個室貸し切り制のジムでのスマートロック活用!福岡・広島に複数店舗の『ハコジム』とは?
新型コロナがもたらした人々の生活様式の変化は、対人ビジネスのあり方に大きく影響を及ぼしています。典型的な例は飲食業ですが、今ではあらゆる業種において、パーソナルスペースを確保したり、人との接触機会を減らすなどのさまざまな施策が導入されています。
コロナ禍を新しい形のサービス提供の機会として前向きにとらえ、ビジネスを成功に結びつけている経営者は少なくありません。ここでは、その一例として、フィットネス業界を見ていきたいと思います。
個室・貸し切り・無人のフィットネスジムが注目を集めている?
フィットネス業界では、すでにコロナ以前から、新規参入の増加による店舗間競争の激化や顧客のニーズの多様化に伴って、様々な取り組みが行われてきました。
以前は、フィットネスジムといえば、ウェイトトレーニングやランニングのためのマシンが並び、エアロビクスやヨガなどグループレッスンのためのスタジオを備え、パーソナルな筋肉トレーニングのためのフリーウェイト(バーベル、ダンベルなど)の道具が揃い、一定の水準以上の立派なプール設備があって、シャワーとロッカー室、中にはスパやサウナまであるという、総合型のフィットネス施設が一般的でした。
そのフィットネスジム業界で、個室型や貸切型、無人運営型の店舗が増えている理由をご紹介します。
『RemoteLOCK(リモートロック)』
- ・予約者ごとに異なる暗証番号を発行可能
- ・予約期間外は入室不可に!期間外の不正入室の心配はなし
- ・予約システムとの連動で番号を自動発行
▼資料(PDF)をダウンロードする
多様化するフィットネスジム
24時間営業・年中無休をうたったフィットネスジムが日本に登場したのが2010年頃です。アメリカを拠点とする「エニタイムフィットネス」や総合型フィットネスジムから参入した「ジョイフィット24」などがその草分けといわれています。
この業態のジムに共通する特徴として、24時間営業であるということ以外に、低料金である、夜間人口の多い住宅街周辺に立地していることなどが挙げられます。また、設備面ではコストとメンテナンスの手間がかかるプールと、スペースや人件費の面で効率の良くないスタジオを切り捨てた、比較的小規模な施設が大半となっており、コンビニ型ジムとも呼ばれています。この業態へは、その後、他の大手チェーンや異業種からの参入も相次ぎました。
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新型コロナとフィットネス業界
昨年来の新型コロナウイルスの感染拡大は、フィットネス業界に大打撃をもたらしました。感染の初期に一部の総合スポーツクラブでクラスターが発生したことや、緊急事態宣言に伴って一時営業休止を余儀なくされえたことなどから、各施設で退会する会員が続出し、業界は全般的に厳しい経営状況に陥っています。
そんな中、総合型ジムに比べて、コンビニ型ジムが被った打撃は比較的少なかったとされています。その背景としては、総合型ジムは高齢者の会員が多く、そのような人々の憩いの場としての性質を持っている一方、コンビニ型ジムは20〜40代の若い層が中心であり、純粋にトレーニングの場として利用されていることが挙げられます。1人で黙々とトレーニングをして、終わったらすぐに家に帰るというパターンの利用が多く、他人との接触による感染の心配も少ないと考えられているようです。
いまだコロナの感染が収まらない現在、フィットネス業界ではさらに進化した形態のジムが注目を集めています。それが個室貸し切り制、無人のフィットネスジムです。例えば、Googleに「ジム 無人」、「ジム 個室」などの検索キーワードを入力すると様々な記事にヒットします。
これらの施設では24時間営業、年中無休であることに加えて、個室貸し切り制を導入することで、他人との接触を原則ゼロとすることを目指しています。また、従来からジムを利用する人々の間では周囲の人の目を気にせずにトレーニングをしたいという潜在的なニーズがありました。そんな人々に対してもうってつけのサービスとなっているようです。
そのようなジムの先駆的な存在と言われているのが、広島と福岡で複数店舗を展開している『ハコジム』です。
福岡・広島に複数店舗を展開する24時間使える個室ジム『ハコジム』とは?
