レンタルスペース事業のリスクや運営時のよくあるトラブルとは?
空きオフィスや民泊施設などの空きスペースが、続々とレンタルスペースとして生まれ変わる事例が増えています。空きスペースをレンタルスペースにするメリットとは何なのでしょうか?そして、その際の注意点についても解説します。
空きスペースをレンタルスペースにするメリットとは
2020年初頭から世界中で猛威を振るったコロナウィルスの影響は、それまでの社会の仕組みや働き方まで変えてしまうほどインパクトの大きいものでした。ご存じのように、都市部を中心としてテレワークが一般化したため、空きオフィスが増えたり、順調だった旅行業界の不振で、民泊や宿泊施設の経営が難しくなっています。
空きオフィスや民泊施設などの空きスペースが、続々とレンタルスペースとして生まれ変わる事例が増えています。特に、コロナ禍においては、必要な時に必要な時間だけスペースをレンタルするという点は、物件のオーナーにとっても利用者側にとっても大きなメリットがあります。
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空いているスペースを有効活用できる
物件オーナーに取って最大のメリットは、空いているスペースを有効活用し、利益を上げることが出来るという点です。レンタルスペースでは「時間単位」で貸し出せるので、多くの人に長時間借りてもらうほどより多くの利益に繋がります。
最近ではマンションや、使われていないビルの一室や倉庫などをレンタルスペースとして活用している場合もあります。
レンタルスペースの使用例
- 貸し会議室(会議、ミーティング、セミナー、研修など)
- パーティールーム(女子会、誕生日会、ホームパーティーなど)
- レンタルスタジオ(ヨガ、ダンス、演劇などの練習場など)
- 撮影スタジオ(動画撮影、商品撮影など)
同じレンタルスペースでも、ひとつの用途に絞るのではなく、設備を整えて色々なことに利用できるようにすると利用率もアップします。
- さまざまな利用用途を提案し、利用者の興味を引くことに成功している物件説明欄の例(イメージ)
建物の築年数が影響しない
さらに、賃貸の場合には課題となる「建物の築年数」がさほど影響しないという点も大きいでしょう。内装や設備などはニーズに合わせて整える必要はありますが、利用者にとっては築年数よりも、サービスの良さや利便性の方が重要なのです。場合によっては壁紙を張り替えるなど、簡単なリフォームだけで人気のレンタルスペースを作る事も可能でしょう。
社会的なニーズが高まっている
昨今のテレワークの広がりから、レンタルオフィスやテレワークブースなどの需要が増えています。利用者にとって、こうした時間貸しのスペースは必要な時だけスペースを借りて経費節約になったり、移動時間や「密」を気にすることなく、最寄の場所でビジネスが出来たりするというメリットがあり、社会的なニーズがますます高まっています。
運営時のトラブルリスク
運営時のリスクはどうでしょうか。やはり、賃貸契約を結ぶわけではなく、不特定多数の方が利用するのはそれなりのリスクも伴います。
近隣住民とのトラブル
一番最初に考えるべきは、近隣住民に最大の配慮するということ。場所や利用状況によっては、多くの人間の出入りや騒音などによって周辺住民に迷惑が掛かることがあります。
利用者への最初の説明で注意を促すとともに、レンタルスペースを開業するにあたっては、近隣住民の理解を得られるよう挨拶や丁寧な説明が不可欠となるでしょう。
利用者とのトラブル
利用者のトラブルとして多いのが、物件や備品の破損、盗難です。設備や備品が充実するほど利用者からの評価は高まりますが、その分リスクも高まります。利用者の不注意による場合もあるので、不可避のリスクであると考え、対策を考えましょう。
また、時間差が無く続けて利用者がいる場合、前の利用者が部屋を汚したり、残していったゴミなどが問題になることもあります。利用者には簡単な掃除と整理整頓を事前にお願いしましょう。
監視カメラを設置することもお勧めです。わざと目につくようにカメラがあると、「監視されている」と思われることもありますが、反面、盗難や無茶な行動のリスクは低くなります。ただし、死角もあるので、完全に防げるわけではありません。
利用者の声(例)
鍵のトラブル
また、鍵の受け渡しもトラブルになりやすいことの一つです。一般的にレンタルスペースの鍵は、ポストやドアの近くに隠しておく場合が多いのですが、利用者にとっては分かりにくい時があります。また、前の利用者が鍵を返却する際に置き場所が変わったり、誤って持ち帰ったりする場合もあります。
利用者の声(例)
「鍵が見つからなくて探している時間が無駄になった」「入室出来なかったからオンラインの打ち合わせ時間に遅れてしまった」などという鍵のクレームは返金問題にもなりかねません。鍵の保管場所については対策を考えたうえで、利用者には鍵の受け渡しについてできるだけ丁寧に説明をしましょう。
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リスクをおさえて成功するレンタルスペースとなるためには
リスクを最小限に抑え、予約の絶えない「成功したレンタルスペース」となるためにはどうしたらいいのでしょうか。
リサーチをしてその場所に合ったレンタルスペースを作る
レンタルスペースを作れば必ずしも収益が上がるとは限りません。その場所やニーズにマッチさせないと「予約が全然入らない」レンタルスペースになるリスクもあります。
例えば、ビジネス街なら「貸し会議室を作ればよい」と考えがちですが、供給過多の場合も考えられます。その場合は他と違う特色を出したり、利用者にとって本当に必要なサービスをリサーチし提供することで、「予約が入らない」という最悪のリスクから回避することが出来るでしょう。
レンタルスペース予約ポータルサイトに登録して集客を自動化する
せっかくレンタルスペースを開業しても、沢山の方に存在を知られていないと予約は入りません。チラシを配ったりSNSで宣伝や広告を出す方法もありますが、一番手軽で安心なのが「予約ポータルサイト」に登録することです。最近の利用者の傾向として、予約サイトの中でサービスや金額を比較しレンタルスペースを決定することが多いからです。
予約ポータルサイトでは、予約の空き状況を自動で管理してくれたり、利用者自身でマイページより予約の確認やキャンセルが行えたりするため、予約が重なるようなトラブルや、空いているのに予約を受け付けられないとったムダも未然に防ぐことが出来ます。
スマートロックで鍵のトラブルを未然に防ぐ
物理的な鍵の場合、保管場所や鍵の受け渡し、紛失などがトラブルの原因になりがちです。保管場所を覚えた過去の利用者が、予約も入れずに侵入した、という事例もあるほどです。
「スマートロック」があれば、そういった鍵のリスクから解放されます。例えば、遠隔管理出来るテンキー型スマートロック『RemoteLOCK』なら、利用者それぞれに予約時間だけ使える暗証番号をネット上で簡単に発行できます。暗証番号が鍵代わりになるため鍵の紛失リスクをなくし、有効期間の指定により不正利用を防ぐことで、セキュリティの強化にも寄与します。
【まとめ】レンタルスペースの需要がますます拡大中!
レンタルスペース事業を始める際のリスクや運営時のよくあるトラブルはお分かりいただけたでしょうか?レンタルスペース事業は他の不動産投資と比べてリスクが低く、始めやすいのが特徴でもある反面、競合も多くトラブルも起きやすいと言えます。
しかし、そういったリスクを徹底的に回避する対策を立て、細かいこころ配りをすることで、成功したレンタルスペースとなるでしょう。