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公開日2018.03.12

最終更新日2023.09.18

貸し会議室にスマートロックを導入した時のコストを本気で比較計算してみた。

様々なお客様とお話させていただくと、RemoteLOCKはじめスマートロック導入の最大の目的は「コスト(人件費、手間)削減」に行き着きます。今回は2回シリーズで導入費・ランニングコストや導入メリット・コスト削減効果をお知らせしたいと思います。(価格、内容は2018年3月時点のもので、今後各社アップデートされる可能性があります)貸し会議室経営者、スペースレンタル関係者はもちろん、コストにシビアな皆様はぜひご覧ください。

スマートロック各社の導入費・ランニングコストを比較してみた

費用

今回は貸し会議室、貸しスペースへの導入が多いスマートロックとして、「1.RemoteLOCK 」、「2.AkerunPro」、「3.NinjaLock2 & スマート会議室」を例にあげ、純粋に費用のみを比較してみました。もちろん機能差はありますので、一概に費用だけでは判断できない部分もあります。そのため、コストだけでなく中の人が思うそれぞれの強みについても言及しながら紹介します!

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スマートロック導入にあたっての試算条件

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以下のような条件で試算してみました。本記事でのコスト算出には室数しか関係しないのですが、次回「導入・ランニングコストと人件費との比較」では人件費なども合わせて試算します。お楽しみに…!

スマートロック導入試算-条件1

試算条件1(広域に20施設を運営)

  • 東京23区、広範囲に20室を運営
  • 鍵受け渡し・トラブル対応スタッフ9:00~18:00常駐 ※
  • 週1回、清掃スタッフ派遣
  • 鍵トラブル対応(経費、人件費)あり

スマートロック導入試算-条件2

試算条件2 (近場で5施設を運営)

  • 東京23区内、自社近辺で5室を運営
  • 鍵受け渡し・トラブル対応スタッフ9:00~18:00常駐 ※
  • 1日1回、受付スタッフが清掃
  • 鍵トラブル対応(経費、人件費)あり
※正社員の他にアルバイトで雇っているという想定です

試算するスマートロック&サービス

以下3つのスマートロック&サービスで試算したいと思います。

比較するスマートロック

  • RemoteLOCK
  • Akerun Pro
  • NinjaLock2 & スマート会議室

それぞれ少し概要を説明いたします。

RemoteLOCK

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RemoteLOCKは私たちが提供しているサービス、スマートロックです。ここでは多くを語りませんが、「多くの鍵(扉)を管理すること」に長けています。初期導入費、月額費(システム利用料)がかかります。今回はRemoteLOCK 5iモデルで試算いたしました。

Akerun Pro

Akerun Proはフォトシンス社が提供するAkerunの上位機種。初期導入費が無償で後付けタイプのため導入ハードルが非常に低いことが特徴。月額費(レンタル代)がかかります。オフィスの入口に適したデバイス&システムですが、非常に知名度が高いため、今回比較対象に挙げてみました。

NinjaLock2 × スマート会議室

NinjaLock2 × スマート会議室はライナフ社が提供するNinjaLock2は後付けタイプのスマートロック。NinjaLock2単体だとスタンドアロンになってしまうため、スマート会議室というシステムとの比較をしてみました。初期導入費(購入)と月額費(システム利用料)がかかります。今回はスマート会議室の特徴でもある決済システムも利用しているということで計算いたしました。

それぞれの導入費と1年~5年のランニング費は!?

こんな結果になりました!(間違っていたらご指摘ください!)
なお、金額は全て税抜、定価です。

最もコストを抑えられるのはRemoteLOCK!!

結論から申しますとぶっちぎりでRemoteLOCKがお得なことが分かりますo(^▽^)o
試算条件1の場合、RemoteLOCKなら最大約1/10のコストでした。RemoteLOCKは初期費用が高めですが条件1、条件2ともに半年程度で他サービスの方が高くなっています。

スマートロック導入試算-条件1

試算条件1(20台).jpg

試算条件1(広域に20施設を運営)

  • 東京23区、広範囲に20室を運営
  • 鍵受け渡し・トラブル対応スタッフ9:00~18:00常駐 ※
  • 週1回、清掃スタッフ派遣
  • 鍵トラブル対応(経費、人件費)あり

スマートロック導入試算-条件2

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試算条件2 (近場で5施設を運営)

