店舗ビジネスにおいて、近年ニーズが高まっている無人化・省人化。24時間営業の店舗や予約制の店舗では、予約や入退室などの一連のフローが煩雑になりがちで、これを効率化が重要だと言われています。今回は8月24日に行われたWEBセミナーについて、「RemoteLOCK」を運営する株式会社構造計画研究所と、予約システム「STORES 予約」を運営するSTORES 株式会社 によるセミナー内容をレポートします。

セミナーには、法人向けスマートロック「RemoteLOCK」を運営する株式会社構造計画研究所と、予約システム「STORES 予約」を運営するSTORES 株式会社 が登壇しました。

最初の登壇者は、クラウド上で入退室を管理するシステムとハードウェア（RemoteLOCK）を販売する、株式会社構造計画研究所のRemoteLOCKエバンジェリスト　池田 修一 です。会社紹介の後、アフターコロナの新しい店舗運営のありかたについて紹介しました。

RemoteLOCKはホテル業界で導入が進んでいるスマートロックで、フロント業務の省人化・非対面化を目的として引き合いをいただいています。人手不足の課題は店舗運営においても課題感が強まっており、賃貸住宅やテナントの空室率が目立つようになっているなか、無人運営による店舗の収益化が注目されています。

①店舗業務の無人化

これまで受付業務の中心であった、鍵の受け渡しや現金での精算といった事務的作業を削減・効率化することで、 営業時間の延長による収益性向上や、新しい形態のビジネスも実現可能になります。

②非対面、非接触

コロナに対応したビジネスとしての印象付けとしての効果が期待できるほか、非対面でプライベート空間を演出することで、より気楽に利用していただくことができます。店舗側としても サービスの均一化や効率化が期待できます。

③24時間化

２４時間運営を実現することにより、利用者は好きな時間・余った時間を活用して来店することができます。昨今のIoT技術の進化により、 セキュリティも担保しながら効率的な店舗運営が可能になりました。

店舗運営を無人化するためには、予約システムや決済サービスだけではなく、スマートロックや監視カメラ、人感センサー等の活用によるセキュリティの確保も非常に重要です。

RemoteLOCKは2017年にサービスを開始し、現在ではグローバルで1日10万組以上（約1秒に1組）の入室を管理をしています。また、40以上の公開サービス（ホテル系のシステムやスペースの時間貸し系の予約システムなど）と連動しています。

STORES 株式会社 のSTORES 予約 とは2022年7月21日にシステム連携を開始し、 STORES 予約 上で予約が完了すると、扉を解錠するための暗証番号を自動発行できます。

製品ラインナップは、従来の暗証番号タイプのものに新しくQRコード対応のRemoteLOCK 8j-Qが加わり、施設の性質や運営者の希望に応じた選択が可能です。店舗の場合は賃貸であることも多いですが、美和ロックやGOALのカギに後付けできる製品も提供しています。

上記に加えて、セミナーでは24時間運営のメリットやセキュリティ対策にも触れつつ、無人店舗への導入事例を多数紹介されました。本ブログでは割愛しますが、事例ページにて導入インタビューを紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

続いて、STORES 株式会社 のパートナーセールス 担当である榮(さかえ) 勇登 氏から、同社の「STORES 予約」の特徴や、RemoteLOCKと連携した背景についてご紹介いただきました。ちなみに、最近ではお店のアプリをかんたんに作成できるサービス「STORES ブランドアプリ」もリリースしたばかりとのことです。

「STORES 予約」は、予約・決済・会員管理をワンストップで解決できるサービスです。初期費用が0円のフリープランを提供しており、お試し利用が可能であることも魅力の一つです。

STORES 予約 はガイドに沿って操作するだけで本格的な予約サイトを簡単に作成できます。また、オンライン決済にも対応していて、予約と決済履歴を一元的に管理できる点も特筆すべき特徴です。そのほか、予約カレンダーの埋め込み機能や回数券機能、LINEとの連携など、様々な機能を紹介していただきました。

榮 氏にはRemoteLOCKと連携するメリットとして、月額の利用費が1,650円/月(1台あたり)と手軽で運用しやすいこと、テンキー入力による解錠でお客様にアプリインストールをしていただく必要がないことを挙げていただきました。

STORES 予約とシステム連携したことにより、「予約→決済→入退室→リピート集客」までをまとめて効率化・自動化できるようになりました。店舗運営者の負担を軽減するとともに、良質な顧客体験を提供することで売上を最大化することができるのは、今回の連携の最大の魅力といえるでしょう。

また、STORES 予約 にはLINE連携機能もあります。RemoteLOCKではメールによる暗証番号の通知が一般的ですが、開封率が高いとされるLINEメッセージで予約情報の案内や暗証番号の通知をおこなうことも可能です。

これにより、利用者のドタキャンを防止するとともに、来店や利用方法を事前に理解していただくことで、ストレスなく来店していただくことができます。

（左：株式会社構造計画研究所 池田氏　右：STORES 株式会社 榮 氏）

最後はQ&Aコーナーです。オンラインで数多くの質問を受け付けました。ここでは、その中から数件ほどピックアップしてご紹介いたします。

RemoteLOCKが他のスマートロックより優れているところは？
→ 株式会社構造計画研究所 池田氏への質問

【回答】ランニングコストの手軽さ、工事取付で落下、いたずらでの取り外し事故が発生しない点が挙げられます。また、Wi-FIへの直接接続による安定性が他社にない特徴です。
(Bluetooth接続のスマートロックは、スマホアプリのインストールが必要だったり、ゲートウェイが追加で必要となりで故障や通信障害のリスクが懸念されるそうです。)

店舗につけたいと思った場合のコスト感を教えてください。
→ STORES 株式会社 榮氏への質問

【回答】工事により変動しますが、初期費用はRemoteLOCKの導入・取付費用含めて税込68,500円～78,500円です。月額費用は全て合算で税込32,428円です。

※構造計画研究所からの紹介で、特別プランもご案内できます。気軽に お問い合わせください。

無人店舗というとトラブルが起きそうなイメージがありますが？
→ 株式会社構造計画研究所 池田氏への質問

【回答】業態によって対応が様々に分かれますが、宿泊施設はセキュリティ会社と契約して5分以内にかけつける仕組みにしているケースがあります。RemoteLOCKは誰が入室したかの履歴は取得しておりますが、セキュリティカメラを追加で導入することもおすすめです。

STORES 予約 が向いている店舗の規模・業態は？
→ STORES 株式会社 榮氏への質問

【回答】実は STORES 予約 は予約システムの先駆け的存在です。無人店舗を始めようとしている中小規模、業態としてはフィットネス・インドアゴルフ・エステ系の利用者様が多いです。STORES 予約 ならではの機能は、RemoteLOCKの連携はもちろん、オンライン決済と予約の紐づけ、Zoomとの連携(オンラインレッスン向け)、LINEとの連携が挙げられます。

路面店やビル・マンションのエントランスにオートロックがかかっている場合はどのように入店すればよいか?
→ 株式会社構造計画研究所 池田氏への質問

【回答】弊社では TOBIRAという、自動ドアやエレベータ向けの製品も提供しています。こちらも店舗のドアと同様に暗証番号などで解錠できます。特に路面店だと自動ドアが多いですし、TOBIRAとRemoteLOCKを合わせて提案させていただいております。

以上、いかがでしたでしょうか？今回も大変盛りだくさんな内容のセミナーとなりました。無人店舗の運営は今後もホットな話題ですので、ぜひ今後の取り組みにもご期待ください。

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店舗ビジネスにおいて、近年ニーズが高まっている無人・省人化での運営方法を解説しています。