既設の電気錠ドアや自動ドアも後付けでスマートロック化!アクセスコントロールシステム『TOBIRA』の活用事例を大公開!
合カギの発行や入室履歴の管理がインターネット上で手軽にできることが好評のスマートロック。設置対象は開き戸がメインであり、電気錠がついているドアや自動ドアには残念ながら設置できません。また、開き戸以外のゲートや屋外のフェンスの鍵として使うことも想定されていません。
「自動ドアや屋外のフェンスへの出入りをスマートロックのようにクラウド上で管理できればいいのに。」そんなお悩みをお持ちの方に朗報です!本ブログでは既設の電気制御のドアやゲートにも対応可能なクラウド型アクセス管理ソリューション『TOBIRA』の全貌とその活用事例をお届けします。
既設の電気錠ドアや自動ドアに後付けできるアクセスコントロールシステム『TOBIRA -トビラ-』とは?
鍵をインターネット上で管理できるスマートロック。ネットワークに接続できることで、暗証番号やスマートフォンなどが物理鍵の代わりになり、合カギの発行や入室履歴の確認もネット上で簡単に行えます。
不特定多数が入れ替わりで入室するような宿泊施設やレンタルスペースの場合、物理鍵だと毎回の鍵の受け渡しが面倒だったり、鍵の紛失の心配があったりするなど、管理者と入室者の両方にとって意外にも鍵の悩みも多いものです。
その点、テンキー式(暗証番号)のスマートロック『RemoteLOCK』であれば、予約に連動した暗証番号を自動発行し、メールなどで送れるため、対面での鍵の受け渡しや解錠対応は不要になります。
自動ドアにも対応!『TOBIRA』の概要
スマートロックはサーバー設置型の従来型の入退室管理システムと比べると、価格はお手頃(~8万円程度)であり、電源工事、配線工事はしないため導入も容易です。そんなお手軽さがある一方、設置対象は開き戸であることが多く、自動ドアや電気錠が設置されたドアには導入できません。
「安定性のある電気錠や、エントランスには自動ドアを設置して、それをスマートロックのようにインターネット上で管理できればいいのに。」そんな要望にお応えするのがアクセスコントロールシステム『TOBIRA -トビラ-』です。
TOBIRAの導入イメージって?
例えば既存の自動ドアにTOBIRAを導入する場合、自動ドアのそばの壁面などに認証リーダを設置し、専用の基板をバックヤードや管理室にある電気錠制御盤のボックス内に設置します。
基板は有線LANでインターネット回線と接続することで、TOBIRAを介して自動ドアや既存の電気錠ドアをインターネット(専用のクラウド管理システム)につなげることができます。これによりクラウド管理システム上で発行した暗証番号でオートロックの自動ドアを解錠できるほか、システム上からのリアルタイムな遠隔解錠・遠隔施錠も可能です。
さらには、入室者ごとに入れる日時や曜日を限定することができたり、誰が・いつ入室したかという履歴も自動で記録されたりするためセキュリティも万全。入室管理において「手軽さ」と「セキュリティ」を両立します。
▲認証された暗証番号などの情報が管理システム上に登録されているかどうかTOBIRAで認識して、OKであれば、電気錠制御盤に解錠信号を出すイメージ。管理システム上からTOBIRAを介して遠隔解錠することも可能。
エントランスと各部屋の暗証番号が連動!TOBIRAとRemoteLOCKですべてのドアを一元管理
TOBIRAはテンキー式(暗証番号)のスマートロック『RemoteLOCK』とシステム連動します。
エントランス部分にテンキー式の認証リーダを設置することで、例えばホテルの場合、エントランスと客室の鍵の暗証番号が連動し、宿泊者はエントランスが施錠されている深夜の時間帯も客室と同じ暗証番号でエントランスを解錠できます。施設側にとっても鍵の預かり対応が不要になり、深夜帯の無人・省人運営においてセキュリティを確保することにもつながります。
▲エントランスから館内の各部屋まで建物内のすべてのドアをクラウド上で一元管理。
自動ドアをインターネットから管理?管理システムのイメージ画面はこちら
最後に、TOBIRAやRemoteLOCKをインターネット上で管理するシステムについてご紹介します。
以下の画面にあるようにTOBIRAが設置されたドアを解錠できる人と人に紐づく暗証番号を登録できます。日時で入室できる期間を限定することで、利用期間外の不正侵入も防げます。
通常、自動ドアや電気錠をネットワークで制御するとなると、サーバーの設置やソフトウェアのインストールが必要となるケースがあったり、利用にあたっても専用のパソコンでないと管理できなかったりします。
その点、TOBIRAの場合はクラウド管理のため、専用サーバやソフトウェアは不要であり、インターネット環境さえあればどこからでも管理システムにアクセスできるという手軽さがあります
【事例】オフィスや社員寮はもちろん、駐車場のゲートや屋外のテニスコートのアクセスコントロールも!
さて、ここからはTOBIRAを実際にさまざまなシーンで活用している例をご紹介します。
よくある用途から少し珍しいところまで、今回は当社で管理している4つの施設の例をお届けします。
オフィスの入退室管理に!
