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公開日2021.07.02

最終更新日2023.08.31

ホテルにスマートロックを導入するメリット・デメリットとは?

長引くコロナウイルスの影響もあり、ホテル業界は変革を余儀なくされています。気軽に旅行が出来なくなったり、海外からの利用客が激減した現在、感染症対策のアピールはもちろん、いかに業務を効率化し、余分な経費を削減できるかは大きな課題といえるでしょう。

業務にITの技術を取り入れ、管理やサービスを最適化するなど、施設ごとにさまざまな取り組みが行われていますが、中でも「スマートロック」を導入するホテルが急増しています。いま、大注目のスマートロックとは一体何なのか?どんなメリットがあるのかを詳しく解説します。

スマートロックとは?

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宿泊施設の場合、スタッフによるカギの受け渡しが必要なくなることから、人件費削減や業務効率化の施策として徐々に浸透していましたが、コロナウイルスへの感染症対策の一環として「非対面・非接触」が手軽に実現できるということで、導入するホテルが急増しているのです。

基本的にはスマートフォンの専用アプリと、ドアに取り付けられた機器で構成されていて、Bluetooth通信によってカギの開閉を行います。現在ではぞくぞくと新しいタイプのスマートロックも増え、スマートフォンさえ必要としないシステムもあります。

スマートロックの種類と解除方法の例

テンキー式スマートロック

テンキー式スマートロック『RemoteLOCK(リモートロック)

例えば、テンキー(暗証番号)で解錠するタイプのスマートロックであれば、ゲストはメールやフロントにある端末を通じて受け取った暗証番号で客室の鍵を開けることができます。

スマートロックの解除方法の例

スマートフォンを使うタイプ
 → Wi-FiやBluetoothなどを経由して、アプリやブラウザから解錠する

ICカードを使うタイプ
 → 事前に登録しておいたSuicaなどのICカードを機器にかざして解錠する

暗証番号を使うタイプ
 → ドアなどに取り付けてあるテンキーリーダーに暗証番号を入力して解錠する

設置方法も製品により異なり、両面テープで簡易的に設置するタイプや工事取付でしっかりと固定するタイプなどがあります。また、機能面でも簡単に合鍵のシェアができることで自宅での利用に適した機能を持つスマートロックもあれば、ホテルシステム(サイトコントローラーやPMS)と連動して、予約に合わせたカギの発行(暗証番号の発行など)が自動で行えるような機能を持つスマートロックもあります。

スマートロックの機能は利用シーンによって有効に使えるかどうかが変わるため、利用シーンや導入目的に合わせてどんな機能が必要か整理してみることをおすすめします。

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ホテルでスマートロックを利用するメリットとデメリット

世界中のホテルで導入が進んでいるスマートロックには導入メリットが多々あります。

一方で、注意したい点が全くないわけではありません。ホテルでスマートロックを利用するメリットとデメリット、具体的にどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

スマートロック利用のメリット

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非対面で鍵の受け渡しができ、フロント業務を効率化できる

スマートロックの導入はフロント業務を効率化し、少ない人数での運営を可能にします。スマートロックで鍵の受け渡しが非対面で行えることに加え、さらにチェックインを自動化するシステムと連動することで、フロントの完全無人化さえも実現するのです。

鍵の紛失や持ち帰りなどのトラブルを減らせる

スマートロックを導入すれば、物理的な鍵のトラブルがなくなります。ゲストは部屋から出る際に鍵を持ち歩くことがないので、紛失することも、誤って持ち帰ることもなくなります。紛失した鍵を探し回ったり、作り直す手間もなくなるでしょう。

テンキー式のスマートロックの場合、万が一、暗証番号を忘れても、本人確認の上で電話やメールで改めて伝えることができます。現地に必ずしも人が常駐する必要がない点は管理者側としても安心です。

ゲストに「安心」と「利便性」を提供できる

◇非対面の実現が新型コロナウイルス感染症対策につながる

物理的な鍵の場合は、どうしてもスタッフによる「手渡し」になりがちですが、スマートロックなら「非対面」でカギの受け渡しが出来るのです。感染症予防が叫ばれている中、フロントにおける「非対面接客」はかなり有効なアピールになり、ゲストの安心感につながります。

◇ゲストは鍵の持ち歩きや返却が不要になる

フロントでの鍵の受け渡しが不要になると、スタッフはもちろん、ゲストも煩わしい鍵の管理から解放されます。外出の際も鍵を預けるためにフロントに立ち寄る必要はありません。鍵の受け取りや返却のためだけにフロントで行列待ちをすることもなくなるので、ゲストにとってはホテルの利便性が高まり、クリーンでスマートなホテルとして認識してもらえるでしょう。

スマートロックをホテルで利用することは、ほかにもこんなメリットが!

