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公開日2023.08.22

最終更新日2023.12.11

スモールラグジュアリーホテルに求められるコト消費。求められる付帯サービスは?

近年、インバウンドや富裕層向けに、高付加価値のあるホテルの需要が増えており、特に注目を集めているのが「スモールラグジュアリーホテル」です。このスモールラグジュアリーホテルに求められている「コト消費」と、実現するための付帯サービスについて解説します。

今、スモールラグジュアリーホテルに求められるのは「コト消費」

世界的にホテルの多様化が進み、日本でも定番の「ビジネスホテル」では味わえないような、ユニークな設備やサービスを提供するホテルが増加しています。

同時に「高級ホテル」の需要も高まっており、「ブティックホテル」や「ラグジュアリーホテル」と呼ばれる、洗練かつユニークなホテルも次々に誕生しています。そのような中でも、人気の高い「スモールラグジュアリーホテル」と、求められる「コト消費」について解説していきます。

「スモールラグジュアリーホテル」とは

スモールラグジュアリーホテルとは、小規模ながら高級感のあるホテルを指します。大規模なホテルでは味わえないような、きめ細かい上質なサービスを得意としています。

特にコロナ禍以後は、旅行が制限されていた反動もあり、「多少高額でも、ホテルでゆっくり非日常的な時間を過ごしたい」というニーズが強まっています。ゲストに寄り添うようなパーソナライズされたおもてなしと、柔軟な対応が得意なスモールラグジュアリーホテルは、そのような要望を満たすホテルといえるでしょう。

「モノ消費」から「コト消費」への流れは高級ホテルにも

最近、消費活動が「モノ」から「コト」へと変化しているといわれていますが、その流れはスモールラグジュアリーホテルも例外ではありません。

「コト消費」とは、商品やサービスに対して「物そのもの」よりも「得られる経験や体験」を重視する消費行動のことです。反対に、物の価値を重視するのは「モノ消費」といいます。

本来高級ホテルとは、いかに設備や部屋、サービスが一流であるかがホテルの価値を左右する、「モノ消費」重視の施設でした。しかし、「コト消費」重視の高まりから、「ホテルで何をするのか」、「何が体験できるのか」が、利用者から重視されるようになっています。

さらに「コト消費」が可能なホテルは、日本ならではの体験ができることから、インバウンドにとっても大きな魅力となっています。

スモールラグジュアリーホテルで求められる「コト消費」とは

では、スモールラグジュアリーホテルで求められている「コト消費」とはどのようなものでしょう。それは、大規模なホテルでは実現できないような、「パーソナライズされた体験」です。

たとえば、苦手な食べ物や食べられない食材がある場合、代替品で対処するのではなく、そのゲストが喜ぶ特別なメニューに柔軟に変更するなどが考えられます。

また、大人向けのアクティビティを提供する際、家族連れのゲストに対し、お子様をお預かりするサービスも良いでしょう。もちろんお子様が喜ぶようなプログラムを用意し、大人も子供も楽しんでいただくことで、ホテル全体の付加価値が高まります。

ホテルで体験できる「コト」だけではなく、ゲストの高い要望に柔軟に応えられる「おもてなし」の提供が、スモールラグジュアリーホテルで求められているのです。

【コト消費】スモールラグジュアリーホテルにおすすめ付帯サービス3選

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スモールラグジュアリーホテルに求められているコト消費とは、どのようなものでしょうか。一番重要なのは、「ここでしか体験できないコト」であることです。いくら豪華でスタイリッシュなホテルであっても、ただ宿泊するだけでは他のホテルと変わりません。

具体的には、次のような3つの付帯サービスをおすすめします。

スモールラグジュアリーホテルにおすすめの付帯設備

  • 特別な体験ができる「サウナ・温泉・スパ」
  • 非日常感が味わえる地域独自の「おもてなし」
  • 知的好奇心を満たす「アクティビティ」
設備ではありませんが、地域の食材を活用した料飲サービスもおすすめです。

