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公開日2022.01.17

最終更新日2023.09.11

グランピング施設の開業におけるチェックインと鍵の検討ポイント

前回は今人気が高まっているグランピングについて、一般的な知識やその人気の背景について述べてきました。今回はさらに踏み込んで、グランピング事業者の皆さま、グランピング事業にご関心をお持ちの皆さまに向けて、施設運営に関する注意点やその解決策などを探ります。

グランピング施設の特徴

グランピングとは、英語で「魅力的な、優雅な」などを意味する「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を組み合わせた造語です。テントを持って行く必要がないこと、ベッドやバス・トイレ・キッチンなどの設備が付帯していること、そして食事の準備も基本的には施設側が対応してくれることなどから、今ではアウトドア愛好者だけでなく、一般の人々の間にも広く人気が浸透してきました。

ここではまず、一般のホテル・宿泊施設と比較しながらグランピング施設の特徴を見ていきます。

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グランピング施設のロケーション

自然を満喫するという施設の性質上、グランピング施設は山間部や海岸沿い、中には離島など、周囲を自然に囲まれたロケーションに設けられることがほとんどです。その結果、スタッフを集めることが困難であったり、スタッフが常駐することが難しかったりするケースが多くあります。

グランピング施設の客層

グランピングのファン層は、比較的若い世代が多く、また、グループで滞在を楽しもうという人々が多数を占めています。この点は、運営計画を策定するにあたって重要な要素として捉えておくことが望ましいといえます。

野外アクティビティとの親和性

グランピング施設の滞在者は、日中は山間部であればハイキング、海岸沿いであればビーチレジャーなど、自然の中でのアクティビティを好む人々が多いことはいうまでもありません。施設運営においてはそのような滞在者への配慮も欠かせない要素となります。

非日常体験

グランピング施設の多くは非日常体験をセールスポイントとしています。日常を飛び出して、周囲に気兼ねなく、自分たちだけで思う存分楽しみたいという滞在者の心理にも配慮しておくべきでしょう。

コロナ禍を契機とした宿泊者の意識の変化

これは一般のホテル・宿泊施設にも共通することですが、コロナ禍をきっかけとして、安全性の面からできるだけ他人との接触を避けたいという傾向が顕著になっており、チェックインやその他滞在に伴うサービスにおいて、非接触、非対面の方式が好まれています。

以上のような要素を踏まえて、グランピング施設における効率的なフロントオペレーションのあり方についてご紹介します。

非対面チェックインシステムの導入で省人化と安全性の確保を両立

富士山遠景

先進的なホテルでは導入が進んでいますが、特にグランピング施設におすすめのオペレーション手法が完全非対面のセルフチェックインです。以前であれば、自社向けの大規模なシステム構築が必要であったり、専用のチェックイン端末を購入するなど初期コストが膨大になり、資金力のある大手チェーンや大規模ホテルしか導入することができませんでした。

しかし最近では、コストを抑えながら手軽に非対面チェックインを可能にする汎用的なシステムが登場しています。多くは非対面で鍵の受け渡しまでできる機能も備わっており、安全性と快適性の両面から利用者にも好評を得ているようです。

AirHost(エアホスト)

この非対面チェックインシステムは、一般的には予約管理システムと連動しており、利用者は現地到着時に各自のスマホや施設備え付けのタブレットを使用してチェックインを行うというもので、中にはAIによる顔認証技術を駆使して本人確認のできるサービスもあります。

HOTEL SMART(ホテルスマート)

非対面チェックインシステムを導入することで、施設運営側にはフロント業務の省人化を実現することが可能となり、経営の効率化につながります。自然の環境の中で、多くのスタッフが常駐することの難しいグランピング施設にはうってつけであるといえます。仮に利用者の到着が深夜になったとしても問題ありません。また、利用者に対して施設の先進性をアピールすることができる、という点も付け加えておきます。

一方、利用者側から見ると、チェックイン時にフロントスタッフとのやり取りの手間が不要となり、人との接触機会が減ることで安全で快適な滞在を楽しんでいただくことができます。日常を離れて、自分たちだけで自然を満喫したいと考えるグランピング愛好者には特に好ましく感じていただけることでしょう。

非対面化のもう一つのポイント、スマートな鍵の受け渡しは?

非対面チェックインシステムを導入したとしても、残るのが施設の鍵の受け渡しをどうするかという問題です。 フロントにおけるチェックイン業務は本人確認や宿泊台帳の記入だけではなく「鍵の受け渡し」が必須になります。

非対面で物理的な鍵の受け渡しを行う方法として、例えば、キーボックスを使うというアナログな方法が考えられますが、その場合、セキュリティ面の不安や、紛失など様々なトラブルが起きることが想定されます。また、その都度カードキーを発行することができるチェックイン端末機器も存在しますが、こちらは大半が1台100万円以上という高価なものになってしまいます。

そのような問題を解決するのがRemoteLOCKなど、一般的にはスマートキーやスマートロックと呼ばれるシステムの利用です。

リモートロック-1

弊社製品であるRemoteLOCK(リモートロック)は、上述の非対面チェックインシステムと連動が可能で、利用客はセルフチェックイン後、スマホや現地のタブレット上で施設の鍵となる暗証番号を受け取ることができます。暗証番号は予約ごとに異なるものが発行され、予約された期間だけ使用可能となります。WiFiを通じてクラウド経由で遠隔から管理できますので、施設の省人化にも最適です。

グランピング施設はグループでの利用が多いこと、自然の中でのアクティビティを楽しむ方が多いことが特徴です。そのような利用者にとっては、仲間うちで物理鍵やカードキーの受け渡しを行う面倒もありませんし、昼間に山や海でレジャーを楽しむ際にもそれらを持ち歩く煩わしさから解放されます。

また、グランピング施設は、ホテルのように建物の中に部屋があるわけではなく、自然の中に独立して施設が設けられています。風雨や、時には台風や雪にもさらされる場合も想定して、システムを選択することが望ましいと考えられます。そのような耐久性の面からも、RemoteLOCKは高い評価をいただいており、実際に数多くの屋外型の施設から導入いただいております。

【まとめ】グランピング施設にも「非対面チェックイン」&「スマートロック」はおすすめ!

仲間たち2

以上、非対面チェックインとスマートロックによる鍵発行を中心に、グランピング施設における安全かつ効率的なフロント業務のあり方について述べてまいりました。これらのシステムは、今ではホテルやその他の宿泊施設でも導入が進みつつありますが、特にグランピング施設との相性が良いことをご認識いただけたとすれば幸いです。

なお、ここでご紹介したチェックインシステムは、基本的に平成30年に改正された旅館業法に則ったものとなっています。RemoteLOCKによる非対面の鍵の受け渡しに関しても同様で、法令順守を基本としてサービスを提供しております。ただし、宿泊台帳の取得、本人確認、鍵の受け渡し方法について、自治体ごとに条例で規制を設けている場合があります。詳しくは施設所在地の自治体担当者までお尋ねください。

 

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