フランチャイズに加盟するコワーキングスペースが増加しています。フランチャイズ化することにより、店舗経営がシステム化し、シンプルでスムーズな運営ができるなど多くのメリットがありますが、どのような基準でブランドを選べばいいのでしょうか。失敗しないための３つのポイントと、おすすめのブランドをご紹介します。

年々増え続けるコワーキングスペースのフランチャイズ経営とは一体どのようなものなのでしょう。

フランチャイズとは、本部（会社）と加盟店の間で契約を結び、ブランドや商標、商品を使用する権利や運営・経営サポートを受け取りながら店舗などを運営するシステムです。

フランチャイズ経営は、独立した経営者やオーナーとして店舗の経営を行うことができますが、多くの場合、店舗やメニュー、制服なども統一化され個性を出すことが難しくなります。

しかし、コワーキングスペースの場合は、地域のニーズや店舗の個性が重要であることが多く、他の業種よりも制限は少ないといえます。さらに特有のメリットも多いことから、コワーキングスペースのフランチャイズ加盟は年々増加傾向にあるのです。では、コワーキングスペースのフランチャイズ加盟はどのようなパターンがあるのでしょうか？

コワーキングスペースは、活用されていない空間や遊休不動産を活用し、収益化することができます。オフィスの空きスペースや、使われなくなった会議室、飲食スペース、他業種だった店舗や倉庫、空き地などを有効利用することも可能です。

とはいえ、コワーキングスペースはただ机や椅子を並べ、パソコンを使えるような設備を整えるだけでは集客ができません。コワーキングスペース独自の運用・マネジメント方法や、ある程度の経営ノウハウなどを把握していないと、収益化どころかお客様が集まらない可能性も出てきます。

フランチャイズ加盟なら、特別な専門知識がなくても、会社（本部）からのサポートで比較的簡単に開業することができます。もちろん開業費用はかかりますが、コワーキングスペースならではの店舗設計から経営、運営などのサポートを受け、安心してスタートできるでしょう。

コワーキングスペースは、すぐに収益が上がるビジネスモデルではありません。地道にリピーターや会員数を増やすことが重要になりますが、それには経営だけではなく、企画やマーケティングなどの知識が必要となります。個人経営の場合など、誰にも相談できずに行き詰まるケースもあるでしょう。

そのような場合でも、フランチャイズに加盟することで本部からの指導や担当者から必要なサポートが受けられます。店舗オペレーションや売上、顧客管理もシステム化するので、時間的にも精神的にも余裕を持てるようになるでしょう。ロイヤリティは発生しますが、すでに実店舗があることでさほど初期コストもかからず、運営だけに専念できるようになります。

フランチャイズに加盟することでスムーズな運営が可能になることは確かです。とはいえ、加盟するブランドの方針やタイプによっては、高いロイヤリティを払っているにも関わらず、売上が全く伸びないというケースや、一方的な指導だけで相談もできないブランドもあるようです。

そういった失敗をしないために、加盟するブランドを選ぶ際に重要な３つのポイントをご紹介しましょう。

フランチャイズ加盟のメリットの一つが「集客力」といえるでしょう。知名度の高いブランドは、画一的な印象がある反面、お客様に安心感を与え、初来店の敷居が下がります。自分で広告を出したり宣伝しなくても、知名度だけでも集客することが可能になるのです。

また、多くのフランチャイズでは、お客さまが会員になると、どの加盟店舗でもお得に使えるようなサービスがあります。会員は、移動中や気分転換に他のスペースを利用する際、日頃利用するスペースの系列店から利用できる店舗を探す傾向があるので、グループ店舗からの流入も見込めるようになるでしょう。

さらに、本部のホームページに掲載されたり、加盟店共通の広告やキャンペーンに参加できることによる集客が見込めます。ブランドの知名度や加盟店舗数、ブランド全体としての広告やキャンペーンといった集客施策への力のかけ具合などにも注目するといいでしょう。

フランチャイズの運用実績数は、これまで運営してきた経験と知識を可視化できるものといえます。もちろん、多ければ良いというわけではありませんが、加盟店との信頼関係やノウハウがないと、多くの店舗に加入してもらうことができないでしょう。

業種によっては、希少性を高めるためにあえて店舗数を限定するケースもありますが、単純に全国展開をしていたり、店舗数の多いブランドは、それだけ信頼する価値が高いといえます。

店舗運営に必要なサポートが充実しているかどうかも、フランチャイズブランドを選ぶ際の大きなポイントです。単純に仕組みをマニュアル化するだけではなく、その店舗に合わせた運営オペレーションや経営管理などを親身になってコンサルティングしてくれるかどうかは後々大きく影響します。たとえば、困った時に迅速に対応してくれる体制や充実した研修プログラムがあるのか、最新の市場情報の提供や資金面での相談が可能など、サポート体制がどのようなものか調べると良いでしょう。

さらに、人的コスト削減のためのシステムや自動決済の導入、24時間営業を可能にする仕組みなど、最新のシステムがパッケージ化されていたり、必要に応じた柔軟な提案があると効率的に売り上げアップを目指すことができます。

コワーキングスペース「いいオフィス」は、 ”個人の「働きかた」を場所から解放する” というミッションを掲げ、国内47都道府県および国外において800店舗以上も展開している店舗数業界 No. 1のコワーキングスペースブランドです。

オフィスの空き空間や遊休スペースを、自社オフィスとしてのスペースは残しつつコワーキングスペースとして転用したり、ビル一棟型やフロア貸型など、物件やスペースの状況に応じた柔軟な提案をしてもらえることに定評があります。

最近では、チェックインの利便性を高めるため、弊社のスマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」と連携可能な専用アプリの開発や、入店管理と決済を一元管理するオペレーションシステムの導入で、人件費などのコストを抑えながらも、お客様の利便性を向上させるシステムで注目を集めています。

さらに 、「無人店舗」の運営が可能なパッケージをつくり、新たな店舗形態を提案しています。小規模なスペースでも収益が上がりやすい仕組みですが、大型店舗でも昼間はスタッフを配置し、夜間だけ無人店舗に切り替えできるなど、柔軟に対応できるのです。

「いいオフィス」のフランチャイズ加盟は、成果報酬型で、初期コストは必要ですがランニングコストがかかりません。また、加盟すると、売上や顧客管理、業務フローがシステム化される上、コワーキングスペースを運用するためのシステムやノウハウをすべて提供してもらえるので、経営が初めての方でも安心して開業することができます。

ブランド力や集客力、運用実績が高く、各店舗の形態に合わせたサポート体制をもつ「いいオフィス」は、快適にコワーキングスペースを経営するための頼もしいパートナーとなるでしょう。

いかがでしたでしょうか？スムーズな店舗経営が行えるようになるコワーキングスペースのフランチャイズ加盟。しかし、選ぶブランドの方針によっては店舗と相性が悪かったり、ロイヤリティは安いもののサポート体制ができていなかったりと問題になるケースもあります。

ブランドを選ぶ際のポイントは３つ。集客力と運営実績、そしてサポート体制です。これらが揃うことで、集客を半自動化できたり、システムの導入によってコストの削減を実現するなど、運営だけに専念できるようになります。

さらに、「いいオフィス」のように無人運営のノウハウを持つブランドなら、小規模なスペースでも収益が上がる運営を実現できるでしょう。コワーキングスペースのフランチャイズ運営について参考にしていただけましたら幸いです。