インドアゴルフ事業成功の3つの要素とは?ゴルフ練習場の個人経営について
近年、24時間・無人・非対面のインドアゴルフ場が続々とオープンしています。今回は、そのようなインドアゴルフビジネスの現況を解説するとともに、事業成功の鍵となる要素についてご紹介します。
コロナ禍&若年層のブーム復活で人気のインドアゴルフ事業とは?
ゴルフマーケットはコロナ禍において大きな影響を受けなかった数少ない産業のひとつとされています。特に、2021年のゴルフ練習場の売上高は、経済産業省特定サービス産業動態統計調査によれば、前年、そしてコロナ前だった前々年をも大きく上回っています。
この背景として挙げられているのが、コロナ禍で可処分所得を従来の余暇に充てられずにいる人々の存在です。コロナ禍により会食や宴会、旅行などへの消費が抑えられ。その分余った時間とお金の使い道が、密を避けながら健康な時間を過ごすことのできるゴルフへと向かった、というわけです。
また、ゴルフ業界関係者からは、若年層の利用が増えているという声が聞かれます。これまでゴルフ業界では長年若年層の取り込みが課題とされてきましたが、はからずもそれがコロナ禍によって克服されつつあると見ることもできます。
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今、注目を集めるインドアゴルフ練習場
ゴルフマーケット全体が好調に推移する中、特に注目を集めているのが、24時間営業、プライベート性の高さ、人との接触の少なさ、シミュレーター等最新機材の導入などをセールスポイントとするインドア形式のゴルフ練習場です。
これまで、屋外のゴルフ練習場といえば、利用客の年齢層が高く、中には周囲に遠慮なく話しかけてきたり、初心者(特に女性)に対して勝手に指導を始めたり、といった常連客が少なからずおり、若年層や女性から敬遠されてきたという側面もあります。そのような潜在的な顧客層にも、プライベート性の高いインドアゴルフ練習場はうってつけの施設だといえます。
また、屋外ゴルフ練習場と比べ、インドアゴルフ練習場は都心のビルの中など、交通の便の良い場所に立地している施設が多いため、仕事帰りやちょっとした外出のついでに立ち寄りやすい点も魅力です。室内なので、夏の暑さも冬の寒さも関係ありません。
ゴルフブームが若年層に広がりつつあるという状況の中、インドアゴルフ場に注目が集まるのは当然のことかもしれません。
インドアゴルフ練習場経営の成功の3つの要素とは?
ビジネスの側面から見ても、屋外ゴルフ練習場は用地確保の問題や周囲の環境への配慮という点で、特に都市部においては、新規参入のハードルが極めて高いといえます。新規開業がインドア型に集中するのも無理からぬ話です。ニュース検索などを見ても、全国各地で次々にインドアゴルフ練習場がオープンしている事実を容易に確認できます。
新規参入が相次ぐと、当然業界内での競争は激しくなります。そんな中でインドアゴルフ練習場経営を成功に導くポイントとなるのはどのようなことでしょうか。ここでは3つの要素に絞って、述べていきたいと思います。
利用したい時にいつでも手軽に利用できること
利用者の生活パターンが多様化しており、24時間営業のスポーツジムが人気を集めています。ゴルフ練習場でも24時間営業や深夜営業を行う施設が増えてきました。深夜や早朝を含めて、利用者が利用したい時にいつでも利用できることは重要です。ただ、利用する際、予約に手間がかかったり、施設への出入りが不自由だったり、セキュリティに不安を感じたりするようでは利用者の満足度は高まりません。施設を手軽に安心に利用できることも同様に重要です。
現在では、ITを活用したオンラインの施設予約システム、スマートロック・スマートキーと呼ばれる入退室管理システム、遠隔管理可能なセキュリティシステムなど、利用者がスムーズかつ安心に施設を利用するための様々なツールが提供されています。施設の特徴に合わせてこれらをうまく活用し、スマートな施設経営を実現したいものです。
利用しやすい価格帯であること
当たり前のことですが、利用者にとって利用料は安いに越したことはありません。しかし、その分提供するサービスの質が低下してしまうようでは、利用者に選ばれる施設にはなりません。質の高いサービスを提供しつつ、経営の効率化を図ることで低価格化を実現することが何より重要です。
2-1で現在提供されている各種のITツールが利用者にとっての利便性の向上に役立つことに触れましたが、これらのツールは同時に施設の効率的経営をサポートします。例えば、予約受付業務や入退室管理のためのスタッフを常時配置すれば人件費は膨大なものになります。しかし、ITツールを活用すれば、これらの業務を自動化、省人化することが可能で、経営の効率化を図ることができます。施設のセキュリティ管理についても同様です。
ITツールの活用で、利用者へのサービスの質の向上を図ると同時に、経営の徹底的な効率化によって低価格化を実現し、利用者に選ばれるゴルフ練習場を目指してはいかがでしょうか?