- 出典 :
- ハコジム 公式サイト
ハコジムの詳細はこちら!
運営会社 株式会社ハコジム
Withコロナ時代にマッチした個室・貸し切り・無人のフィットネスジム
- 出典 :
- ハコジム 公式サイト
『ハコジム』では完全個室で人に会わない環境を提供し、一般的なジムでは実現が難しかった完璧なソーシャルディスタンスの確保が可能となっています。また、各室にはウイルスの減少効果のある空気清浄機が常時稼働、スタッフによる器具のアルコール消毒も徹底されていて、3密を回避して安全・安心な環境の中で運動ができます。利用者は一人で黙々とトレーニングをしたり、個室内に設置されたモニターでトレーニング動画を見ながら他の会員と接触せずに利用します。
全部屋がカギつきの完全個室になっており、いわば自分の部屋で集中してトレーニングを行っている感覚です。従来のジムにありがちな順番待ちもなく、周囲を気にすることなく、好みの音楽を聞きながらトレーニングに集中できます。
『ハコジム』の経営母体は2017年広島市で設立された株式会社ハコジム。広島市や福岡市を中心に、全国18店舗(2023年7月時点)を展開しています。個室のジムとなると費用が気になりますが、入会金(税込)が6,600円、月会費は(税込)4,180円からとなっており、一般的なジムと比べてかなり低く設定されています。
2-2.RemoteLOCKの導入でセキュリティ強化と予約管理を効率化
『ハコジム』の実際の利用イメージを見てみましょう。会員は、スマートフォンなどから予約システムへログインし、希望の店舗のカレンダーから、希望の日程を選びます。(全店舗の相互利用が可能となっています)予約確認のメールが届くので、後は当日、時間に予約した店舗に行くだけとなります。
個室へのアクセスは、事前に会員各自がICカード(Icoca、Suicaなどの交通系ICカード、nanaco、Edy、WAONなどの電子マネーなど)を登録し、それをメインエントランスのカギとして使用、各個室は内側からのみ施錠可能というスタイルを取っています。
前述のようにフィットネス業界がコロナ禍において苦境に立たされている中、『ハコジム』は、今後、積極的な多店舗展開と全国展開によってビジネスの拡大を目指しています。そこで重要な課題とされているのが、管理業務の効率化と施設のセキュリティ強化でした。この課題を解決するための切り札として検討が進んでいるのがスマートロック「RemoteLOCK(リモートロック)」の導入です。(一部店舗においては既に導入済み)
既にある予約システムを、クラウドを活用したRemoteLOCKのAPIと連携することで、予約者ごとに個室のカギとなる暗証番号が自動発行されます。(この暗証番号は予約時間に応じて有効化されます)
RemoteLOCKの導入が進めば、ICカードを活用したこれまでシステムに比べて、運営者にとっては、予約受付とカギの管理が一元化することで事務効率が格段に向上するとともに、セキュリティ強化につながり、会員にとっては利便性と安心感が高まるというわけです。また、施設にもよりスマートなイメージが付加され、ジムのブランド価値の向上にも結びつくのではないでしょうか?
【まとめ】個室貸し切り制のジムでのスマートロック活用!
このように、withコロナの環境下においても、プラス思考を持ち、創意工夫を重ねて、顧客の支持を獲得、さらなるビジネスの好循環に結びつけている経営者がさまざまな分野で活躍しておられます。
また、ご紹介した『ハコジム』で実際に導入が進んでいる法人向けスマートロック「RemoteLOCK」の紹介は下記からご覧いただけます。ご興味ある方はぜひダウンロードしてください!