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公開日2023.05.24

最終更新日2023.07.20

【初心者向け】施設管理においてスマートロックができること、利用シーンを徹底解説

近年、オフィスやホテル、公共施設などにも設置されるようになってきたスマートロック。施設管理においてどんなことができるのか?その安全性について活用事例を用いて徹底解説します。スマートロックとは何か知りたい方、導入をご検討の方はぜひご覧ください。

スマートロックとは?どんなことができるの?

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スマートロック市場は年々増加傾向であり、個人だけでなくビジネスにおいても使用されるようになってきました。町なかの意外なところでスマートロックを見かけることがあるかもしれません。しかし、実際に使ってみないと、どの様なことができて、どんな課題を解決できるか分からないものです。

そこで、スマートロックはどのように活用できるのか?といった切り口からどんなことができるのかを解説します。

スマートロックとは?

そもそもスマートロックとはどういったものでしょうか。スマート(賢い)ロック(鍵)と直訳してもイマイチイメージが湧かないものです。現在、スマートロックと呼ばれている物を簡潔にお伝えすると、自動で鍵の開け閉めをするものです。そこに様々な機能が加わることにより、「多機能な鍵」、と解釈できるようになります。

スマートロックと一概に言っても、様々な企業からスマートロックが販売されています。それらは機能や価格差など、様々な面でしのぎを削っています。例えば、スマートロックは以下の5点で差別化が図られています。

スマートロックの比べ方(5分類)

  • 解錠方法(「暗証番号式」「ICカード・QRコード読み取り式」「スマホアプリ式」など)
  • 取り付け方法(「鍵交換型」「工事型」「テープ型」など)
  • 通信方法(「bluetooth型」「Wi-Fi型」)
  • そのほかのサービス (システム連携など)
  • 価格

施設管理においては、ビジネス向けの機能・性質が備わったものが一般的によく使われています。では、ビジネス向けの機能・性質とはどの様なものでしょうか。先ほどの5点においては以下のような機能・性質が求められます。

スマートロックに求められる機能・性質

  • 解錠方法 → 誰でも使いやすいもの(暗証番号式など)
  • 取り付け方法 → 毎日多数の開閉に耐えられるもの(工事型など)
  • 通信方法 → 安定した通信が確保でき、トラブルの少ないもの(Wi-Fi型)
  • そのほかのサービス  → 予約サービスなど
  • 価格 → 高価格帯

これらの他にも、多くの利用者を管理できる機能複数の扉を一括管理できるような機能が求められます。

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スマートロックの基本機能

スマートロックは、「鍵の開け閉めを自動で制御」することが基本機能です。つまり、一般的に鍵と呼ばれている物(ここでは物理鍵と呼ぶ)を使って扉を開け閉めする作業を自動化することができます。施設の利用者目線では、①鍵を借りる②鍵を持ち運ぶ③扉を開ける④(利用が終わったら)扉を閉める⑤鍵を返すという作業を自動化できます。

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一方で、施設管理者目線では、「鍵の管理を自動化する」ということがスマートロックの基本機能となります。例えば、施設管理者は下記の悩みを抱えている場合が多いです。こうしたスマートロックの導入はとても有効な施策となります。

施設管理者のよくある悩み

  • 大量の鍵の管理が大変。管理人の業務負担が大きい
  • 鍵が返ってこない
  • 貸出処理に時間がかかり、行列ができる
  • 利用者はまばらなのに、常に管理人が必要で人件費がかさむ
  • 鍵の閉め忘れが多い

スマートロックを導入するメリット・注意したい点

スマートロックの基本機能をご紹介しましたが、導入することによってどの様なメリットがあるのでしょうか?また、どのような点に注意するべきでしょうか?

施設管理におけるスマートロック導入のメリット

はじめに、施設管理におけるスマートロック導入のメリットを3つ挙げてみます。

管理者の業務軽減&省人化
施設の管理者は鍵の貸し出しだけでなく、施設全体の管理など通常業務を並行して行っています。管理する部屋数が多くなればなるほど、その業務は過酷なものとなります。そこで、スマートロックを導入することによって、 鍵の貸し出しや台帳に記録する業務をすべて自動化することができます。ただでさえ、人材不足のご時世で、より効率的な働き方や省人化がビジネス成功の鍵となるでしょう。
セキュリティの強化
近年、学校や公共施設に不審者が入ってしまうことや施設の不正使用のニュースをよく耳にすることも多いでしょう。そういった出来事は利用者の不安感を高める原因となってしまいます。スマートロックには オートロック機能や入退室の記録ができる製品もあります。よって、不審者や不正利用を未然に防ぐことができ利用者の安心感にも繋がります。
鍵トラブルの削減
鍵のトラブルは施設管理者の大半が経験しており、その内容は「鍵をなくした」や「鍵の持ち帰り」、「鍵の複製によるもの」など様々です。そういったトラブルが発生した場合、その対応に大量の時間とお金を消費してしまいます。スマートロックには、そもそも鍵を持ち運ぶという概念がないため、紛失や持ち帰りの心配がありません。