◇通常の開き戸をオートロックにすることができる

扉が閉まると自動的にロックがかかる機能があるスマートロックなら、施錠忘れを防げるので、盗難防止やゲストの安心感の向上にもつながるでしょう。

◇夜間エントランスや勝手口の自動施錠ができる

指定した時刻に自動施錠したり、オートロックの有効化・無効化したりといったタイマー機能を持つスマートロックであれば、例えば日中は鍵をかけずに誰でも入れるようにし、夜間だけオートロック化して宿泊客やスタッフしか入れないようにすることも可能です。不審者のシャットアウトやゲストの安全・安心の強化が期待できます。

◇客室とエントランスの解錠権限の連動により利便性が向上

エントランス設定が可能なスマートロックをエントランスや共用口に設置することで、例えば、ゲストは客室に入るための自分の暗証番号でエントランスや共用口を解錠することが可能です。客室用と共用口用というように鍵を別々に持つ必要がないので、施設利用の利便性が向上します。

◇鍵の盗難や不正利用の防止

発行した入室権限には有効期限を設定できる場合があります。有効期限付きのキーの場合、決められた時間以外は使えない(解錠できない)ため、悪意を持った不正侵入を防ぐことができます。

◇ゲストや清掃者の入室を遠隔から確認できる

入室履歴取得の機能があるスマートロックなら、施設管理者は部屋内で万一トラブルが発生した場合、誰がその時間に入っていたかや、清掃スタッフが清掃に入っているかどうかをリアルタイムに遠隔から把握することができます。

スマートロック利用のデメリットは?

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解錠方法がわからない、解錠できないなどのトラブル

スマートフォンを使って解錠するスマートロックで特に多いのが「使い方が分からない」というトラブルです。スマートフォンを使い慣れていない高年齢のゲストにとってはスマホからの解錠は操作がわかりづらい場合もあります。

また、Bluetooth接続が上手くいかなかったり、スマートロックを間接的にインターネット環境に接続するためにゲートウェイ(中継器)を必要とするスマートロックの場合、いずれかの箇所で接続が切れてしまっている場合は、スマホを通じての解錠ができなくなることもあります。

解錠方法がゲストにとってわかりやすいかどうか通信トラブルが発生しづらいような機器構成かどうかをチェックすることをおすすめします。

◇スマートロック管理システムからカギを発行する手間

物理的な鍵の管理・受け渡しがなくなる代わりに、入室権限の発行を行う必要があります。しかし、ゲストごとに毎回手動で発行するとなると手間がかかり、部屋数が多くなるほどの手動対応では限界がきます。

解決策として、宿泊運営管理システム(サイトコントローラーやPMSなど)と連動できるスマートロックを選ぶと、予約情報をもとに鍵の自動発行ができて、管理者の負担がなくなるでしょう。

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【まとめ】ホテルにスマートロックを導入するメリット・デメリット

いかがでしたでしょうか?受付ロボットやIT技術の活用など、ホテルのスマート化は世界規模で拡大しています。中でもスマートロックの導入は少子化でのスタッフ不足を解消したり、人件費の削減効果も期待できるうえ、業務効率化、鍵のトラブル防止、また感染症予防対策になるなど、さまざまなメリットがあります。

最近ではスマートロックの種類も増えたので、利用中の宿泊運営管理システムと連動可能なスマートロックを選んだり、スマートロック自体のデザインや費用を比較して選ぶこともできようになっています。コロナの影響で稼働率が落ち込む今だからこそ、積極的に取り入れておきたい施策ではないでしょうか?

RemoteLOCKは、ホテルや民泊等の宿泊事業に関わる方向けにサービスの紹介資料をご用意しております。参考にしていただけましたら幸いです。

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