  • 東京23区内、自社近辺で5室を運営
  • 鍵受け渡し・トラブル対応スタッフ9:00~18:00常駐 ※
  • 1日1回、受付スタッフが清掃
  • 鍵トラブル対応(経費、人件費)あり
※正社員の他にアルバイトで雇っているという想定です

※1 RemoteLOCK工事費は概算でありドア形状や地域により増減いたします

※2 NinjaLock2初期費用は本体(4.8万円×個数)、スマート会議室契約料(5万円)、決済代行会社登録料2.5万円として計算いたしました

※3 スマート会議室システム利用料は月額1室1万円×個数、カード決済手数料0.5万円として計算いたしました

※4 AkerunPro利用料は月額1.5万円×個数で計算いたしました

計算&調べてみて改めてわかったスマートロック各社の強み

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コストと複数物件の管理のしやすさで選ぶならRemoteLOCK

RemoteLOCKのメリット

  • 多くの物件を管理することに適したクラウド画面
  • ランニングコストの(圧倒的な)安さ
  • 暗証番号タイプであるため操作がわかりやすく、ユーザのITリテラシーに依存しないこと
  • 工事施工であるため悪意を持った利用者が簡単に取り外せない

コスト・設置面での導入のしやすさで選ぶならAkerun Pro

Akerun Proのメリット

  • 初期導入ハードルコストの(圧倒的な)低さ…というか0円!
  • 初期導入ハードルの低さ(工事不要)
  • 一部アプリ不要(AkerunRemoteを利用し、URLを使った一次利用鍵を発行できる)
  • 近未来感のあるデザイン

会議室の予約から決済までワンストップで行うならNinjaLock2&スマート会議室

NinjaLock2のメリット

  • 初期導入ハードルの低さ(工事不要)
  • 会議室運営に最適化されたシステム
    (予約受付からお客様とのコミュニケーション、顧客管理・売上管理・決済まで全て網羅) 
  • ほぼ全てのシリンダーに対応したアタッチメント群

他社サービスながら、スマート会議室システムは本当にすごいと感じました。上記コストは鍵利用料というより、「システム利用料」と考えた方が良いと思います。全ての業務をここで完結できるのであればコスト感が問題ないと考える方もいらっしゃるかと。

※RemoteLOCKはAPIを利用して自社開発または会議室予約システムと連携していただければ可能ですが、完成度の高さは追いつくことは大変そうです…(ノД`)(というわけで開発してみたい!というブログ読者の方、API開発パートナーになりませんか?)

計算&調べてみて改めてわかったスマートロック各社の弱み

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工事が必須なRemoteLOCK

RemoteLOCKのデメリット(注意したい点)

  • 工事必須であること
  • 工事必須のため、取付けドアに制限がある
  • 初期導入費の高さ

ランニングコストが比較的高額なAkerun Pro

Akerun Proのデメリット(注意したい点)

  • ランニングコストの高さ
    (昨年1万円から1.5万円に値上げされました)
  • クラウド画面が多くの鍵管理に向いていない点
    (1アカウントで少数デバイスが基本のつくり。そもそもオフィスユースなのでその利用であれば問題ない範囲だと思います)
  • 本体を両面テープ設置するため会議室によって落ちてしまう可能性がある
    (中の人の知り合いの会社では朝出社したら落ちてたそうです)
  • 本体を悪意を持った利用者が取り外せてしまう

アプリ利用がハードルになる場合もあるNinjaLock2&スマート会議室

NinjaLock2のデメリット(注意したい点)

  • ランニングコストの高さ
    (稼働率の高い会議室でないとマイナスになる可能性も)
  • 両面テープ利用の場合、会議室によって落ちてしまう可能性がある
    (磁石タイプであれば大丈夫)
  • 本体を悪意を持った利用者が取り外せてしまう
  • アプリ必須で利用者のITインフラに依存していること
    (近く発売予定のテンキー&カードリーダーを使えば不要になるかも知れません)

【まとめ】コストを抑えて複数の物件を管理するならRemoteLOCKが最適!

今回の試算結果では長期的なコストを見るとRemoteLOCKが圧倒的に安いことがわかりました。ただし、冒頭にもお伝えしましたが、できることや仕様はそれぞれに異なるため、単純にコストだけで比較できるわけではありません。

上記の強みや弱みもご参考にしていただき、ぜひご自身の利用シーンに応じた最適なスマートロック&サービスをお選びいただければと思います。

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