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公開日2021.07.26

最終更新日2023.08.17

旅館でスマートロックを導入するメリットや選び方のポイントを解説!

スマートロックはホテルだけでなく旅館での活用にも多くのメリットがあり、これからの運営に欠かせないものになることが認知されつつあります。そもそも「スマートロック」とはどういったものなのか、そして旅館での活用にどのようなメリットがあるのか解説します。

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そもそもスマートロックとは?

スマートロック

スマートロックとは物理的な「鍵」を使用せず、スマートフォンのアプリやテンキー(暗証番号)でドアの解錠・施錠をする機器やシステムのことをいいます。暗証番号などの入室権限の発行はすべてオンライン上で行い、入室履歴の取得や客室の鍵の開閉状態の一元管理が可能です。

チェックイン時の鍵の受け渡しや、チェックアウトの際の返却などが必要ないので、フロント業務の効率化を実現します。さらに、紛失などの鍵トラブルなども起こりません。コロナ禍では鍵に関してスタッフとゲストの事務的な接触を最小限に抑えることができるため、感染症対策の一環として取り入れる宿泊事業者も増えています。

スマートロックの解錠方法は、テンキー(暗証番号)タイプの場合、フロントで暗証番号をお伝えしたり、事前にチェックイン期間だけ有効な暗証番号をメールで送っておき、ゲストはその番号を使って客室の解錠を行います。現在では多種多様なタイプのスマートロックが発売されており、解除方法も施設に合わせたタイプを選ぶことができます

スマートロックの解除方法の例

◇スマートフォンを使うタイプ

→ Wi-FiやBluetoothなどを経由して、アプリやブラウザから解錠する

◇ICカードを使うタイプ

→ 事前に登録しておいた専用カードやSuicaなどのICカードを機器にかざして解錠する

◇テンキー(暗証番号)を使うタイプ

→ ドアなどに取り付けてあるテンキーリーダーに暗証番号を入力して解錠する

スマートロックを導入するメリット

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スマートロックを導入することで、具体的に宿泊施設にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは4つのメリットをご紹介します。

①紛失や持ち帰りなどの鍵トラブルを減らせる

通常のシリンダーキーの場合、紛失があると、紛失した鍵を悪用した不正入室のリスクがあることから、キーシリンダーごと交換するケースがあります。このような錠前の取り換えは時間や手間、コストなど大変な痛手となります。一方、スマートロックは物理的な「鍵」ではないので、紛失や持ち帰りのトラブルを減らすことができます。

特に暗証番号タイプのスマートロックの場合、万が一、宿泊者が番号を忘れても、本人確認をしたうえで電話やメールで改めてお伝えすることが出来るので、施設管理者側としても安心です。

②フロント業務の効率化

スマートロックを導入すると、チェックインやチェックアウトの際に行っていた「鍵」の受け渡しがなくなります。フロントで物理的な鍵の管理をすることがなくなり、ゲスト外出時の鍵の預かりも必要ないので、事務的な業務を削減でき、少ないスタッフでの営業が可能になります。

さらに、チェックインを自動化するシステムと連動すれば、セルフチェックインなどの「非対面接客」も実現可能です。

③鍵の利用を管理し、安全面を強化

スマートロックには、オートロック機能付きの製品もあり、扉が閉まると自動で施錠することができます。また、発行した暗証番号などには有効期限を設定できるため、チェックイン期間以外に勝手に入られてしまう心配はありません

ゲストだけなくスタッフや清掃者にも、それぞれにスマートロックの解錠権限を発行でき、入室できる時間帯や曜日を限定できる製品もあります。このようにすべての入室者とドアを一元管理してセキュリティを高めることができるのです。

④宿泊客に「安心」と「利便性」を提供

宿泊客にとっても、外出のたびにフロントに鍵を預けたり、常に鍵を持ち歩くのは煩わしいものです。スマートロックを導入することで、鍵の持ち歩きが無くなり、チェックインやチェックアウトの際も、鍵の受け渡しのためにフロントで行列待ちをする必要がありません。

施設自体の利便性が高まり、使い勝手のよい施設だと感じてもらえることで、宿泊の満足度向上にもつながります。また、物理的な鍵のような「手渡し」がなく「非対面」で あることは、新型コロナウイルスの感染症対策としても有効で、ゲストにとっての安心感にもつながります。

旅館にもスマートロックは活用できる?

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スマートロックは宿泊施設にとって大変メリットの多いシステムですが、「旅館には合わないのではないか」と思われるかもしれません。確かに、「旅館」はホテルと違って、人の手による「おもてなし」が不可欠であり、スマートロックを導入すると機械的な対応になってしまったり、スマートロックの見た目も旅館にはそぐわないと心配されることでしょう。

しかし、最近では旅館でもスマートロックを取り入れている施設が増えています。スマートロックには、旅館だからこそ取り入れてほしい機能もあります。どのように活用されているのか、ご紹介しましょう。

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旅館でスマートロックはどう使えるのか?

