公開日2025.07.25
RemoteLOCKの中の人が1〜2室の宿泊施設に最適なスマートロックを検討してみた
宿泊施設向けスマートロック「RemoteLOCK」を提供している私たちですが、今回はあえて1〜2室規模の宿泊施設(レンタルスペース等も)における鍵管理にフォーカスして最適なスマートロックを検討してみました。
結論から申し上げると、少室数での運用ではRemoteLOCK以外の製品(sesami 5 pro、Switchbotスマートロック)が有力な選択肢となるケースがあります。
この記事では、その背景や選定ポイントを整理したうえで、代表的なスマートロックを紹介していきます。
鍵の受け渡しを自動化する、という選択肢
宿泊施設運営において、鍵の受け渡しは想像以上に手間がかかる業務です。
「鍵の紛失」「チェックイン対応のための外出」「深夜到着の対応」など、宿泊者とオーナー双方にとってストレスになりがちです。その負担を減らす手段として、スマートロックによる非対面での鍵の受け渡しは非常に有効であることは申し上げるまでもありません。
特に、暗証番号を設定してゲストに伝える方式であれば、物理的な鍵の受け渡しが不要になり、時間的制約からも解放されます。
少室数の場合、重要なのは「費用感」と「運用のしやすさ」。とはいえ、RemoteLOCKのようなクラウド型スマートロックは、機能面では非常に優れている一方、月額費用や初期導入コストが発生します。例えば以下のようなニーズの場合、よりシンプルな構成のスマートロックが適していることもあります。
シンプルな構成のスマートロックが適している”ニーズ”
- 運営施設が1室〜2室のみ
- 予約件数が月に数件程度
- 暗証番号の発行は手動でも構わない
- できるだけ初期費用を抑えたい
- 都市部から遠く、取り付け出張費用が加算されてしまう
比較対象となる代表的な製品
スマートロックにはさまざまな製品があり、機能や仕様にもそれぞれ特徴があります。
RemoteLOCKは多くのシーンで活用いただいていますが、用途によっては他社製品が選ばれることもあります。ここでは、RemoteLOCKとあわせて検討されることの多い他社製品について、主なスペックや違いをご紹介します。
Sesami 5 Pro
Sesami 5 Proは、非常にコンパクトなデザインと高い取り付けやすさが魅力のスマートロックです。本体価格も比較的リーズナブルながら、基本的なスマートロック機能はしっかりカバー。さらに、Wi-Fiモジュールやテンキーを組み合わせることで、民泊などの無人運営にも対応可能です。
RemoteLOCKチームのメンバーも自宅で愛用しており、別売のアタッチメントも豊富。対応できる鍵のバリエーションも広く、「取り付けできない鍵はないのでは?」というほどの柔軟性も魅力です。
『Sesami 5 Pro』の詳細
- メーカー:CANDY HOUSE Japan
- 通信方式:Bluetooth + Wi-Fi(Hub経由)
- 暗証番号:テンキー併用で対応可能(手動発番)
- 本体価格帯:約2万円(本体、テンキーリーダー、モジュール)
SwitchBotスマートロック
SwitchBotスマートロックは、スマートホーム製品との高い連携力が魅力のスマートロックです。専用のハブを利用することで、外出先からでも遠隔操作が可能。鍵の開閉だけでなく、家電の制御も一元管理できます。
たとえば、スマートロックの解錠と同時にエアコンを自動でONにしたり、外出時にはロボット掃除機を起動させるなど、日々の生活をより快適に自動化できます。スマートロック単体としての使い勝手はもちろん、スマートホーム全体のハブとして活用したい方にとって、非常に心強い選択肢です。
SwitchBotスマートロック
- メーカー:SwitchBot
- 通信方式:Bluetooth + Wi-Fi(Hub経由)
- 暗証番号:キーパッドで対応、遠隔から発行可(手動)
- 本体価格帯:ロック・キーパッド・Hub込みで約4〜5万円
RemoteLOCKとの違いは「自動化の度合い」と「取り付け方法(施工)」
Sesami 5 ProやSwitchBotスマートロックは、いずれも自宅向けのため、手動操作を基本としたスマートロックです。予約が確定したら、スマートフォンのアプリを使って利用期間に応じた暗証番号を手動で発行し、その番号を宿泊者に手動で送付する必要があります。具体的な違いについて紹介いたします。
自動化の度合い
PMS(予約管理システム)との連携は現時点で提供されておらず、APIは開放されていますが開発が必要になり、連携済システムを見つけることはできませんでした。(2025年7月7日時点)
アプリが住宅向けにつくられていることから1〜2台(施設)であれば暗証番号の手動発番も手間が少ないのですが、複数施設になるとアプリUI的に難しくなります。よって、1〜2室程度の小規模な施設で、業務が属人的でも対応可能な場合に適しています。なにより初期費用がRemoteLOCKに比べ安価で、月額費用がかからないのが魅力です。
取り付け方法(施工)
RemoteLOCKは、専門の施工店(カギ屋さん)による設置を前提としているため、取り付けが確実で安心な一方、簡単に取り外すことはできません。これはセキュリティ性を重視した設計のためで、民泊や施設など、不特定多数が出入りする環境でも安心して運用いただけます。
対して、SesamiやSwitchBotなどの製品はDIYでの設置が可能で、個人宅などに向いており、用途に応じた選定がポイントです。
RemoteLOCK(リモートロック)でできること
RemoteLOCKはクラウド管理機能を備えています。これにより、宿泊施設や付帯施設などの施設管理が容易になります。管理者は、スマートフォンやPCから遠隔でアクセス権の変更や利用履歴の確認が可能です。
また、RemoteLOCKの導入で施設への入退室管理のための手間ひまを大幅に低減することができます。
スマートロックによって事前に予約をした、あるいは会員登録をした利用者だけが入室できる仕組みを構築しておけば、受付のためのスタッフを常駐させておく必要もなくなりますし、施設の構造にもよりますが、鍵の受け渡しが必要な施設であれば、その手間を一掃することができます。
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予約システムとの連携
RemoteLOCKシリーズの大きな強みの一つが、予約システムとの連携機能です。E06sでもこの機能は利用可能です。たとえば、宿泊施設のチェックインに合わせて、自動で暗証番号を発行し、滞在期間が終わると無効になる仕組みが構築できます。これにより、管理者が手動でアクセス権を管理する手間が省けます。
特に、中小規模の施設では、システム間の連携にかかるコストが導入を左右する要因となる場合があります。連携を視野に入れたシステム選びを行うことで、運営効率の向上だけでなく、ゲスト満足度の向上にも繋がるでしょう。
【まとめ】RemoteLOCKの中の人が1〜2室の宿泊施設に最適なスマートロックを検討してみた
スマートロックは、単なる「鍵の代替品」ではなく、運用効率やゲスト体験に大きく関わる重要なお客様との接点です。
私たちRemoteLOCKチームとしては、お客様の事業フェーズや課題感に応じて、最適な選択肢を正直にお伝えすることも重要だと考えています。
1〜2室での運用では、今回ご紹介した他社製品も非常に優れた選択肢です。
その上で、将来的に施設規模が拡大した際には、RemoteLOCKをご検討いただければ幸いです。
『RemoteLOCK(リモートロック)』
- ・予約者ごとに異なる暗証番号を発行可能
- ・予約期間外は入室不可に!期間外の不正入室の心配はなし
- ・予約システムとの連動で番号を自動発行
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