しかし、よりゲストが何を求めているのかに焦点を当てることで、富裕層や外国人旅行者を惹きつけるホテル独自の魅力となるでしょう。

特別な体験ができるサウナ・温泉・スパ

特別な体験ができるサウナ・温泉・スパは当然取り入れておきたいサービスです。

客室バスルーム:内風呂なら「ビューバス」が人気

美しい景色や夜景が見える客室の場合、ゆっくりとお風呂に浸かりながら景色を楽しめる「ビューバス」は、ゲストの満足度を高めます。

外に面していない客室の場合は、スタイリッシュなバスタブや、香りのよい入浴剤などを用意して、優雅な時間を演出します。オプションで、バスタブに花びらを散らすサービスや、お風呂で楽しめる特別なお食事・お酒の提供は、特別な記憶として残るはずです。

ホテルとして温泉や大浴場などがない場合は特に、客室の「お風呂」がアピールポイントにもなるでしょう。

温泉:「完全予約制」なら家族で楽しめる

いつでも入れる大浴場とは別に、美しい風景を楽しめる露天風呂などを「完全予約制」にすると良いでしょう。完全予約制の良いところは、家族揃って温泉を楽しめることと、混雑などを避けられることです。

男女別にならないので、家族でゆっくりとお風呂を楽しめます。また、インバウンドの中には、人前で裸になることに抵抗を感じる人も多いので、人目を気にせずリラックスできて好評です。

通常のお風呂とは一味違う、楽しくて特別な体験を提供することができるでしょう。

スパ:他にはない特別なリラックスを提供

高級ホテルのスパに求められているものは、極上のリラックスとリフレッシュです。施術が素晴らしいのはもちろんですが、他では受けられないような特別なサービスが求められます。

実際にあるケースでは、ケアで使用する薬剤が、和漢の薬草や生薬を利用する「ナチュラルスパ」や、新鮮な海水をスパに利用した「タラソテラピー」などが人気です。

また、日常の慌ただしさを忘れるような演出も必須です。スパ全体を、テーマに沿った備品やイメージカラーで統一することや、ホテルオリジナルのリラックス音楽を流すことも、非日常感を一層引き立てます。

サウナ:「サウナー」が満足できる設備

サウナ好きを満足させられるようなサウナを導入しましょう。最近では「サウナー」といわれるサウナ好きが増え、健康的なイメージから社会的なブームになっています。

様々なバリエーションのサウナを揃えたり、欧風の最新サウナを導入したりするほか、予約制の個室サウナも喜ばれるでしょう。最近では、サウナで瞑想ができる「メディテーションサウナ」や、「AIオートロウリュウ」、「岩盤浴が同時に行なえるサウナ」なども注目を集めています。

また、サウナを出た後の「整う」場所を、いかに快適に過ごせるかも、サウナの付加価値を高めることになるでしょう。

非日常感が味わえる地域独自の「おもてなし」

「非日常感」を味わえる地域独自のおもてなしは、利用者にとって旅の特別な体験となります。一般的ではない、地元ならではの食事や建物様式なども喜ばれるでしょう。

地域独自のおもてなしの一例

  • 地域のアーティストにこだわったアート作品や備品、伝統家具
  • 食事は、地方ゆかりの焼き物や陶芸家による作品で提供
  • 地元で取れた魚や食材を、囲炉裏で焼いて提供
  • その土地ならではの暮らしを再現するような宿泊体験
  • 夜景のきれいな都市ならヘリコプター体験

ホテルの地域ならではの文化を活かした「独自のおもてなし」は、他のホテルとの差別化を強化します。外国人旅行者にとっても、魅力的なホテルとなるでしょう。

知的好奇心を満たすアクティビティ

ゲストの知的好奇心を満たすアクティビティも大変喜ばれます。インバウンドや富裕層は、好奇心が旺盛な人が多く、日常では味わえない体験を好む傾向があります。

知的好奇心を満たすアクティビティの一例

  • 大自然の中で行う、ヨガやマインドフルネス体験
  • 歴史的な土地なら、専用ガイド付きのスペシャルツアー
  • ホテル専用の船でクルージング&釣り体験
  • 天体望遠鏡やプラネタリウムでの星空ツアー
  • 地元に伝わる伝統音楽や歌の披露・演奏会