最初に紹介するのはオフィスの入室管理で活用している事例です。
こちらは当社が2020年夏より入居している東京 中野坂上のオフィスです。
執務エリアには入室側と退室側の両方に認証リーダーが設置されており、解錠は社員それぞれに配られているカードキーで行います。これにより、個人ごとの入退室履歴が自動取得されています。
認証リーダーはご覧の通り、カードだけでなく暗証番号も併用できます。そのため、例えば、特定の時間帯だけ出入りする業者の方には、指定の曜日と時間帯にだけ有効な暗証番号を発行して、番号で入室してもらうといった運用も可能です。
中野坂上オフィスには警備システムも導入されていますが、警備がかかっている間はカード認証しても解錠できず、警備がかかっていない日中はカード認証できるというように、警備システムとの共存も可能です。
オフィスにTOBIRAを導入することで実現できること
- 雇用形態や時間帯などに合わせてきめ細やかに入室を制限し、万全なセキュリティに
- 社員の出退勤時刻がわかり勤務実態の把握ができる
- 入退室履歴の取得でISMS認証の取得につながる
- 入社・退社時やカードの紛失があった際はシステム上で簡単に権限の発行・削除できる
以上をクラウド上で手軽に行える点が従来の入退室管理システムにはないメリットです!オフィス向けの情報はRemoteLOCK Office UPをご覧ください
社員寮の共用エントランスと各部屋の鍵に!
続いては東京 南阿佐ヶ谷にある当社の社員向けの集合住宅「知粋館」です。こちらの建物はただの集合住宅ではなく、世界で初めて3次元免震を実用化した先進的集合住宅なのです!2011年の完成時には多数のメディアにも取り上げられています。(詳細は知粋館WEBサイトをご覧ください)
さて、そんな当社の社員寮でも共用エントランスの自動ドアに後付けでTOBIRAが導入されています。
こちらの寮、住んでいる社員ももちろんいますが、一部の部屋は出張者やインターンシップ実習生向けに一時的に滞在できる(泊まれる)場所としても使われています。それらの部屋にはテンキー式(暗証番号)のスマートロック『RemoteLOCK』が設置されており、滞在者には有効期限つきの暗証番号を発行することで、エントランスと部屋を同じ番号で解錠できるようになっています。
もちろん既存のオートロック連動インターホンの物理鍵はそのまま使えるため、入居者は物理鍵、一時的な滞在者は期間限定の暗証番号と使い分けることで、入居者にとっても安心な運営が実現できています。
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- 事例|スマートロックで複合施設の利便性とセキュリティを両立(UDS様)
月極やスポット利用での駐車場の運営に!
3番目に紹介するのはTOBIRAで駐車場のゲートを制御している例です。
こちらは当社の社員や出入り業者向けの駐車場です。定期利用の契約者もしくは、スポット利用の予約者のみ駐車できます。契約時、予約時に入出庫用の暗証番号を発行しており、利用者は番号でゲートを開けます。
駐車場の定期利用でよくある運用は、カードを使ったものですが、ゲート前に到着してからカードを探したり、万一見つからずに後続車が来ていたりすると非常に焦るものです。その点、暗証番号であれば一度覚えてしまえば、紛失やカードの不良で入れないことはなく、実際に利用者の評判も上々とのことです。また、番号自体、契約者が覚えやすい番号を指定してもらい、その番号を発行するといったことも可能です。
管理者の視点ではカードの受け渡しや返却が不要となり、面倒な紛失対応もないため運用が楽とのこと。
そのほかにも実際の経験談として、契約期間が過ぎた契約者が誤って入庫しようとした際に、正しく入庫を拒否できた事例があったとのことです。暗証番号は契約期間だけ使えるように有効期間が指定されているため、契約後にもしも不正に入庫しようとしても受け入れしないという理想のかたちを作れているようです。
今後は、スポット利用に関しては予約システムとの連動で予約時に自動で暗証番号の発行・通知する予定であり、ますますの効率的な運営が期待されています。
屋外のテニスコートの貸し出しに!
最後に紹介するのが当社の熊本オフィスに併設されたテニスコートでの事例です。こちらのテニスコートは社員だけでなく取引先やパートナー会社の方にも使っていただいています。
以前は南京錠で固定の暗証番号を使いまわしていたそうですが、TOBIRAの導入後は予約ごとに変わるユニークな番号を発行しているとのこと。
現在は利用時には電話やメールで予約を受けて、総務の担当者が予約期間だけ使える暗証番号を発行して伝えているようです。熊本という地や取引先やパートナー会社というように利用者を限っているため、そもそも不正利用の心配は少ないのですが、今後もしも一般開放などした場合にセキュリティが保たれていることは、管理者にとって非常に安心だと言えます。
屋外の事例だとテニスコートのようなスポーツ施設はもちろん、ドッグランやレジャー施設などにも適用でき、さまざまなシーンでのセキュリティ対策とアクセスコントロールに役立つと言えます。
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【まとめ】開き戸だけじゃない!自動ドアも、ゲートも、フェンスも手軽にクラウド管理の時代!
いかがでしたでしょうか?TOBIRAを使うことで開き戸だけでなく、自動ドアや既存の電気錠もクラウド上での手軽なアクセスコントロールを実現できることがおわかりいただけましたでしょうか?
スマートロックの設置が難しいようなシーンで、インターネット上で鍵(入室や入場の権限)の発行・変更・削除したり、入退履歴を簡単に取得・閲覧できるような仕組みをお探しの方はぜひRemoteLOCKチームまでお問い合わせください。