リゾートホテルやビジネスホテルにこそスマートロック!導入事例の紹介
近年、新型コロナウイルス感染症の影響も相まって旅行・観光業界のみならず、ホテルなどの宿泊業界でもITツールの導入が急増しました。物理鍵から脱却することで、お客様満足度の向上だけでなく、業務効率化や経費削減にも繋がります。この記事では、宿泊施設の中でも「リゾート」や「ビジネス」向けのホテルでのスマートロックの活用メリットや事例をご紹介します。
スマートロックとは?
まずはスマートロックがどういったものなのかをご説明します。ずばりスマートロックとは、Wi-FiやBluetoothと接続し、ネットワーク上で鍵の管理が行える錠前やデバイスのことを指します。解錠方法としては一般的に手持ちのスマートフォンやオンライン上で発行された暗証番号を用いることが多いです。物理鍵のように受け渡しが不要なので、2015年ごろからシェアオフィスや貸し会議室などの複数の人が多く出入りする場での活用が広がっていました。
冒頭でも説明の通り、新型コロナウイルス感染症の拡大により、「非対面」が当たり前となっている現代では、非常に重宝され導入されているITツールです。スマートロックの製品によっては個人ごとの暗証番号が発行できるため、物理鍵やカードキーなどのように紛失の心配もありません。
最近ではシェアオフィスや貸し会議室よりも、不特定多数の人が入れ替わりで出入りするホテルでもスマートロックの導入が進んでいます。「不特定多数が出入りするホテル」と「予約者ごとに異なる暗証番号が発行できる」という組み合わせは、今までにない新しい形であり、どちらにも良いところしかありません。
では、どんなところにおいて相性がいいのか。次の章からは、ホテル側のメリットを事例も交えながら紹介して行きます。
リゾートやビジネス向けホテル×スマートロックのメリット
ホテルの運営において、避けられない大きなハードルになるのが業務効率化や客室などの鍵の管理、そしてセキュリティの確保ではないでしょうか。お客様目線に立った際に、予約管理やフロントやその他業務における接客スキルなど考えなければならないことは山ほどあります。
では、そこでスマートロックを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
フロント業務の効率化
暗証番号で解錠するスマートロックなら、物理鍵のようにチェックイン〜チェックアウト時、外出時の鍵の受け渡しが不要になります。暗証番号の発行や、発行した暗証番号の有効期限なども全てオンライン上で一括管理できるので、手間やコストだけでなく、対面でのやり取りにかかる時間までも大きく削減できるのはスマートロックならではのメリットであると言えます。
この暗証番号の発行ですが、いくらオンラインとはいえ手作業で発行するのは手間がかかる!と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?ご安心ください!スマートロックなら、オンライン管理という強みを活かして、ホテルで利用しているPMS(ホテル運営管理システム)やサイトコントローラーなどとシステム連携ができるのです。このシステム連携により、PMS上で有している予約情報をもとに暗証番号の自動発行が可能になります。
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鍵の紛失や複製リスクからの解放
物理鍵の場合、当たり前ですが部屋の数だけ鍵を管理しなければなりません。紛失した際には、セキュリティ面を考えて、鍵をシリンダーごと変えなければならないケースも出てくる場合があります。そうなれば、不正利用の対策だけでなく、鍵交換のコストもかかってしまい非常に大変ですよね。
暗証番号型のスマートロックであれば、そもそも鍵の紛失の心配がないことに加え、暗証番号には有効期限を設定できたり、管理システム上から変更や削除ができるので、物理鍵のような不正利用の心配もありません。
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キーレスによる宿泊体験の向上
リゾートホテルであればフィットネスジム、バータイムやラウンジの利用時、温泉旅館であれば温泉への移動、お買い物など客室を出て館内の空間を満喫することも楽しみのひとつです。
また、ビジネスホテルでは、チェックイン後に街に食事や飲みに出かけるにあたって、鍵のためにフロントへの立ち寄りが必要だったり、自分で保管する場合もホテルに戻ったときに「あれっ、鍵どこだっけ?」という経験をしたビジネスパーソンも決して少なくないはずです。
また、美味しい料理とお酒に舌鼓を打ち、ほろ酔い気分で楽しんでいる間に鍵を無くしたらなんて考えたら怖いですね。これがスマートロックであれば、キーレスだから鍵の持ち歩きが不要となり、紛失の心配も一切なし。暗証番号であればグループ内で簡単に鍵をシェアできるので個人行動ができたり、温泉からの戻り時の待ち合わせなども不要になるのです。
【導入事例】スマートロックを導入したリゾートホテル、ビジネスホテル
ここでは、先ほどまででご紹介したスマートロックの導入メリットなどを踏まえて、実際の事例をご紹介します。
リゾートホテルの事例:THE ACONCAGUA RESORTS
THE ACONCAGUA RESORTS(アコンカグアリゾーツ)では、タッチパネル式の暗証番号キーを入力して解錠するRemoteLOCK 8jを導入しています。宿泊者専用の4桁のPINコードが発行され、入力するだけなので、非常に簡単ですね。
PINコードの発行については、予約の際にホテル専用の予約システム「AirHost(エアホスト)」から予約し、手続きを進めて行きます。宿泊予約が完了後、宿泊日の前日にPINコードが予約情報とともにメール内に記載されています。
当日はPINコードを入力するだけなので、メリットでもお伝えしたように、鍵の受け渡しやチェックイン〜チェックアウト時の煩わしさもありません。このようにスマートロックを導入することで、「非対面」、そして業務効率化が実現できています。
ビジネスホテルの事例:OYO THE GREEN ASAHIKAWA/オヨ ザ グリーン 旭川
「Safety=安心・安全を最優先」、「Comfortable=ビジネスシーンを快適に」、「Easy-going=もっと気軽に」をコンセプトとして掲げているOYO THE GREEN ASAHIKAWA/オヨ ザ グリーン 旭川でも、スマートロックを導入されています。
温泉旅館の事例:地獄温泉 青風荘
- 出典 :
- 地獄温泉 青風荘.WEBサイト
「奇跡の温泉」として有名な「すずめの湯」を楽しめる歴史ある温泉旅館でも、2019年9月の宿泊棟再オープンにあたり、離れ3室、曲水舎3室、本館10室の計16室で暗証番号式のスマートロックを導入されています。
本館、離れなどでスマートロックが活用されていることで、敷地内の温泉を巡る際にキーレスでゆっくりと楽しむことが出来ます。最高のおもてなしを提供するために、実際に体験し便利と感じたスマートロックを導入することで、宿泊者の利便性や快適さなどの向上が実現できていますね。
【まとめ】良いこと尽くし!スマートロック導入のススメ
ここまで、リゾートホテルやビジネスホテルとスマートロックの組み合わせのメリットや事例を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?今までのスマートロックは民泊での導入が多いと感じていた方もいらっしゃるかもしれません。冒頭でもお話ししたように、最近では「非対面」が当たり前になってきており、こうしたITツールも様々な業態の数だけ日々進化しています。
物理鍵から脱却し、スマートロックを導入することで、宿泊を検討している人や実際の宿泊者に対しても安心かつ快適に滞在できるという点でアピールでき、お客様満足度の向上にも繋がります。さらに、働いている従業員にとっても鍵の受け渡しなどのフロント業務の効率化が実現でき、人件費などの経費削減も可能になります。
この機会にぜひ、スマートロックの導入を検討してみてはいかがでしょうか。これからさらにITツールは進化していきます。今から上手に活用して、効率的な運営を一緒に叶えていきませんか?