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公開日2021.01.29

最終更新日2025.02.18

【スマートロック活用術】予定外対応のベストプラクティス

RemoteLOCKはWi-Fiでインターネットに接続し、暗証番号の管理や履歴取得が可能な法人向けスマートロックです。ホテルなどでの省人化・無人化に活用され、予定外の対応が気になる点です。今回は、スマートロック導入時の「予定外の対応」について事例を紹介し、RemoteLOCKが法人向けとして高評価される理由を解説します。導入を検討中の方は参考にしてください。

スマートロック導入時の不安

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RemoteLOCK(リモートロック)はWi-Fiを用いてインターネットに接続し、暗証番号の追加・変更・削除や履歴取得ができる法人向けスマートロックです。その機能からホテルなど不特定多数が利用する施設の省人化、無人化で活用されてます。

省人化・無人化での導入が多いことから予定外の来訪者への対応やWi-Fiが切断された時のリスクについては気になるところです。実際に予定外の対応などで、RemoteLOCKの気にするべき特性は何かあるのでしょうか?ここでは、RemoteLOCKを導入するにあたって知っておくべき特性をご説明します。

気になるスマートロックの「予定外の対応」

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よく問い合わせをいただく内容として、「忘れ物を取りに来たゲストがいた場合、一度だけ遠隔から鍵を開けることはできるのか?」といったものがあります。

結論から言いますと、RemoteLOCKは「遠隔からリアルタイムで解錠はできません」が回答となります。

10.遠隔から施錠・解錠することはできますか?

遠隔からリアルタイムに施錠・解錠することはできません。リアルタイムではありませんが、暗証番号以外にも2通りの方法で施錠・解錠が可能です。1つは、指定時間に施錠・解錠するスケジュール設定を予めしておくこと。もう1つは、管理システム上からRemoteLOCKの施錠・解錠状態をスイッチで切り替えることができます。ただし、RemoteLOCK本体が実際に動作するのは、Wi-Fiと通信したタイミングとなるため、リアルタイムの施錠・解錠はできません。

ほかのスマートロックでは遠隔解錠が可能な製品もあります。そのため、遠隔操作ができない点について不安を感じるお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。

次では、RemoteLOCKがなぜ遠隔解錠できないのか、RemoteLOCKの抑えておくべき特性についてご説明します。

RemoteLOCKの抑えておくべく特性

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RemoteLOCKはリアルタイムでの施錠・解錠はできません。というのも、RemoteLOCKは常時Wi-Fiと接続しているわけではなく、一定の間隔で通信して情報を更新するからです。この間隔を「ハートビート間隔」と呼んでおります。

例えば以下の図のように、一番はじめのWi-Fi接続を「12月1日の夜0時」に行ってハートビート間隔を「12時間」に設定すると、次は「12月1日の昼12時」にWi-Fi接続します。その間(例えば、12月1日の朝7時)に変更された情報は、「12月1日の昼12時」に更新されます。

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★ハートビート間隔は、*15分、 *20分、 *30分、 *1時間、 *2時間、 *4時間、 *8時間、 *12時間の8段階から指定(推奨は12時間)

そのため、管理システム上から解錠した時に、実際にRemoteLOCK本体が解錠されるのは次のWi-Fi接続の時間となります。なお、このハートビート間隔は管理システムの設定から変更できます。デフォルトの設定は4時間となっていますので、自社の運用にあわせて変更されることをお勧めします。

不安を解消するベストプラクティス

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前章では、RemoteLOCKの特性について説明しました。ここでは、そのメリットや実際に「緊急時の対応」としてよく挙げられる3つの事例のベストプラクティスをご紹介します。

RemoteLOCKが法人に選ばれる理由

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「遠隔操作ができない」という点は一見マイナスなポイントに思われます。しかしこれはRemoteLOCKがゲートウェイ(中継器)を用いていないことが理由です。多くのスマートロックは専用ゲートウェイを施設内の電源にさし、スマートロックとBluetooth接続することで、【インターネット⇔ゲートウェイ⇔スマートロック】という構成になり、これによりネット管理(遠隔管理)を実現しています。

遠隔操作ができるものの、停電時やブレーカーが落ちた時、ゲートウェイのコンセントが抜けた時などに遠隔からの管理ができなくなる恐れがあります。通信ができない状況になると発行したはずの番号で解錠できないなどのリスクがあります。

