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公開日2021.08.03

最終更新日2023.01.18

ホテルの無人運営におけるセキュリティ確保の方法

長引くコロナの影響により、運営コスト削減を目的としたホテル運営の無人・省人化が進んでいます。そもそもホテル業界では、人件費の高騰や人材の確保が難しいことから、IoTを導入してフロント業務の効率化や収益の向上に成功する施設が増加していました。とはいえ、無人運営に課題がないわけではありません。特に無人・省人運営においては、スタッフの目が届きにくい分、施設のセキュリティ対策が欠かせません。

ホテルの無人運営におけるセキュリティ確保の方法は、実際どのように宿泊者や関係者以外の不正な侵入のリスクを低減できるのでしょうか?ホテルの無人運営におけるセキュリティ確保の方法本記事では無人ホテルにおいて、ゲストへ安全・安心を提供するための方法を紹介します。

この記事の目次

  1. 1.ホテルの無人運営における「宿泊者以外の不正な侵入」のリスク
  2. 2.不正な侵入を防ぐ方法➀~エントランスのオートロック化~
    1. 2-1.有人・無人、時間によって使い分ける方法も
    2. 2-2.アクセスコントロールシステム『TOBIRA』で実現できること
  3. 3.不正な侵入を防ぐ方法➁~エレベータ制御~
  4. 4.【まとめ】ホテルの無人運営における「宿泊者以外の不正な侵入」のリスク

(掲載情報は2021年7月時点の情報です)

 

1.ホテルの無人運営における「宿泊者以外の不正な侵入」のリスク

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実はホテル運営の無人化・省人化はハードルが高いものではありません。ホテル業務のIT化、つまり、宿泊予約サイト(OTA)や、自動チェックインシステム、そしてスマートロックなどの電子キーを連動させることで、無人運営は既存のホテルであっても意外と簡単に実現できます。

 

完全な無人運営が実現すると、フロント業務の効率化が進むだけではなく、従来からのホテル運営の課題であった「鍵」の紛失などのトラブルがなくなり、ゲストの入室管理や客室の使用状況などもオンライン上で管理することができます。これにより、人件費削減によるコストダウンや事務的な作業が大幅に削減できることで従業員の満足度の向上も期待できるでしょう。

 

他方で、一般的にスタッフが常駐するホテルの場合、エントランスは24時間開放していることが多いですが、無人運営の場合、エントランスの開放は安全性の面で望ましくありません。人の目による監視がなくなることで「宿泊者以外の不正な侵入」というリスクが発生するためです。

 

そのため、せっかくホテルの受付業務を自動化できたとしても、宿泊者や関係者以外の不正な侵入を防ぐためだけにコストの高い夜間スタッフの配置する施設もあります。

では、無人運営のホテルが不正な侵入者を防ぐためにはどのような方法があるのでしょうか。

 

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2.不正な侵入を防ぐ方法➀~エントランスのオートロック化~

 

不正な侵入を防ぐ方法としてまず考えられるのが、エントランスのオートロック化です。

エントランスのオートロック化とは、文字通りエントランスを常時施錠状態にすることであり、入館するための鍵の権限(例えば暗証番号など)を持った人しかホテル内に入れないようにすることです。

 

宿泊者にとって利便性が高い方法として、エントランスと客室の電子キーを連動させて、宿泊客は利用する客室と同じ暗証番号を使ってエントランスの解錠ができるアクセスコントロールシステムがあります。こうした客室とエントランスの鍵情報を連動できるアクセスコントロールシステムを使うことで、例えば、

アクセスコントロールシステムができること
  1. 【運営者/予約受付時】エントランス用の暗証番号を宿泊者へメールで送付
  2. 【宿泊者/ホテルへ入館時】メールで受け取った暗証番号で入館
  3. 【宿泊者/客室へ入室時】セルフチェックイン時に表示された暗証番号で客室を解錠
  4. 【宿泊者/外出からの戻り時】客室と同じ暗証番号でエントランスの解錠

 

