オートロックの一歩先!クラウド管理のアクセスコントロールシステム
オートロックや入室管理を一歩進めたもので、アクセスコントロールシステムというものが、米国のトレードショーで大きな取り扱いになっています。区画・エリアと個人毎に入室権限を管理する考え方とそのシステムで日本では、それって何?と思われる方が大半だと思うので、まずはカードキーのシステムあたりをイメージしてもらうのが分かりすいかもかもしれません。このアクセスコントロールシステムがインターネットで管理される事で、大きなイノベーションとなっています。
この記事の目次
- 1.米国のトレードショーでも話題のアクセスコントロールシステム
- 2.オートロックとは。導入の目的と入室管理システムとの違い
- 2-1.入室管理システム とアクセスコントロールシステム
- 3.入室管理・アクセスコントロールシステムのイノベーション
- 3-1.物理的な距離に影響されない。導入コストダウン
- 3-2.外部のシステムと連動。新たなビジネスの創造
- 3-3.米国の活用事例
- 4.【まとめ】最新のアクセスコントロールシステムならネットワーク上で扉の集中管理が可能!
(掲載内容は2018年5月時点の情報です)
1.米国のトレードショーでも話題のアクセスコントロールシステム
日本では「アクセスコントロールシステム」という言葉に聞き馴染みのない方も多いのではないでしょうか?アメリカではセキュリティ関連の展示会で多くの会社がこのアクセスコントロールシステムの紹介しています。他方で、日本では「入室管理システム」という名称で呼ばれることが多くあります。
そこでまずは、入室管理の場面でよく聞かれる「オートロック」、「入室管理システム」、そして「アクセスコントロールシステム」のそれぞれについて整理してみましょう。
2.オートロックとは。導入の目的と入室管理システムとの違い
オートロックとはその名の通り、カギを自動で施錠するものです。カギの閉め忘れを防ぐ単純なオートロックだけであれば数万円からあります。また、マンション等のエントランスのオートロックでは、ドアが自動ドアになっていて各部屋からインターホンで解錠できるモノが多いですが、そうしたものだと導入は数百万円くらいのイメージです。(玄関と各部屋が物理的なコードで繋がっています。)
オートロックは鍵・ドアの一機能ですが、閉め忘れがなく、通常外から入る時には必ずカギを持っている必要があるので、見ず知らずの人間の侵入を防止することができます。自宅では単純なカギの閉め忘れ対策ですが、共用スペースなど人が入って良いスペースやカギ間の連動が発生すると、入室管理システムの考え方が入ってきます。入室管理システムでは、カギを開けたのは誰かを区別するなど、より高度な管理ができます。
2-1.入室管理システム とアクセスコントロールシステム
入室管理システムでは、カードキーやテンキー・指紋認証等のものが挙げれます。標題のアクセスコントロールシステムと入室管理システムは、英語⇆日本語で基本的には同じものと言っても良いかと思いますが、日本の入室管理システムの製品や運用に、入退室の記録を残す事に重点が置かれていることが多いこと、またアクセスコントロールシステムが管理するのは部屋に限らない事があり、敢えてアクセスコントロールシステムと書きます。
例えば、エレベーターなどもドアと同じアクセスコントロールシステムで統合的に制御ができ、より広範な概念で人の出入りを制御する仕組みだと考えてください。
3.入室管理・アクセスコントロールシステムのイノベーション
このアクセスコントロールシステムに、近年インターネット・IPで管理できる製品が出てきており、これにより2つの大きなイノベーションがあると感じています。
3-1.物理的な距離に影響されない。導入コストダウン
マンションエントランスのオートロック等では、玄関と各室は電気的なケーブルで繋がっています。ケーブルは地中や壁面・通路の中を通っているため、玄関と各室が何m離れているか、施設が大規模になればなるほど配線も大規模になり、導入コストが大きくなってしまいます。
インターネットで管理する事により、必ずしも全てが繋がっている必要がなくなりました。これまで建物を建設時点での導入が一般的でしたが、後からの導入でもリーズナブルな価格で実現ができ、部屋や管理したい場所のそれぞれが遠く離れていてもネットワーク上から集中管理する事ができるようになりました。
3-2.外部のシステムと連動。新たなビジネスの創造
従来、入室権限の管理やその履歴は、配線を張り巡らされた施設に設置された専用サーバが管理していました。こうした専用サーバは初期導入費が高額である事の他、それぞれがスタンドアロンで動いており、外部のシステムと連動するのが難しいケースが多くなっていました。
これがインターネット管理される事で、必ずしも現地に置かれた専用サーバで管理する必要がなくなり、導入先企業のシステムや世の中のオープンシステムとの連動、外部からの変更が可能になりました。(最近話題のスマートロックも、これまでスタンドアロンであった鍵が外部のアプリから管理できるところに価値があります。)
3-3.米国の活用事例
このアクセスコントロールシステムと自社の予約・決済サービスが連動した事例として、例えば米国のある企業では、ガソリンスタンド等のあるサービスエリアで、有料のシャワールームのサービスを展開しています。
サービスエリアを利用するドライバーがクレジットカードで申込(決済)すると暗証番号が発行され、アクセスコントロールシステムで当該の暗証番号がその時間だけ有効になります。同社ではこれにより、シャワールームサービスを無人で確実に課金することができるようになりました。
アクセスコントロールシステムが外部システムと連動する事で、セキュリティのアップだけではなく、これまで難しかった事業の効率化や新たなビジネスモデルを生む可能性があります。
4.【まとめ】最新のアクセスコントロールシステムならネットワーク上で扉の集中管理が可能!
最後に、アクセスコントロールシステム TOBIRAは、高度な入退室管理を、インターネット上から管理ができ、APIを通じて自社システムとの連携も可能です。国内でも通常のエントランス制御の他、当社では例えば駐車場ゲートをTOBIRAを使って予約システムと連動して入庫の管理をしています。
なお、TOBIRAはアプリ不要・配線不要のスマートロックのRemoteLOCK(リモートロック)と同一のプラットフォームで管理できます。こういった管理ができるか?という温めているアイデアがあったら、ぜひお気軽に実現可能かお問い合わせください。