このように、「このホテルに宿泊しないと体験できない」アクティビティは、施設としての付加価値を高め、高価格でも満足していただけるホテルとなります。

スモールラグジュアリーホテルの「コト消費」を支えるRemoteLOCK

▲QRコードで解錠できるRemoteLOCK 8j-Q

「ゲストひとりひとりに、手厚いおもてなしをしたいけど、人手が足りない」というのは、ホテル業界共通の悩みではないでしょうか。特に、スモールラグジュアリーホテルで、魅力ある「コト消費」を提供するしようとすると、手間も時間もかかりすぎるのが現状です。

その問題を解決する一つの方法として、最新のシステムを導入することがあげられます。中でも、弊社のRemoteLOCKは、客室のキーレス化を実現するだけではなく、フロント業務を軽減することから、スタッフが「おもてなし」に専念できるようになります。

また、RemoteLOCKなどの「スマートキー」自体がまだ珍しいこともあり、それ自体が新たな「コト体験」にもなるのです。RemoteLOCKが、ホテルの「コト消費」をどのように支えるのかご紹介しましょう。

客室のキーレス化でスマートな滞在

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RemoteLOCKを導入することで、物理的な鍵の受け渡しが無くなります(キーレス化)。ゲストのスマートフォンにあらかじめ暗証番号やQRコードを送信しておき、それを利用して客室の鍵を開けたり、締めたりすることができます。

ゲストは鍵を持ち歩くことなく、紛失の心配も無いため、身軽でスマートな滞在を愉しむことが出来ます。

RemoteLOCKは、世界的な庭園デザイナーが造る「深緑の庭」で有名な「緑屋」でも採用されています。重厚な和風ホテルですが、最新のシステムでスマートな滞在を提供しています。

※QRコードはデンソーウェーブの商標登録です。

「QRコード」で施設の「貸し切り」を実現

RemoteLOCKは、温泉や施設の「貸し切り」「予約」を、便利に管理することができます。通常、貸し切りや予約は、フロントとの連携が必要で、鍵の受け渡しなど意外と手間がかかるものです。

しかし、RemoteLOCKならゲストの貸し切りの時間だけ、入室に必要なQRコードを「有効」にし、時間外は「無効」にすることができます。ゲストは、スマートフォン1つで施設を利用することが可能で、その時間内は他の人が入室することなく安心です。

運営・ゲスト双方に安全と安心を提供

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RemoteLOCKの導入はセキュリティを高め、運営者、ゲスト双方に安全と安心を提供します。物理的な鍵ではないので、鍵の紛失や遺失などのトラブルや盗難も起こることはありません。

また、RemoteLOCKの利用状況は、運営者のパソコンで一元管理できるため、トラブル等が起きたときにもすぐに対応することができます。ゲストはリラックスしてスモールラグジュアリーホテルでの滞在を愉しむことができるのです。

RemoteLOCKは、セキュリティ管理が大変な一棟貸しスタイルのプライベートヴィラでも導入されています。北海道の広大な自然の中、贅沢な時間を過ごせる「VILLA BRAMARE」では、全棟にRemoteLOCKを導入し、安全かつ便利な運営を実現しています。

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【まとめ】スモールラグジュアリーホテルの求められる「コト消費」とは

いかがでしたでしょうか。スモールラグジュアリーホテルで求められる「コト消費」とは、「モノ」そのものではなく、そのホテルで「何をするか」「何が経験できるか」という体験です。そして、それらをスムーズに体験できるようなパーソナライズされたホテルの「サービス」です。

ゲストが何を求めているのかに焦点を当てることで、富裕層や外国人旅行者を惹きつけるホテル独自の魅力となるでしょう。参考にしていただけたら幸いです。

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