TOBIRA』のようなアクセスコントロールシステムを導入することで、宿泊者以外の不正な侵入を防ぐとともに、宿泊者と運営者の双方にとって利便性の高いホテルセキュリティを実現することができます。

実際に、人手不足により存続が難しいとされていたとあるホテル様では、RemoteLOCKとTOBIRA、セルフチェックインシステムの導入により、夜間帯だけ無人化した結果、施設の安全性を保ちつつ人手不足の解消と人件費削減を実現して業績を回復されたケースもあります。

エントランスをオートロック化にするメリット

・宿泊客以外のホテルへの立ち入りを物理的に防止することが可能になる
・宿泊期間だけ使える有効期限付きの暗証番号を発行できる
・スタッフがホテルにいなくても、宿泊客の入室状況は「いつ、誰が解錠したか」管理画面で自動記録・把握できる
・エントランスと客室の解錠には同じが暗証番号で行えるので、宿泊客の利便性が向上する
・セルフチェックインシステムと連動することで完全な無人化を実現できる
・人的コストの削減や、フロントの作業効率アップにつながる
・物理キー不要で、鍵を管理する手間を省き、紛失や複製トラブルがなくなる

【まとめ】セキュリティ強化はホテルの「安心」と「働く環境」をつくる投資

いかがでしたでしょうか?ホテルのアクセス制御・スマートロック化は、単なる「キーレス化」や「鍵の管理業務効率化」にとどまりません。「誰を・どの地点で・どこまで通すか」という運用の整理を出発点とし、自社に最適なシステム(エントランス制御 / エレベーター制御)を導入することで、宿泊客に対する安全性・顧客体験の向上はもちろん、現場スタッフの心理的負担を解消し、持続可能なホテル運営を実現する強固な基盤となります。「自社の自動ドアや既存エレベーターに導入できる?」「夜間省人化の具体的な運用プランを知りたい」など、ご相談やご質問がございましたらRemoteLOCK窓口までぜひ問い合わせくださいませ。

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