旅館での「非対面での鍵の受け渡し」は一見無機質のように感じますが、新型コロナウィルスの流行後、ゲストの感染症に対する安全意識は大きく変化しており、「非対面」「非接触」「セルフ」などの方式は広く受け入れられるようになっています。前の宿泊客が使った鍵を、さらにスタッフが手渡しするよりも、スマートロックによるキーレス解錠の方が「安心」を感じていただけるでしょう。

さらに、フロント業務の効率化で削減できた時間を、宿泊客に対するおもてなしに当てて、さらなるサービス向上を目指すこともできるのです。

さらに、旅館の場合はビジネスホテルなどと比べて、家族、夫婦、カップル、友だち同士などグループでの宿泊も多いはずです。特に、温泉や遊技場、食事処などを併設している旅館の場合、客室キーが1本だとグループ内で別行動がしづらく、鍵を開けるために温泉から戻り時間をグループ内で調整したり、グループ内の誰か1人が鍵の管理をする必要があります。

その点で、スマートロックの場合、例えば暗証番号タイプであれば、番号をグループ内で簡単にシェアすることができるので、ゲストそれぞれがより手軽に客室に出入りすることができるようになるのです。

旅館でスマートロックを活用するメリット

  • コロナ禍では対面による飛沫感染リスクの低減
  • ゲストへ安心感の提供
  • 鍵の紛失の心配なし
  • 鍵の持ち歩きが不要となり旅館の利便性向上
  • グループ内で鍵を簡単にシェアできる
  • 客室ドアのオートロック化によりセキュリティ向上

スマートロックを選ぶポイント

とはいえ、和風の空間を大切にする旅館では特にスマートロック導入時のミスマッチは防ぎたいもの。旅館のスマートロック選びには次のポイントに気をつけましょう。それぞれについて詳しく紹介してまいります。

旅館のスマートロック、選び方のポイント

  • 和風の空間とマッチするか
  • 高齢の方や海外のゲストにとって解錠方法がわかりやすいか
  • 引き戸にも対応できるか

スマートロックの選び方①和風の空間とマッチするか

スマートロックの形状やカラーにはいくつかの種類があるため、ドアにあわせて選ぶことができます。形や色などで合わせると、意外と違和感がありません。実際に、和風の宿泊施設に取り付けてある実例をご紹介します。

スマートロックの選び方②高齢の方や海外のゲストでも解錠方法が分かるか

当社のテンキー式スマートロック(RemoteLOCK 5i

ホテルと比べて高齢の方の利用も多い旅館ですが、近年では、日本文化の体験のひとつとして海外の観光客が好んで旅館に宿泊することも増えています。そのため、高齢の方や海外のゲストにとって利便性が高いかどうかも旅館でのスマートロックの選びのポイントといえます。

スマートフォンで解錠するスマートロックの場合、高齢の方や海外のゲストにとっては解錠方法がかえってわかりづくらくなったり、施設スタッフにとっては、説明などに余計な手間や時間がかかり、スマートロック導入の利便性を享受できない場合もあるでしょう。

解錠方法のわかりやすさという点では、テンキー(暗証番号)型なら見た目で直感的に操作方法を理解でき、どなたでも簡単に使えるでしょう。

スマートロックの選び方③引き戸にも対応できるか

スマートロックは基本的には開き戸向けの製品がほとんどで、引き戸に設置できるタイプは限られています。旅館の場合、玄関ドアが引き戸であったり、客室ドアも引き戸タイプも多いため、設置したいスマートロックが引き戸に対応しているかどうかを確認しましょう。なお、スマートロックの設置方法は以下が主流です。

スマートロックの設置方法の例

  1. 既存の錠前を活用するタイプ➀(既存のサムターンに両面テープで貼付ける)
  2. 既存の錠前を活用するタイプ➁(既存のシリンダー・サムターンと交換)
  3. スマートロック自体が錠前として動作するタイプ(ドアに穴あけをして取り付け)

1と2の場合は引き戸用の錠前がドアに設置されており、かつ、スマートロック自体がその錠前に対応しているかどうかで設置できるかが変わります。

【まとめ】旅館にもスマートロックは活用できる!

いかがでしたでしょうか?宿泊施設のIoT化は、最新のホテルのものと思われるかもしれませんが、旅館にこそ取り入れてほしいシステムです。鍵のトラブルを防止し、客室の安全性を向上させ、フロント業務を効率化することが可能なスマートロックは、スタッフの空いた時間を「おもてなし」のために使うことができるなど、旅館サービスの向上に役立ちます。

和風旅館にも意外とマッチし、少子化問題による人手不足の解消や、少人数での経営をも可能にするだけではなく、旅館のセキュリティアップにも大きく貢献します。スマートロックの活用はこれからの旅館経営には欠かせないものになるでしょう。RemoteLOCKはホテルや民泊で多数の導入実績があるスマートロックです。ぜひ下記の詳細資料もチェックしてみてください。

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