プライベート空間を確保できること
インドアゴルフ練習場の特徴として、グループではなく個人での利用が多いことが挙げられます。そのような利用者から一番に求められるもの、それは「練習に集中しやすい環境」です。ゴルフの練習中は、初心者や女性に限らず、他の利用者やスタッフの目が気になるものです。人目を気にせず一人で集中して練習したいという利用者のニーズに合った、人との接触を避けることのできるプライベート空間を確保しておくことは、施設に求められる重要な要素です。
また、コロナ禍を経て、ゴルフに限らずあらゆるサービスにおいて、感染防止のため人との接触を極力少なくすることが求められるようになりました。無人営業のゴルフ練習場も増えています。その観点からも、「非対面」、「無人」はこれからのゴルフ練習場経営のキーワードであるといえるでしょう。先に述べたITツールはここでも効果を発揮することと思われます。
人気となること間違いなし!新オープンのインドアゴルフ練習場
以上、これからのインドアゴルフ練習場経営における重要な要素について述べてきました。最後に、そのような要素をうまく取り入れたスマートな施設経営で注目を集めている新オープンのゴルフ練習場をご紹介します。
人目を気にせず集中できる完全個室制。多機能最新機器も完備。 SundayBack9(千葉県市川市)
- 出典 :
- SundayBack9 公式サイト
昨年11月、千葉県市川市の行徳駅近くにオープンした完全個室制のインドアゴルフ練習場です。営業時間は朝8時から夜10時まで。広々とした個室には、多彩な練習モードとラウンドモードを備えた最新式の多機能シミュレーターが導入されています。料金設定は月額制のサブスク会員と都度利用料を支払う1回利用の2タイプ、いずれもリーズナブルで明朗なものになっています。
ネット予約制だから待ち時間もなく、オンライン決済も可能。完全個室制ですから、一切人目を気にせず練習に集中できる理想的な環境です。無料で使用できるレンタルクラブもありますので、利用者は手ぶらで気軽に立ち寄ることができます。
赤坂駅から徒歩1分!24時間オープン。プロのレッスンも受講可能。 バーディ赤坂24(東京都港区)
- 出典 :
- バーディ赤坂24 公式サイト
東京都港区、赤坂駅からわずか徒歩1分の好立地にあるインドアゴルフレッスン&練習スタジオです。年中無休、24時間営業で、いつでも好きな時間に利用できます。レンタルクラブ、レンタルシューズも準備されています。また、通常の打席5打席に加えて大小2つの個室を備えていますので、好きな環境を選んで利用することが可能です。打席にも個室にも最新のシミュレーターを完備しています。
PGA公認プロを含む経験豊富なコーチのレッスンを受けることができるのが特徴で、コーチ陣の名前の中にはかつてプロの第一線で活躍した西川哲プロの名前もあります。月額会員制で、様々なプランが用意されていますので、自分に合ったプランを選ぶことができます。法人会員の制度もあります。レッスンの予約はオンライン制になっています。
【まとめ】インドアゴルフビジネスの現況と事業成功の要素とは?
以上、新規オープンが相次ぐインドアゴルフビジネスの現況と事業成功の要素について、具体的な施設の事例をまじえながら述べてまいりました。すでにインドアゴルフ練習場を経営しておられる皆様、これから新規参入を検討しておられる皆様の、少しでもご参考になれば幸いです。