一方で、やはり無人であるためにセキュリティ管理が不安です。運営者・利用客の双方が安心できる仕組み作りが欠かせません。

また、運営者が在庫確認をすることが難しいのでは？という懸念や、利用客がスタッフからの説明なしでは製品や機器を正しく使えないのでは？という懸念も考えられます。これらの懸念点については、次にご紹介するツールを用いることで解決可能です。

では、実際に無人サロンを運営するためにはどのようなツールが必要なのでしょうか？本記事では6つの方法についてご紹介します。

事前予約決済システムとは、クレジットカード決済などを用いて予約と同時に支払いを行うシステムです。無人サロンにはスタッフが常駐していないため、オンライン上で事前に予約・決済可能なシステムが必須です。

事前に決済をすることで、無断キャンセルを防止できるというメリットもあります。
また、事前予約決済システムには、予約管理や顧客情報管理、メッセージ配信などの機能があります。決済だけでなく、予約管理なども効率化でき、さらなる人件費の削減にもつながるでしょう。

予約者以外の人が利用できないようにするために、サロンの入り口や各施術スペースにそれぞれ鍵を設置する必要があります。しかし、無人サロンでは鍵の受け渡しや管理が面倒です。
そこで、遠隔で暗証番号を発行できるスマートロックを導入するとよいでしょう。

メールなどで暗証番号を伝えられるので、直接の鍵の受け渡しが不要になります。また、全ての鍵をクラウドで管理することも可能なので、管理も容易です。

セキュリティ面についても暗証番号なので鍵の紛失がなく、かつ予約した時間のみ解錠可能な暗証番号を発行可能なので、不正利用などの心配を解消できます。

クラウドカメラとは、映像をクラウド上に保存する防犯カメラです。
クラウド上に映像を保存するため、インターネットにつながったパソコン・スマホなどがあればいつでもどこでもサロン内の様子を確認することができます。

利用客のサロン内での動きをいつでも確認できるため、利用状況の確認や緊急時の対応が容易になります。また、サロンの機器の破壊や盗難の抑止などセキュリティの強化も期待できます。

スマートコンセントとは、インターネットと接続したコンセントのことであり、スマホのアプリなどを用いて遠隔で電源のON/OFFを切り替えることが可能です。

予約内容によって使用できる機器が異なる場合には、予約内容に応じて電源のON/OFFを切り替えることで不正利用を防ぐことができます。また、スケジュール設定機能や人感センサーが利用可能なスマートコンセントもあり、万が一の電源の切り忘れを防ぐこともできます。

スマートマットとは、在庫の重さを検知することで在庫の残量を確認できるITツールです。
残量がある値を下回ったときに自動で通知する機能や、自動で発注する機能があります。

マットの上に在庫を載せるだけであるため、非常に簡単に導入することができます。また、1gから計測できるスマートマットもあるため、小さく軽い商品にも利用可能です。

無人サロンでは、スタッフがいないために利用客が機器の使用方法がわからず、正しく使用できないという問題が起きかねません。そこで、QRコードによって説明資料を添付することで、利用客が手軽に正しく利用できるようになるでしょう。

QRコードであれば、紙の説明書とは異なり動画によって使用方法を伝えることもできるため、よりわかりやすく情報を伝えることが可能です。また、無料でQRコードを作成できる点や商品購入につなげられる点も魅力です。

コロナウイルスの感染拡大により非対面・非接触のニーズがますます高まっています。そのような中で、今回ご紹介したツールを用いた無人運営によって感染対策を万全にすることで、利用客の増加などが期待できます。ぜひ、この機会に無人サロンの運営に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2021年6月よりLINE公式アカウントを利用した自動予約管理システム『リピッテビューティー』とRemoteLOCKが新たに連携開始となりました。この連携により、リピッテビューティーを使って予約をすると、予約と同時に暗証番号を自動で発行し、利用客へ通知することが可能となりました。