レンタルスペースの事業化、運営で気を付けるべき5つのポイント。
「現在あまり使っていない部屋・物件がある」「空き部屋を有効活用して収益化したい」など
レンタルスペースでビジネスや副業を始めたいと思っている方へ、初めに考えておきたい5つのポイントをご紹介します。
はじめてのレンタルスペース運営。最初に考えるべき5つの項目とは?
レンタルスペースはどんな風にスタートすれば良いの?売り上げってどうなの? 様々な疑問があると思いますが、売上(稼働率や時間単価)は物件によりマチマチです。様々、差別化の工夫もありますが、今回は「レンタルスペースではどんな運用が必要か」に着目してお伝えします。
ずばり、レンタルスペースを始めるに当たって、まず以下5つの点を検討するのがおすすめです。
レンタルスペースをはじめる際に検討すべきポイント
- 予約・集客
- スタッフを置くか
- 鍵の受け渡し
- スペースの清掃
- どんなスペースとして貸し出すか
この5点が決まると、大体どんな事・物が必要になるか、運用のスタイルやオペレーションのイメージが湧くと思います。
ネット上で手軽に管理できる鍵なら『RemoteLOCK(リモートロック)』
- ・予約者ごとに異なる暗証番号を発行可能
- ・予約期間外は入室不可に!期間外の不正入室の心配はなし
- 『インスタベース』など、予約システムと多数の連携実績!
▼資料(PDF)をダウンロードする
予約管理&集金はどうするのか
よく弊社がご相談を受けるのは、専用の予約サイトを作ろうと思うのだけど、というご相談ですが、集客のパターンは大きくは2つです。
自社(サイト)で宣伝、予約の受付をする。
「既にスペースを借りたい人がいる、集客手段があるので予約管理の仕組みだけ作りたい」という場合や、特色あるサービスとして提供したい等の場合、自社のサイトで予約受付をすることになると思います。
最近は、WiXやRESERVA、ChoiceRERVEなど、無料だったり比較的簡単に自社・サービスのHPを作れるサービスもあります。紹介方法や注意点、自社サイトは作り込んでいくことで会員制と時間貸しの併用など思いのままの設計が可能です。予約の収益も100%自分たちのものになります。
一方で、ある程度整った仕組みにするには、集客の方法・予約の管理・利用料金の集金方法などをそれぞれ考えておく必要があります。
あわせて読みたい記事
レンタルスペース専用の予約サイトに掲載する
予約が成立した際に一定の手数料が引かれますが、予約・集客に強いのがプラットフォームです。レンタルスペースを高い稼働率で運用するためには、スペース貸しの予約サイトの利用はおすすめです。国内では、
インスタベース / スペースマーケット / spacee
などがあります。これらのサイトは無料で掲載が始められ、あなたのスペースの集客を後押ししてくれます。スペースの稼働率を高めるため、自社サイトと予約サイトを併用するケースもあります。こうしたサイトの利用メリットとして、お客様から料金の受け取りもやってくれる(カード等による事前決済)ため、自社サイトを準備するより手軽にはじめやすくなります。
あわせて読みたい記事
貸出スペースにスタッフを置くか、置かないか
予約が取れたら(取れたとして)、次は実際の貸し出しです。貸し出しにあたっては、以下の3パターンに分かれることが多いです。どちらを選択するかで、で大きく固定費が変化します。
有人か無人か?よくある3つの運営パターン
- 貸し出すスペースの現地に、スタッフがいて(常駐して)対応する
- 貸し出すスペースと事務所などが近くにあり、立ち寄ってもらい対応する
- 現地は無人でお客様がセルフで利用するのか
もちろん、スタッフがいればお客様対応や部屋の使い方などサービス面は安心ですが、一方で常駐型で毎月1人分の人件費となると無視できないランニングコストが発生します。また、スタッフ・事務所対応の場合は、貸し出せる時間・曜日がスタッフの勤務時間・事務所の営業時間に限定されてしまう点は注意が必要です。
鍵の受け渡し
