【コラム】「鍵が開かない!」とゲストから質問が来るホストへ
民泊事業者の方から、こんな話を伺うことがあります。「民泊のオーナーをしているとゲストから鍵が開かないと連絡が来ることがあるんです」。民泊オーナーのお話では、物理鍵の受け渡しが面倒でスマートロックを導入したのに、今度は「アプリの使い方」・「鍵の開け方」がうまく伝わらずゲストから質問やクレームが来るようです。スマートロックは鍵の受け渡しの素晴らしいソリューションですが、これではまた新しい面倒ごとが増えてしまいます。どうすれば良いのでしょうか?
1.アプリが英語対応したスマートロックの利用
訪日外国人が増えていく中、注目されたサービスのひとつが民泊。民泊利用者の多くは外国人です。当然ですが、日本語は通じません。文部科学省の調査によると、英語を使用している人口は、全言語中第2位で5億人を超えています。訪日数として多いアメリカ人やイギリス人(日本政府観光局ー訪日外客数統計データより)は英語圏です。スマートロックには、アプリが英語対応しているものもありますので、そうした製品を選ぶのも1つの対応策です。
ところが、冒頭のケースでは、「これならば心配ないだろう」と英語対応のアプリを導入しましたが、まだゲストからの問い合わせはなくなりませんでした。
英語を言語として使用している人は多いですが、ほとんどの方にとって英語はネイティヴではなく第二・第三言語です。第一言語として英語を使う人口は6%にも満ちません(世界の言語別使用人口 - 文部科学省より)。また、現在、訪日アジア人が急増しています。中でも民泊希望率が高い国はマレーシア(33.6%)、インドネシア(32.4%)、シンガポール(29.4%)(日本における民泊利用の実態> - 日本政策投資銀行より)。
表1 民泊希望率(日本における民泊利用の実態より)
この3国をみても、やはり第一言語が英語とはいえません。シンガポールは英語が流暢であるといわれていますが…。英語対応のアプリの開発によって、確かに多くの民泊利用者がスマートロックを使いやすくなりました。ですが、解錠のためアプリをインストールしてもらう説明は、もちろんアプリがしてくれるわけではありません。オーナー側の日本人にとっても英語は第二言語。第二言語同士の説明で「アプリをインストールし、アプリを用いて部屋の鍵を開ける」というのを伝えるのは案外難しいのです。
2.アプリ不要のスマートロックにする
そこでおすすめしたいのがアプリが不要のスマートロックです。RemoteLOCKはスマホアプリ不要のスマートロックです。錠についた数字のキーパッドで、暗証番号を入力するだけで鍵が開きます。
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キーパットの数字で暗証番号を押すシステムは、携帯電話やスマートフォンと同じです。民泊希望率が高い三国すべて、携帯電話普及率が100%を超えていますので(World Telecommunication/ICT Indicators database – ITUより)、誰でも感覚的に使えます。
ゲストのITリテラシーに左右されないシンプルさ。これであれば、そもそもゲストにアプリをインストールしてもらうお願いをする必要もなく、ゲストとの無駄なやり取りを削減できます。
もちろんスマートロックですので暗証番号には有効期間を設定することができ、不正利用を防ぐこともできます。
多くの宿泊施設に導入が進んでいる「RemoteLOCK(リモートロック)」、少しでも興味をもっていただければ幸いです。