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公開日2020.01.23

最終更新日2024.01.29

災害時の避難所の鍵の管理は?緊急時に「開かない」を防ぐために

1995年1月17日、震度7の激震が神戸の街を襲いました。当時、私はまだ幼稚園児でしたが、テレビに映る横倒しになった高速道路や燃え盛る家々、一向に進まない車の列は、今でも鮮明に覚えています。

あれから25年が経ち、人々の防災意識は大きく高まったといえます。ところが、いざ災害が起きてみないと「どこが足りなかったのか」がわからないのが困りどころ。今回は過去の災害時のトラブルや今後の防災に焦点を当てて、RemoteLOCKの適用シーンを考えてみます。

災害発生!避難所に急ぐも開かなかった鍵…そのとき鍵はどこに?

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いつ来るかわからない災害に備え、水や食料を備蓄しているご家庭や企業、地域や自治体は多いかと思います。個人単位での備蓄であれば、リビングに防災リュックを置いておく、くらいかと思いますが、地域住民を支えるための備蓄となると、倉庫が必要になります。

この倉庫、当然ながら施錠をしておかないと倉庫から勝手にものを盗られかねません。一方で、すぐに鍵が出てこないと、いざというときに備蓄品を活用できないことにもなります。例えば大地震が発生した際、鍵を持っている方がすぐに防災倉庫に駆け付けられるとは限りません。

また、地震や水害時には被災者のための避難所の確保が大切です。ただし、避難所の多くは学校の体育館であったり市の共用施設だったりするため、不特定多数の人間がいつも出入りできる環境にはありません。こちらも防災倉庫と同じように施錠されているわけですが、いざというときに使えないという問題が発生する可能性もあります。

ある自治体で起きた「鍵がない!」

昨年10月の台風19号。日本各地に甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいですが、「避難所の鍵がない!」という問題が発生していました。

<台風19号>避難場所2カ所を開けず…

台風19号の影響で利根川が氾濫危険水位を超え避難勧告を出した幸手市で、鍵がなく避難場所2カ所を開設できなかったことが17日、市への取材で分かった。

(中略)

市危機管理防災課は「幸手で初の避難勧告だった。2カ所は通常、市が管理していない場所。避難場所として中に入るノウハウがなかった。今後、プロセスの見直しや連絡体制の充実を図りたい」としている。

今回はたまたま埼玉県幸手市で起きてしまった「鍵がない!」ですが、他の自治体で起こらないとも限りません。実際、皆様の近くにある防災倉庫の鍵を誰が管理しているのか、ご存知でしょうか?(恥ずかしながら、私の家の近くにある防災倉庫の鍵の管理者を、私は存じ上げません…)

このような鍵の所在地の問題は、意外と身近に存在するのです。

鍵もスマホもいらないスマートロック『RemoteLOCK』を導入すると

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実は今、「防災倉庫にRemoteLOCK(リモートロック)を導入したい」というお問い合わせが増えています。
なぜかというと、RemoteLOCKには以下の強みがあるからです。

RemoteLOCKの強み

  • 電池で給電するため、停電になっても使える
  • 一度登録した暗証番号は、Wi-Fi通信が切れても(圏外になっても)使用できる
  • 暗証番号は、web上で変更可能
  • スマホや専用アプリなどは一切不要

まずRemoteLOCKは電池で駆動するため、仮に停電になったとしてもその影響を受けません。

また、停電になるとWi-Fi環境も使えなくなってしまいますが、RemoteLOCKはWi-Fiが途絶する前に登録された暗証番号を覚えてくれます。したがって、Wi-Fi環境がなくなったとしても、それまでに登録した暗証番号で鍵を開けることが可能です。予め災害発生時のために用意した暗証番号を、エリアメールで近隣住民に知らせることができれば、「誰が鍵を持っているのか」という心配をする必要がなくなります。

ここまで読むと「一回暗証番号が流出してしまったら、変えるのが大変なのでは?」と思うかもしれません。RemoteLOCKはインターネット上で暗証番号を管理する仕組みを採用しているため、一度広まってしまった暗証番号は、手軽にブラウザやアプリで削除することが可能です。

RemoteLOCKを導入すれば、暗証番号を知っている方であれば誰でも鍵を開けることができます。つまり、スマホを持っていない方や家に置いたまま避難された方、スマホの操作に不慣れな高齢者の方でも、簡単に鍵をあけることができるのです。 

公共施設管理のスマート化 最新事例集はこちら

今注目のトレーラーハウスを災害対策で活用する?