施設管理におけるスマートロック導入の注意したい点

続いて、施設管理のためにスマートロックを導入する際に、気をつけるべきポイントを2つ挙げます。

それなりに導入コストがかかる
スマートロックは個人向けであれば1万円から買えるのに対して、ビジネス向けは5万~数十万円かかるものもあります。さらに、通信費や工事費なども重なり、気楽に始めるにはハードルが高く感じます。ただ、 省人化や無人化によって浮いた人件費、サービス向上による顧客の保持・新規獲得を踏まえると、導入の価値は十分にあります。
受け入れられない人もいる
今まで物理鍵を使っており、スマートロックなども見たことない人にとっては、「今までのほうがいい」や「むしろ分かりづらくなった」といった抵抗感を感じる時があります。すべてのシステムを変えるのではなく、いままでのシステムを並行しながら徐々に受け入れてもらうことがポイントとなります。

スマートロックを活用した施設管理の例

スマートロックは以下のような場所で使われています。

宿泊施設(ホテル・旅館・民泊など)

ホテルや民泊施設といった宿泊を目的とする施設では、フロントでの鍵の受け渡しを省人化・無人化する目的で使用されます。また、予約システムとの連携を行って暗証番号を自動で発行する機能などを持った物もあります。Airbnbを代表するような民泊トレンドやインバウンドの増加により、更なる需要の増加が見込めます。

店舗・レンタルスペース

レンタルスペースや音楽スタジオなどの空間の時間貸しを行う施設では、宿泊施設同様に非接触での入退室、清掃会社等の出入りを円滑化する目的で使用されます。空間の有効活用をより省エネルギーで運営できることから需要が高まっています。

公共施設

学校や体育館といった地方自治体の管理している施設では、鍵の管理業務軽減や安全性の強化といった目的で使用されます。導入することによって住民の満足度向上や利用者増加が見込まれることから、導入が増えてきています。

「もしも」のとき本当に大丈夫なのか?

近年、大雨や土砂崩れ、大地震など自然災害の脅威が私たちの生活を脅かしています。もし、そのような自然災害が起こったとき、スマートロックはちゃんと機能を果たすでしょうか。

また、スマートロック自体の故障やトラブルの際はどの様に対応したらよいのでしょうか。身近にある「もしも」の時のスマートロックの安全性を解説していきます。

停電時にスマートロックは使えるのか?

スマートロックは機械であるため、電気を必要とします。スマートロックには電池で駆動する「電池型」とコンセントなどから電気を供給してもらう「外部電源供給型」があります。基本的にスマートロックは電池型を採用しているので、停電の影響を受けません。

ここで、残量の見えない電池に不安を感じる人もいると思いますが、電池の残量が一定以下になった場合にメール等でお知らせしてくれる機能を持つ商品もあります。

一方で、外部電源供給型では常に通電している必要があるので、停電時に使えなくなります。しかし、電池を交換する手間を省けるため、管理する際の利便性は大きく向上します。

RemoteLOCKは停電時でも使えるの?

RemoteLOCKは、基本的に電池型が採用されており、停電時でも安心して使用できます。RemoteLOCK 8jシリーズは、外部電源供給型が可能なモデルですが、非常時には9V電池を本体に差して使用できます。

地震や衝撃でスマートロックがズレたり剥がれたりするのでは?

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スマートロックが外れてしまって鍵が開かないといった最悪のシナリオは誰もの頭をよぎることです。1.1節でご紹介したように、スマートロックの取り付け方法には様々な種類があります。なかでも、工事型は扉に穴を開けて取り付けるといった工法をとっており、地震や衝撃によってズレたり剥がれたりする心配はありません。

一方で、テープ型は手軽に取り付けられて便利ですが、使い方や使用頻度によっては、ズレたり剥がれたりする危険性があります。取り付け方法は慎重に選びましょう。

RemoteLOCKは地震や衝撃でズレたり剝がれたりする?

RemoteLOCKは、扉に穴を開けて取り付けるスマートロックです。地震や衝撃でズレたり剝がれたりする心配はありません。また、取り付け工事は、RemoteLOCKの施工実績が豊富な施工パートナーが行います。

通信トラブルで鍵が開かない場合はある?

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スマートロックのトラブルでよく耳にするのが、通信トラブルによって鍵が開かないというトラブルです。自動で開け閉めするという特性上、どうしても通信が必要となります。通信方法には「Bluetooth型」と「Wi-Fi型」の2通りがありますが、Bluetooth型は開け閉めの際に通信が必要となるため、トラブルの元になりやすいです。

スマートロックが故障したときの対応は?

日々、製品の品質を向上させようと各企業の努力が積み重ねられていますが、やはり故障は一定数あります。スマートロックは精密機器であるため、故障の際にもより高度な対応が必要となることから、サポート体制が重要となります。それぞれの企業によってサポート体制は異なるのでしっかり確認するようにしましょう。

また、一部の商品にはもともとの鍵穴をそのまま使用できるものもあります。つまり、万が一スマートロックが故障した場合や緊急時には今までの物理鍵を使用して入ることができます。

RemoteLOCKが故障した時の対応は?

RemoteLOCKのサポート窓口は「平日9:00〜17:00」で電話・メールでの対応を受けつけています。また、出荷から1年間の製品保証もあります。
さらに、RemoteLOCKの多くの機種は、もともとの鍵穴を残して取り付けるので、「もしも」のときや緊急時でも物理鍵で開けることができます。

【まとめ】スマートロックは鍵の悩みを解決する

ここまで解説したように、スマートロックは施設管理において、様々な方面から悩みを解決します。省人化や無人化の実現、セキュリティ向上はもちろんのこと、「もしも」の時も安心して使うことができます。さらには、まだ私たちも気づいていないような活用方法があるのかもしれません。

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