公開日2026.08.07
最大800万円補助! | 東京都「宿泊事業者向け省力化推進事業」の審査「評価軸」と「申請書の書き方のコツ」を解説
インバウンドの増加に伴い宿泊需要が急速に高まる中、都内の宿泊現場における人手不足はいまだに深刻な状況です。こうした課題を根本から解決するため、東京都は優れた省力効果を持つ機器の導入を支援する「宿泊事業者向け省力化推進事業」を実施しています。
本事業は、最大800万円(補助率2/3)の費用補助に加え、専門家が課題の洗い出しから伴走支援してくれる手厚い制度です。採択に向けて審査委員が設定している「評価軸」を正しく理解し、書類を論理的に仕上げる必要があります。そこで本記事では、補助金の公式募集要項に基づき、審査で重視される「4つの評価軸」と、申請書に記載すべき項目の書き方のコツを解説します。
令和8年度 宿泊事業者向け省力化推進事業の概要
人手不足に悩む宿泊事業者の皆様の省力化・業務効率化を支援するため、東京都および「宿泊施設省力化設備等導入支援事務局」が実施する補助金制度です。RemoteLOCKは指定の設備カタログに掲載されています。補助金の公募要領や対象設備の詳細、申請の流れについては公式ページをご確認ください。
事業概要
- ●補助上限額: 最大 800万円
- ●補助率: 対象経費の 3分の2(2/3)以内
- ●第2期 募集期間: 令和8年7月27日(月)~9月18日(金)17時必着
- ●対象事業者: 東京都内において旅館業法第3条第1項の許可(ホテル・旅館営業、簡易宿所営業)を受けて民間宿泊施設を運営する中小・中堅企業者
- ●支援内容:宿泊施設の課題の洗い出し、宿泊施設の課題に合った省力化機器の選定・マッチング支援、導入計画策定支援
- 機器導入に当たり宿泊施設が負担する機器購入経費を支援公式
- ●対象経費:カタログに掲載された省力化設備(RemoteLOCK等)の購入費・設置工事費など
- ●公式HP:https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/tourism/kakusyu/shoryokuka
募集から選定までのスケジュール
詳細・お問い合わせ
- 補助金の公募要領や対象設備の詳細、申請の流れについては下記の公式ページをご確認ください。
- 東京都 産業労働局 案内ページを見る
- 宿泊施設省力化設備等導入支援 事務局ページを見る
審査員がチェックしている「4つの公式評価軸」

審査委員による審査(一次選定)は、以下の4つの項目に基づいて総合的に得点化されます。申請書を記述する際は、この評価軸のいずれかに答えられているかを確認してください。

- 出典 :
- 募集要項
① 取組の妥当性
評価の視点: 施設が抱える課題が明確であり、その課題が導入する省力化機器によって本当に解決できる論理的な計画になっているか。
対策: 「フロントが忙しい」といった感覚的な表現を避け、現状どのような作業にどれだけの工数(時間)がかかっているか課題を定量的に明確化します。
② 取組の有効性
評価の視点: 導入する機器が課題に対して適切で、実際に高い省力化効果が期待できるか。
対策: 本事業では、原則として「省力化指数(業務時間削減効果)25%以上」を目安としています。設備導入によって業務時間をどの程度削減できるかを、具体的な想定数値で示す必要があります。
③ 取組の実施能力
評価の視点: 導入計画に主体的に取り組む実施体制があり、自己負担分(1/3)を賄う資金力があるか。また、現場のスタッフの理解を得られているか。
対策: 経営層だけでなく、実際に現場で機器を運用するスタッフも含めた「実施体制図」を記述し、組織的に取り組む姿勢を示します。
④ 政策的支援の必要性
評価の視点: 導入の成果が、同様の課題を抱える「他の都内宿泊施設の参考事例(ロールモデル)」となるか。新たな働き方や業務フローの創出につながるか。