先日の台風19号で千曲川の堤防が決壊し大きな被害を受けた長野県長野市では、仮設住宅の建設の代わりに「トレーラーハウス」を活用した避難先の確保が行われました。

ここでは、トレーラーハウスとは何か?どのようにトレーラーハウスを災害に活用するか?といったことを解説していきます。

そもそもトレーラーハウスとは?

リクルートが運営する不動産情報サイト「SUUMO」にある「SUUMO住宅用語辞典」では、トレーラーハウスを以下のように解説しています。

トレーラーハウスの定義

トレーラーハウスとは、車で移動・移設できる小さな家のこと。厳密には、日本においては、建築基準法における「建築物」とみなされていないため、「家」ではなく、"住むことができる車"、つまり「車両」として扱われる。タイヤのついたシャーシの上に建物が乗っている形態で移動できるのが特徴。

電気やガスなどの配線・配管についても設置可能で、用途によって違いはあるが、キッチンやリビング、寝室、シャワールームなどが設置されているものもある。レジャー、別荘、店舗などに利用されることが多い。なお、前述の通り、「建築物」ではなく、「車両」として扱われるので、固定資産税がかからない代わりに、道路交通法による規制を受けることになる。

近年、トレーラーハウスに宿泊できる施設も増えてきています。

トレーラーハウスにおすすめな鍵は?RemoteLOCKだからこそ活かせる強みとは?

このトレーラーハウス、先ほども述べたように長野県長野市では被災者の仮設住宅に用いられています。
(参考:台風19号により住宅が被災した市民を対象に「建設型仮設住宅」の随時募集を行います。

トレーラーハウスの強みは、なんといっても「移動できる」こと。
つまり、普段は宿泊施設としてリゾートなどの観光地に置いておき、災害などの緊急事態発生時には被災地へ移動させて仮設住宅として利用することが可能です。

このときに問題の1つになるのが「鍵をどうするか?」。仮設住宅の役目を終えた後は、再び宿泊施設として使用すればよいのですが、当然ながら鍵の交換が必須です。ところが、もしトレーラーハウスにRemoteLOCKがついていれば、鍵の交換は必要ありません。

RemoteLOCKを宿泊施設向けに運用しているときは、「鍵の受け渡しをなくしチェックインの無人化が行える」という強みを活かすことができ、仮設住宅として運用しているときは鍵交換が不要となる強みを活かせばよいのです。

【まとめ】公共施設や防災施設の鍵の問題を今こそ見直そう。

今回は時期柄、防災とRemoteLOCKをテーマにお送りいたしました。防災というと、日頃の備蓄や避難場所の位置といったものが気になりますが、いざその時を迎えると様々な問題に直面したりするものです。「避難所の鍵がない!」というのはその最たる例ではないでしょうか。

また、近年では避難所や仮設住宅の在り方も見直されており、テレビで見るような「ぎゅうぎゅう詰めの避難所」は時代遅れになってきています。個人のプライバシーを保護することで、避難時のストレスをできるだけ軽減することが喫緊の課題であるといえるでしょう。

その時にRemoteLOCKとして何ができるのか。今回取り上げたトレーラーハウスもそうですが、もしかしたら「避難所における個人ブース」にもRemoteLOCKの導入シーンがあるかもしれません。

興味を持たれた方は下記バナーより、資料のダウンロードをお願いいたします。

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