といったことが可能になります。これにより、宿泊者に限り入館できるようになり、かつチェックイン後にしか客室に入れないため、宿泊者情報の取得漏れも防ぐことができます。さらに、セキュリティの向上により、コストが割高となる夜間スタッフの配置が不要になるなど、大幅な人件費削減も期待できるでしょう。

 

有人・無人、時間によって使い分ける方法も

 

ホテルによっては時間帯によって無人化するケースもあります。最も多いのは日中のチェックインがある時間帯はフロントスタッフを置き、深夜帯はスタッフ無人になるようなケースです。

 

この場合、日中はエントランスを開放しておき、夜間だけオートロックにするという方法があります。この場合、エントランス用の暗証番号の事前送付は不要となり、ゲストはチェックイン後に外出して深夜に戻る場合は、客室と同じ暗証番号でエントランスを解錠します。

 

アクセスコントロールシステム『TOBIRA(トビラ)』で実現できること

 

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アクセスコントロールシステム『TOBIRA』とは、エントランスの自動ドアや電気錠の制御、クラウド管理が可能になるシステムです。テンキー式スマートロック『RemoteLOCK』との連動も可能であり、前述のような無人運営におけるセキュリティの向上やゲストにとっての利便性の向上に貢献します。

 

実際に、人手不足により存続が難しいとされていたとあるホテル様では、RemoteLOCKとTOBIRA、セルフチェックインシステムの導入により、夜間帯だけ無人化した結果、施設の安全性を保ちつつ人手不足の解消と人件費削減を実現して業績を回復されたケースもあります。

 

エントランスをオートロック化にするメリット

・宿泊客以外のホテルへの立ち入りを物理的に防止することが可能になる

・宿泊期間だけ使える有効期限付きの暗証番号を発行できる

・スタッフがホテルにいなくても、宿泊客の入室状況はオンラインで把握することができる

・エントランスと客室の解錠には同じが暗証番号で行えるので、宿泊客の利便性が向上する

・セルフチェックインシステムと連動することで完全な無人化を実現できる

・人的コストの削減や、フロントの作業効率アップにつながる

・物理キーを使用しないので、鍵を管理する手間を省き、紛失や複製トラブルがなくなる

 

 

3.不正な侵入を防ぐ方法➁~エレベータ制御~

 

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しかし、ホテルによってはエントランスのオートロックが不可能なケースもあるでしょう。そのような施設にはエレベーターにセキュリティのロックをかけて不正な侵入を防ぐ方法もあります。

 

例えば、宿泊する部屋のカードキータッチすることで、エレベーターの行先ボタンが反応する仕組みが一般的であり、宿泊客はフロントや共用部分を除く自分の宿泊階のみエレベーターを使用することができます

 

たとえば、5階に宿泊している利用者が、7階ボタンを押すとエラーとなったり、「その階には止りません」というアナウンスが流れます。ほかにも、カードキーや暗証番号を持たない人はエレベーター自体を使うことができないようにすることも可能です。

 

エレベーター制御を行うことで、エントランスは開放しておき館内ロビーには誰でも入れる状況を作りつつ、宿泊フロアの安全性を確保することが可能になります。

 

また、エントランスを開放しておくことは、宿泊者にとってはエントランス前で足止めすることなく館内に入れたり、待ち合わせがしやすかったりすることで利便性が高まるだけでなく、運営側にとってはウォークインのゲストを取り込みやすくなるなど様々なメリットがあります。

 

 

4.【まとめ】ホテルの無人運営におけるセキュリティ確保の方法

 

いかがでしたでしょうか?ホテルの無人運営には宿泊者以外が不正にホテル内に侵入してしまうリスクがあり、セキュリティの面でなかなか無人化にふみ出せないホテル事業者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、エントランスやエレベーターに後付けして、それぞれをクラウドから制御できるアクセスコントロールシステムを導入することで、宿泊者以外の不正な侵入を防ぐとともに、宿泊者と運営者の双方にとって利便性の高いホテルセキュリティを実現することができます。

 

安全な無人運営の結果、大幅な人的コストの削減が可能になり、慢性的な人出不足も解消することができるでしょう。ホテルの無人運用をお考えの方は、参考にしていただけましたら幸いです。

 

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