対策: 単に「自社のフロントを楽にしたい」という理由にとどまらず、フロント業務省力化の例として「当施設のような小規模宿泊施設が、スマートロック連携によってフロントのセルフ化を成功させることで、都内の同規模施設における生産性向上のモデルケースを確立する」といったビジョンをアピールします。
申請書(スライド)で「特にしっかり書くべき」重要項目
審査を左右する申請書の主要ページにおける、具体的な書き方のポイントを解説します。
課題と導入目的の「 Before / After 」
現在の課題から導入後の成果までを、一本の筋が通ったストーリーで書く最重要セクションです。以下に「スマートロック(自動チェックインシステムとの連携)」で省力化が期待される「フロント業務」の場合の例を記載します。
Before(対象業務に要する工数・解決したい課題)
書き方のコツ: 現在、フロント対応や鍵管理に「誰が」「毎日何時間」費やしているかを具体的に数値化します。工数が発生することによって、どのような運営上の課題や損失が生じているかを書きます。
記入例: 「15時〜21時のチェックインピーク帯において、対面での記帳や本人確認、物理鍵の手渡しにスタッフ1名あたり毎日平均4時間拘束されており、顧客満足度に直結するコンシェルジュ業務やプロモーションに時間を割けていない。物理鍵を使用しているため、鍵の紛失トラブルが発生した際、シリンダー交換費用が発生し、かつ現場スタッフが現地に急行するなどの突発的な業務負荷が生じている。また、深夜遅れて到着するゲストの個別鍵手渡しのために、深夜帯も1名が待機せざるを得ず、深夜手当や労働時間の逼迫を招いている。」
After(導入後の想定工数・施設運営に対するインパクト)
書き方のコツ: 導入後に工数がどのように削減されるか、「省力化指数(目安25%以上)」を意識して計算根拠とともに示します。 工数が削減できた結果、生まれた時間をどのような「付加価値の高い業務」に充て、運営を改善するかを書きます
記入例: 「自動チェックインシステムと客室の鍵を連携させ、鍵の受け渡しをセルフ(自動)化する。これにより、フロント待機・手続き業務に要する工数を1日あたり約60%(省力化指数60%)削減。削減された工数を顧客ロビーでのサービス向上や地域観光案内の強化に再配置し、リピーターの獲得や客室単価(ADR)の向上・宿泊者満足度の向上(アンケート回収ベースで15%向上目標)を図る。」
既存システムとの連動と留意事項
すでにシステムを導入している施設だけでなく、「まだシステムを導入しておらず、今回新たにスマートロックと同時にチェックインシステムを導入する」という施設でも、評価が下がることはありません。
すでにシステムがある場合
「現在稼働しているPMSや自動チェックインシステムのメーカー名・製品名」を明記し、「既存システムとRemoteLOCKがAPI連携可能であるため、極めて迅速かつ確実に省力化運用をスタートできる」という「実施能力(実現可能性)の高さ」をアピールします。まだシステムがない(新規導入する)場合
「現在はすべて完全手作業で対応している」という深刻な課題を提示します。完全手作業から一気にシステム化を施すため、削減できる業務時間の「振り幅」が大きくなります。応募前の最終関門「形式要件チェック」
提出前に以下の項目を必ずチェックしてください。
- ●15ページ以内の制限:応募申請書は、表紙を除き「全体で15ページ以内」に収まっていますか?
- ●PDF形式への変換:Powerpointファイルのままではなく、必ずPDF形式に変換されていますか?
- ●ファイルサイズの制限:1ファイルあたりのファイルサイズが10MB以下になっていますか?
- ●指定のファイル名:ファイル名は「株式会社XXX(申請者名)_応募申請書」になっていますか?
- ●指定のメール件名:件名は「【東京都省力化機器導入】株式会社XXX(申請者名)_mmdd(応募日付)」になっていますか?