一方でRemoteLOCKは本体が直接Wi-Fiと繋がるため、電池消耗を抑えるためにあえて常時接続しない仕様としています。
常時接続を前提としていないため、RemoteLOCKはWi-Fi通信が切れた場合も単独でアクセスコントロール(RemoteLOCK本体が認証済みの暗証番号はそのまま利用可能、有効期限付きの暗証番号は指定時刻のみ解錠可能、指定した時刻に自動施錠・自動解錠など)を実現する機能を持っています。これがRemoteLOCKが法人に選ばれる理由です。

RemoteLOCKが法人に選ばれる理由

  • ゲートウェイが不要で通信が安定している
  • ゲートウェイの設置場所などの制限がない
  • Wi-Fi通信が切れた場合も単独でアクセスコントロールが実現する

不安を解消するベストプラクティス

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さて、RemoteLOCKの特性と法人に選ばれる理由についてご説明しました。ここではホテルやレンタルスペース、店舗といった法人で利用される場合に不安に思う点について実例をもとに解決策をご紹介します。

不安その①:予定外の来訪者の対応

無人化している施設等では、「忘れ物を取りに来た」「5分前に予約した」など予定外の来訪者への対応が気になるところです。前述の通り、RemoteLOCKはリアルタイムで遠隔から解錠することはできません。

一方で、RemoteLOCKは「Wi-Fi通信が切れた場合でも登録済みの暗証番号では解錠可能」です。RemoteLOCKは同時に最大1000個の番号を登録ができるので、あらかじめ緊急用の暗証番号を作成しておくことでこの問題を解消できます!

▼RemoteLOCKのクラウド画面にログインすれば、どこからでも緊急用番号が確認できる

多くの事業者様で、例えばゲスト用の番号は5桁で発行し、緊急用番号は6~7桁など桁数を変えてあらかじめ登録しておくといった活用方法が見られます。「忘れ物を取りに来た」などの電話を受けた場合に、緊急用番号をゲストへお伝えして入室してもらい、同時に管理者が番号を変更すれば不正利用される心配もありません。

一般的なゲートウェイ型のスマートロックでは、遠隔からの解錠が可能である一方、その通信環境に大いに影響を受けます。「忘れ物を取りに来た」と電話を受け、解錠ボタンを押したものの通信環境が悪く結局現地へ行って対応した…といったお話しも耳にします。

不安その②:鍵の閉め忘れへの対応

次によくお問い合わせいただくものとして「鍵の閉め忘れへの対応」が挙げられます。例えばレンタルスペースなどで、ゲストが最終退出時に鍵を閉め忘れてしまう場合です。

実はRemoteLOCKにはオートロック機能がついている機種があります。ですので、オートロック機能がついている機種を選んでいただければ簡単に解決します。特に無人化での店舗運営を考える場合は、オートロック機能がついている機種を選ぶことが必須といえるでしょう。

不安その③:Wi-Fi切断時の対応

RemoteLOCKは前述の通り通信安定性が高いですが、それでもWi-Fi環境によっては当然うまく繋がらず切断状態になる場合があります。こうした場合、現地での復旧対応まで解錠もできないのでしょうか?

ここまでお読みいただいた皆様はもうお分かりですよね?そう、たとえWi-Fiが切断されていたとしてもRemoteLOCKは単独でアクセスコントロールを実現します。

例えば宿泊施設でWi-Fiルーターの電源が突然落ちた場合も、宿泊者は問題なく正しい暗証番号で解錠することができますし、そのままチェックアウトの日になれば自動で番号は削除され、不正利用もされません。Wi-Fiが切断する前にすでに次の予約を登録していた場合は、そのゲストの方も問題なく入室できます。

▼遠隔から発行した番号が実機に登録済か、管理画面から簡単に確認できる

【まとめ】RemoteLOCKはビジネスのためのスマートロック!

今回は、ビジネスシーンでスマートロックを活用する予定の方が不安に思う点について、RemoteLOCKの特性を説明するとともに実例をもとに解決策をご紹介しました。

「念のため遠隔からの解錠・施錠ができるスマートロックがいい」と考えるお客様もいらっしゃいますが、実際に遠隔から解錠することはめったにありません。スマートロックをビジネスで検討する際は、Wi-Fiが切断された時の挙動やそもそもの通信安定性などをぜひチェックしてみてください!

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