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公開日2021.11.24

最終更新日2023.07.25

ホテルの安全を守るエレベーターセキュリティとは?

新型コロナウイルスの感染者も各地で減少傾向になり、旅行・観光業界も活発になっていく兆しが見えてきました。ホテルへの宿泊も増えるからこそ、フロント無人化や、省人化しても安全なセキュリティ対策を行いましょう。この記事では、ホテルのセキュリティ対策や無人運営、省人運営での安全対策についてご紹介します。

一般的な「ホテルのエレベーターセキュリティ」とは?

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近年増えている完全無人のホテルやフロント省人体制の宿泊施設では、人による監視や防犯対策がしづらい分、エントランスやエレベーターにセキュリティを設けることで物理的に部外者の不正な入館や立ち入りを防ぐことが重要となります。

また、無人・省人のホテルに関わらず、ビジネスホテルや通常のフルサービスのホテルでもエレベーターにセキュリティを設けているケースは多くあります。中でもよく見られるのは、エレベーター内に客室のカードキーを読み取る認証リーダーを設置し、カードキーをかざすことで自分が宿泊するフロアの階数ボタンが押せるような仕組みのエレベーターセキュリティです。

エレベーターセキュリティ導入によるメリット

エレベーターセキュリティを設けることで、宿泊者以外は宿泊フロアに立ち入れないため、防犯対策につながるほか、宿泊者が予約していない知人を客室に招いてしまうようなことも防ぐことができます。

エレベーターセキュリティを導入するメリット

  • 宿泊者以外の不正な侵入を防げ防犯対策につながる
  • 宿泊者が知人などを客室に招いて無断で滞在や宿泊してしまうことを防げる
  • セキュリティがしっかりしていることでゲストへ安心感を与えられる
  • 女性専用の宿泊フロアに男性が誤って入ってしまうなどの事故を防げる
  • 宿泊者以外が深夜などに多く出入りすることによる風紀の乱れを防げる

ゲスト側と運営側の双方に「安心感の向上」をもたらすことがエレベーターセキュリティの大きなメリットといえるでしょう。

エレベーターセキュリティ導入によるデメリット

他方でエレベーターセキュリティにも課題やネガティブなポイントもあります。
前提として、エレベーターセキュリティの多くは「カードキー」を使用します。

ここで、問題となるのがカードキー紛失時の対応です。カードキー発行から返却までを自動精算機などの機械上で行えたとしても、宿泊期間中に万一ゲストがカードキーを紛失してしまった場合は、代わりとなるスペアキーをすぐにお渡しするなどの対面での人による対応がでてきます。

また、エレベーターセキュリティの有無にかかわらず、カードキーの受け渡しや回収を対面で人が行っている場合、カードキーの紛失トラブルにはすぐに対応できたとしても、人件費や人手不足などの問題が解消できません。

エレベーターセキュリティ導入によるデメリット

・ゲストがカードキーを紛失した場合、すぐに代わりの鍵を渡す必要がある

 → 無人運営の場合は遠方からスタッフが現地に向かうことになる

 → ゲストは代わりの鍵が到着するまでしばらくは客室に入れない状態となる

・外出のたびにカードキーを持ち歩く必要があるる

・エレベーターに乗るたびにカードをかざす手間がかかる

以上のように、エレベーターセキュリティを導入するということは、カードキーも導入する場合がほとんどですので、その分紛失への対応やカードキーの再発行料などもあらかじめ考慮しておく必要があると言えるでしょう。

カードレスなエレベーターセキュリティとは?

ホテルのエレベーターセキュリティは、カードキーを伴うことで緊急時にはスタッフが対面で対応する必要があり、結果として完全無人での運営やフロントの夜間無人化がしづらいという問題があります。

カードキーがあることに起因したトラブルを解消し、かつ、無人や省人運営でも宿泊フロアの安全性を高める方法はないのか?この問題、実は非常にシンプルな方法で解決することができるのです。前述のようなカードキー問題を解消するために従来のカードキーや物理鍵を使わない「完全キーレス化」という方法があります。

暗証番号で完全手ぶら&非対面を実現

従来のカードキーや物理鍵を使わない「完全キーレス化」とは、実にシンプルで、カードの代わりに宿泊者ごとに発行する「暗証番号」を活用するというものです。

最近では、QRコード解錠や顔認証が盛り上がりを見せていますが、客室ごとにこれらの仕組みを採用するとなるとコストが莫大になり、かつ、QRコードを使い慣れていないと逆に不便であったり、顔認証には個人情報の面でセキュリティの問題もあります。

これらを踏まえた最もシンプルなキーレス化の手段として暗証番号キーがあるのです。
実際に下記のホテルでは予約者ごとに発行した客室に入る際の鍵として暗証番号を活用し、かつ、暗証番号をエレベーターセキュリティにも適用することで、対面での鍵の受け渡しや返却が不要な完全無人でのホテル運営を実現しています。

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▲宿泊者はエレベーター右側に設置されたテンキーに入力することでエレベーターを呼び出せる

▲暗証番号を活用したエレベーターセキュリティの紹介動画

暗証番号を活用したエレベーターセキュリティのメリットとデメリット

暗証番号キーとそれを活用したエレベーターセキュリティを導入することで、物理的な鍵があることに起因したトラブルを解消できるだけでなく、フロント業務全般がカードキー導入時とは異なり、すべて遠隔で行うことができます。

これを可能にしているのが客室の暗証番号キーとエレベーター制御、そして、フロントのチェックインが連動したクラウド管理です。詳細については下記の実例紹介記事をご参照ください。

こちらの記事には、無人運営または省人運営のホテルをお持ちの方なら、誰でも非常に参考になる話が盛りだくさんです。すでに一足早く暗証番号を活用したエレベーターセキュリティを導入している先駆者からセキュリティ面の向上だけでなく、ご利用いただくお客様へのメリットなど、利便性も含めて、参考にしてみてください。

あわせて読みたい記事

暗証番号を活用したエレベーターセキュリティには宿泊者側にもメリットがあります。物理的な鍵やカードキーを利用することがなくなるぶん、紛失などの心配をせず、安心して手ぶらで観光できる点です。

他方で、カードキーと比べると暗証番号の入力には手間や時間がかかるのは事実です。とはいえ、前述の事例ではエレベーター呼び出し時に1度だけ暗証番号を押せば、エレベーターが作動するという仕組みなので、エレベーターに乗り込む人全員がエレベーター内で番号を押す必要はなく、手間や時間のロスも最低限のものと言えるでしょう。

【まとめ】エレベーターセキュリティを導入して従業員もお客様も笑顔になろう!

いかがでしたでしょうか?この数年急速に増えている宿泊特化型の無人やフロント省人のホテルでは特に、人の代わりにエントランスやエレベーター側で外部からの不正な侵入を防ぐ必要があります。そこに対して、従来のカードキーを活用したセキュリティを設けることもできますが、暗証番号キーと暗証番号を活用したエレベーターセキュリティは非対面で鍵を受け渡せるほか、鍵の紛失トラブルへの対応もしやすくおすすめだと言えます。

この記事を読んだ方にとって、改善の手助けができれば嬉しい限りです。最適な運営になるようこのような仕掛けはどんどんご紹介できればと思います。

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