【参考】RemoteLOCKの特徴について
「RemoteLOCK(リモートロック)」(提供元:株式会社リモートロックジャパン)は、ビジネス用途に特化したクラウド管理型のWi-Fiスマートロックです。スマホアプリのインストールや物理的な鍵を一切必要とせず、暗証番号やQRコードを入力するだけで解錠できる点が最大の特徴です。
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中継器(ゲートウェイ)不要・Wi-Fi直接接続
多くのスマートロック(他社製品など)は、ドアの近くのコンセントに通信用の中継器を挿入してBluetooth等で繋ぐ必要があります。RemoteLOCKは施設のWi-Fに直接繋がるため、客室数分の中継器を購入・設置・管理するコストと手間(コンセントの確保や中継器との通信切断トラブル)が一切不要です。
※準備するWi-Fiの詳細はネットワークの要件をご確認ください。無線LANの規格および設置場所など、注意事項がございます。
【Tips】ビジネス向けスマートロックの選び方
ビジネス向けスマートロックは、本体が直接ネットワークと通信できるものを選ぶのがポイントです。通信機能を持つスマートロックは、様々な通信方法があります。ビジネスシーンでは、なるべくシンプルな通信と機器構成を選んでください。理由はサポートやトラブル対応のしやすさが違うためです
Bluetoothで通信するタイプのスマートロックは、ネットワークに接続する際にゲートウェイが必要になります。スマートロック、ゲートウェイ、ルーターの3つの機器のうち、どの機器が原因なのか、複合的な原因なのかとトラブル対応が複雑になります。スマートロックはスマートフォンから操作をするタイプも多いため、原因特定は更に困難を極めます。
一方でWi-Fiと直接接続するスマートロックであれば、接続するWi-Fiを変えてみるだけで、スマートロック自体の不良なのか、Wi-Fiルータに問題があるのか、原因特定がしやすい点が特徴です。
認証方式を柔軟に選択可能(スマホ・アプリ不要)
スマートフォンでの解錠やアプリのダウンロードを必須とせず、誰でも直感的に使える「暗証番号(テンキー)式」やスマートにかざすだけでピッと解錠できる「QRコード」を、運用や施設のターゲットに合わせた柔軟な認証方式を選択できます。
国内最大級!30以上のPMS・チェックインシステムと連携
連携可能な宿泊管理システム(PMS)やセルフチェックインシステムの選択肢が業界最多(30以上)です。またRemoteLOCKはAPIを無償公開しており、自社システムとも連携可能です。APIを使えば、RemoteLOCKクラウドの各機能を外部のシステムから利用することが可能です。 事業者は既存のシステム環境をそのまま活かしたり、自社の運営に合ったシステムを選択するなど選択肢の幅が広がります。

連携システム一覧はこちら
エントランス・エレベーターのアクセスコントロールシステム「TOBIRA」との連携
客室ドアだけでなく、共用エントランス(自動ドア)やエレベーターに「TOBIRA」を導入することで、宿泊客だけが暗証番号で深夜に入れるようになり、夜間の人手不足とセキュリティ強化を両立します。
現地に行かずに業務用PCやスマホで一元管理
RemoteLOCKは、単なるスマートロックではありません。以下のような「クラウド管理システム」の機能も充実しています。また、ユーザー様からのお声として、「管理画面(UI)が直感的で分かりやすく、教育時間も削減できる」というお声をいただいています。
ブラウザからのリアルタイム遠隔操作
PC・スマートフォンから、どこからでも複数施設・全客室の鍵情報を一元管理。
システム連携で滞在期間に応じた自動期限設定
チェックインからチェックアウトまでのみ有効なアクセス権を自動付与・自動無効化。
アルバイトや外部委託スタッフも安心して運用できる「柔軟なユーザー権限設定」
本部管理者、現場スタッフ、清掃担当など、役職や役割に応じた操作・閲覧権限を個別に付与することでセキュリティレベル向上。
入退室ログ(履歴)の自動取得・保存
解錠履歴がリアルタイムで記録され、防犯性向上と清掃管理の効率化を実現。
電池残量・通信状態の自動アラート通知
メンテナンス時期を事前に検知し、定期点検の工数を削減。
【まとめ】「宿泊事業者向け省力化推進事業」の評価軸&申請書の書き方のコツ
いかがでしょうか。人手不足に悩む宿泊事業者の皆様の省力化・業務効率化を支援するため、東京都および「宿泊施設省力化設備等導入支援事務局」が実施する補助金制度です。まず評価ポイントをおさえた上で申請書を書くことで採択率が高まるかと思い、本記事をまとめました。宿泊施設のスマート化・省力化を、補助金を活用してお得に実現する絶好のチャンスです。ぜひご検討ください。なお、補助金の公募要領や対象設備の詳細、申請の流れについては公式ページをご確認ください。
また、このたびRemoteLOCKは「宿泊施設における省力化設備等導入支援補助金」の対象設備カタログに登録されました。「うちのドアにもRemoteLOCKは付く?」「既存のPMSと連携できる?」といった具体的な仕様などご相談やご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。











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