レンタルスペースにスタッフを置かず、施設を無人で運用する場合に問題となるのが鍵の受け渡しです。ポイントは、当たり前ですが「利用者が確実に部屋に入れること」と、セキュリティの観点では受付がないぶん監視の目が弱くなってしまうため、「不正利用をさせないこと」の2つです。
管理者やスタッフが現地で立会わない限りは、鍵をいずれかの方法で管理する必要があります。なお、一長一短ありますが、入室のトラブルを減らしやすいのはスマートロックか電気錠による入室管理です。
ここでおすすめが、テンキーの暗証番号を遠隔で設定、有効期限もつけられるRemoteLOCKです。暗証番号だけで入れる利便性、テンキー型で物理鍵を渡さないという紛失対策、暗証番号が予約時間だけ有効というセキュリティ・不正利用対策が実現できます。
郵便ポスト
郵便ポストを使った鍵の受け渡しは手軽な方法ではありますが、止めましょう。気づいた人誰でもカギを取れるので、紛失や盗難の可能性が高まってしまいます。
キーボックス
キーボックスによる鍵の受け渡しの際は、鍵を取り出すには暗証番号が必要であることが多いため、無人の受け渡しに向いていると言えます。ただし、一度利用した人には暗証番号を知られしまうので定期的に番号を更新する必要があるほか、利用者がカギを受け取った後、その利用者がカギを返し忘れるとその次の利用予定者が利用できなくなってしまうのでご注意ください。
スマートロック
スマートロックや専用のアプリを利用して施錠・解錠することが一般的で、こちらはそもそもカギを渡さずに安全な運用が実現できます。一方で、スマホアプリを利用するものがほとんどのため、利用者1人1人に専用のアプリをインストールしてもらう必要があります。事前にアプリが必要というやり取りに少し苦戦するかもしれません。
RemoteLOCKはアプリを必要とせず、暗証番号で解錠するスマートロックですので、その点でレンタルスペースの運用にはピッタリです。暗証番号の定期的な変更についても現地ではなくオンラインから変更することが可能です。
電気錠
最後に紹介する方法が、事前申し込みでカードキーを郵送したり、テンキータイプの電気錠を取り付ける方法です。取り付けに工事が必要ですが、カギの紛失がなく安定的な運用がしやすくなります。カギ紛失はありませんが、一度利用した方は暗証番号等を知っているため、不正利用は発生する可能性があります。こちらもキーボックスと同様に定期的な番号の変更などをお勧めします。
レンタルスペースの清掃はどうする?
貸し出しを続ける中では、一定の間隔で清掃・整理整頓が必要です。貸会議室などの用途ならご自身で定期的に見に行かれるということもできますし、パーティースペースのような利用では貸し出しの都度清掃を行うことをお勧めします。専門の会社と契約したり、最近ではクラウドソーシング等のインターネットのサイトで、お掃除のお仕事を受けてくれるパートさんを探すことが多いようです。
なお、清掃スタッフを別途確保する場合は清掃スタッフの入退室管理も必要です。レンタルスペースの規模が大きくなると、清掃や機器の点検業者の出入りも増えてきますので、入退室管理は将来的に重要なポイントであることを覚えておきましょう。
どんなスペースとして貸し出すか
最初から決まっていることも多いですが、これからスペースの貸し出しを検討する場合には、貸し会議室・パーティースペース・写真撮影などのスタジオスペース等がメジャーな用途でしょうか。できるだけ高単価に、という希望で考えるとパーティースペースは有望な選択肢ですが、清掃頻度や利用時の騒音があったり、リターンも大きいぶん、お部屋の空間作りにそれなりの手間や投資も必要だったりします。
またそれぞれの用途によって、スペースに用意しておきたい設備(テーブル等の家具、wifi等のサービスなど)も異なってきます。予約サイト等で近隣にどんなスペースがあるのかや、貸出の単価なども参考にしつつ、予約・スタッフ・鍵の受け渡し・清掃など全体のオペレーションまで含めて検討するのが良いと思います。
以上5つのポイントでした。レンタルスペース運営を始める際の一助になれば幸いです。