スマートロックと結露・錆(サビ)の問題を徹底解説!防水・防錆について知っておきたいこと
気温が下がってくると玄関のドアが結露しているのをよく見かけますね。日常生活ではあまり困ることのない結露ですが、スマートロックが設置されている家庭や施設管理者は「これって大丈夫なの?」と心配になることもあると思います。本記事ではスマートロックの結露やサビによる問題についてご紹介します。
スマートロックと結露の関係、防水性能について
そもそも「結露」はどのような現象なのでしょうか。まずは結露が発生する原因について紹介したうえで、結露によってスマートロックにどのような影響があるか、また、スマートロックの一般的な防水性能について解説していきます。
結露が発生する原因とは?
結露は簡単に言うと、冷たい空気と暖かい空気が触れることで発生します。暖かい空気は冷たい空気よりも水蒸気を多く含むことができるのですが、冷やされると多くの水蒸気を含むことができなくなり、余分な水蒸気が水滴に変わります。よく見かけるのは玄関ドアやサッシ、冷たい飲み物を入れたグラスなどでしょうか。冬に自動車の内窓が曇っているのも同じ理由です。
よく見かけるのは冬(外気と室内の気温差)ですが、夏も雨上がりなどで気温が下がると発生することがあります。また、高温多湿な地域はエアコンで室内の気温をキンキンに冷やしていることがあり、屋外側のサッシが結露していることもあります。
例外はありますが、基本的に暖かい空気側の表面に結露します。
(これを知っておくだけでもちょっと賢くなった気になれますね。)
スマートロックと結露の関係①(落下)
結露の発生メカニズムが分かったところで、結露のスマートロックへの影響について考えてみましょう。スマートロック設置方法は工事取付・両面テープなど、製品によって異なります。
工事でしっかり取付けたスマートロックについては問題ありませんが、両面テープによって接着させるタイプのスマートロックは、結露による水分で両面テープの粘着力が低下し、落下してしまう可能性があるそうです。そのため、「定期的に粘着力を確認してください」と注意書きがある製品もあります。
接着式のスマートロックによく採用されているのは「スリーエム ジャパン」(英: 3M Japan Limited )の両面テープで、一般的な両面テープよりもかなり強力に粘着してくれます。工事取付不要のスマートロックは導入が簡単でとっても便利ですが、上記の通りに注意しておく点もあることを覚えておきましょう。市販の防水加工されているテープを利用することで落下の対策をするのもありですが、手間・費用をかけてでも工事取付したほうが安心ですね。
スマートロックと結露の関係②(内部ユニットの劣化)
もう一つ結露では気にしたほうがよいことがあります。QRコード・暗証番号・ICカードなどで開け閉めするスマートロックの場合は、ドアの外側・内側にそれぞれユニットを設置します。
製品によって防水の性能は異なりますが、外部ユニットのほうは雨で濡れてしまう可能性がありますので、弊社のRemoteLOCK(リモートロック)に限らずどの製品もそれなりの防水性能を持っています。
(参考:RemoteLOCK 5i:IP54相当 RemoteLOCK 7i:ANSI Grade 2、RemoteLOCK 8j IPX4相当)
- ↑RemoteLOCK 5iを横から見た場合
(左:室内側 右:室外側)
一方で内部ユニットには電池ボックスやWi-fi、Bluetoothと接続するためのデバイス(レシーバーモジュール)が内蔵されています。内部ユニットも故障を防ぐためにある程度の加工はされていますが、室内側なので外側ほどの防水性能はありません。
故意に水をかけることはほぼないと思いますが、結露で知らぬ間に水分が入り込んでしまうと、内部ユニットがショートしてしまいます。
沖縄や離島地域ではこの結露の問題はで非常に多く発生するので、RemoteLOCKは内部ユニットもしっかりと結露対策をすることで、多くの施設に導入いただいております。
スマートロックと錆(サビ)の関係、防錆性能について
まずは錆(サビ)の発生原因について考えます。住宅や施設のサビで一般的に言われるのは「もらいサビ」と「塩害」です。それぞれのメカニズムと、スマートロックへの影響、防錆(ぼうせい)性能について解説していきます。
錆(サビ)が発生してしまう原因とは?
「もらいサビ」はキッチンシンクや浴室に発生することが多い現象で、分かりやすい例として、浴室のカミソリが錆びているのはもらいサビによるものです。ステンレスも本来錆びない(Stainless Steel)合金素材ですが、鉄などの別の金属からサビが移るケースがあります。
ちなみに物理鍵もサビにくい金属素材なのだそうですが、何かの拍子にサビをもらったまま放置すると、鍵穴にうまく刺さらなかったり回らなくなったりするです。頻繁に起きる現象ではありませんが、少し気にかけておくとよいでしょう。
続いて、「塩害」とは、潮風が吹く海沿いの地域によくある現象です。塩分は金属の酸化を促進して錆を発生させてしまいます。地域差はありますが海岸から1-2kmが塩害地域の目安で、台風時にはもっと遠くまで地域が広がります。沖縄や離島などは台風も多いですし、本州よりも被害が大きくなる傾向にあるようです。
(参考:琉球新報デジタル 2019年5月6日)
住宅の場合はサビに強い素材を使ったり、塗装でコーティングしないと屋根や外壁の塗装の劣化を早めてしまいます。付着している塩分は水で流すことができるので、雨が当たらないような箇所はたまにホースで掃除するのが良さそうですね。
スマートロックと錆(サビ)の関係
さて、サビについても発生原因が分かったところで、スマートロックへの影響を考えたいと思います。スマートロックの場合、緊急用に物理鍵のシリンダーもついているので、前述の「もらいサビ」の可能性はあります。
もちろんスマートロックを導入している位ですから、物理鍵を使うことは滅多にないと思いますが、保管の仕方によっては可能性は0ではありません。そのために、RemoteLOCKではJLスムーサーという錠前専用の潤滑剤をオススメしています。半年に一度くらいの頻度で鍵穴やデッドボルト部分の潤滑のお手入れをして頂くことで、サビによる動作不良を抑制することができます。
また、スマートロックには塩害による劣化もあります。外部ユニットは防水と一緒に防錆処理をしていることが多く、あまり錆びることがありませんが、実は内部ユニットの電池ボックスや基盤との接続コネクタが錆びて劣化してしまうことがあるそうです。
内部のユニットが影響をしてしまうのは、ドアの開け閉めの頻度というよりもどうやら空気圧の問題で、潮風が鍵穴から入り込んで内部が劣化してしまうと、キーパッドの反応が悪くなったり、電池を新品に入れ替えても開かない!なんて問題も発生するかもしれません。
特に沖縄や離島地域でスマートロックの導入を検討されている方は「防錆処理」という専用の加工をすることで、サビによるトラブルリスクを抑えることができますので、ぜひご検討ください。
RemoteLOCK(リモートロック)に関するご質問はご相談はこちらから
【まとめ】沖縄・離島地域はRemoteLOCKの防錆処理がおすすめ!
いかがでしたでしょうか。日常の利用や入室管理に便利なスマートロックですが、地域や製品によっては結露や塩害など、気にしておくべき問題もあることが分かりました。RemoteLOCK(リモートロック)は結露やサビの対策は万全です!
既に沖縄や離島のリゾート施設にも多く導入いただいておりますが、多くの施設は防錆処理をしております。スマートロックに興味を持った方・導入を検討されている方はぜひ資料のダウンロードやお問い合わせをお願いいたします。