急増中?グランピング施設×貸切サウナの体験価値について考える
アフターコロナへの期待の表れとして、グランピング施設のオープンに関するニュースを多く見かけるようになりました。そのなかには、グランピング×貸切サウナの価値をアピールする施設もよく見ます。今回は組み合わせによって得られる体験価値や、流行について考えてみましょう。
グランピング施設のオープンが進む理由と体験価値
グランピングは「グラマラス(魅惑的な)」と「キャンピング」を掛け合わせた造語です。自然体験や食事を楽しみつつも、煩わしい準備から解放されるところに大きな価値があります。まずは施設の利用状況にも触れつつ、グランピングの体験価値や、貸切サウナとの相性について紹介いたします。
グランピング施設のオープンが進む理由
グランピング施設が流行りだした頃を思い返すと、コロナ禍で「新しい生活様式」が着目されたときだったように思います。外国からの旅行客も減少したため、特に観光地のホテルは新しい客層の呼び込みによる売上確保を考えはじめていました。
感染リスクへの警戒や「非接触/非対面化」も、グランピングの流行をさらに後押ししたといえるでしょう。家族や友人、カップルなどの限定された人数で利用できるグランピングは、開放感がありつつも、上質な体験を提供することができます。近年では宿泊施設の屋外・別棟にグランピングの設備を整え、新しい顧客層の獲得・リピートを狙う事例も増えてきています。
こうした時代の流れに後押しされるかたちで、グランピングへの注目度・人気はまさに最高潮です。実際にグランピング施設に宿泊した人数はそう多くないようですが、「いつかは泊まってみたい宿」として施設を認知している人は多いようです。
施設数が増えていくことで、誰もが利用したことのある存在になる日が来るかもしれません。
グランピング×サウナの親和性について
最近のプレスリリースをみていると、オープンする施設の特徴に関連する内容として「貸切サウナ設備」が言及されていることに気づきます。グランピング施設は地理的に温泉設備が付けられないことが多いので、代わりにジャグジー風呂やサウナ設備を整えることで、施設の快適性やオリジナリティをアピールする狙いがあるのではないかと思います。
「ととのう」という言葉が「流行語大賞2021」にノミネートされたように、サウナ人気はこれまでにないほど過熱しています。また、スパ市場では「個室サウナ」「貸切サウナ」という新しいビジネスモデルも生まれております。グランピング系の宿泊施設も、スパ・サウナ設備を取り入れることで新たな客層を呼び込むことができます。
「少人数で自然体験や非日常感を楽しみたい」という客層のグランピングは、同じく少人数で自由に楽しむことができる「貸切サウナ」との親和性が高いといえるでしょう。
大注目の「グランピング×貸切サウナ」事例をご紹介!
それでは貸切サウナ付きのグランピング施設について、事例を紹介します。
THE BONDSビーチSPAリゾートグランピング-千葉御宿-(千葉県)
「THE BONDSビーチSPAリゾートグランピング-千葉御宿-」は2022年5月にオープンした施設で、「雲海広がるビーチサイドグランピングリゾート」が特徴です。実は弊社のRemoteLOCK(リモートロック)がグランピングの客室、ゲストハウスの両方に導入いただいております。予約期間のみ解錠可能な暗証番号が発行されるので、カギの受け渡しのない、快適なチェックインも魅力です。
4棟のドーム型テントにはそれぞれ、ラグジュアリーなジャグジーやテントサウナが導入されています。流行りのロウリュ用に選べるアロマウォーターもあるので、好きな香りを楽しみつつ、何時でも何度でも「ととのう」ことができます。さらに、今後はテントサウナに加え、「バレルサウナ」も導入予定とのことです。施設滞在中の楽しみ方が増えるのが楽しみですね。
また、こちらの施設は非常にユニークで、グランピングそのものやBBQ、サウナだけではなく、海水浴やサーフィンを楽しむことができたり、屋内設備でダーツやビリヤードも楽しむことができるそうです。サウナと御宿天然温泉の組み合わせもおすすめですので、非日常感を最大限満喫したい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
URBAN CAMP HOTEL Marble Beach(大阪府)
大阪府泉南市にある「URBAN CAMP HOTEL Marble Beach」は、「泉南りんくう公園 “SENNAN LONG PARK”」内のグランピングゾーンに位置します。 近隣エリアには「りんくう プレミアム・アウトレット」や「イオンモールりんくう 泉南」といった大型ショッピング施設があるため、アーバンキャンプホテルとしてショッピングも楽しめる絶好ロケーションです。
こちらの施設は、1日1組限定ですがMORZH(モルジュ)テントサウナ付きプランを提供しています。アウトドアの解放感を楽しみながらロウリュを楽しんだ後は、施設のジャグジー風呂で心行くまでリラックスすることができます。
こちらの施設も客室にRemoteLOCK 7iを導入いただいております。スムーズなチェックインとキーレスな宿泊体験をぜひお試しください。
URBAN CAMP HOTEL Marble Beach
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖(山梨県)
- 出典 :
- 提供(株式会社ビジョン)
株式会社ビジョンが山梨県南都留郡にオープンした「VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖」もテントサウナ付きの宿泊施設です。こちらの施設は、管理棟を除いて基本的に共有スペースを設けていない点が特徴です。
独自の“プライベートスペースグランピング”をうたっているように、各室がプライベートを重視した囲いを設けた設計で、宿泊テント、食事棟、露天風呂、水風呂、テントサウナ、トイレ(建物はすべて冷暖房完備)が備えられています。
- 出典 :
- 提供(株式会社ビジョン)
全客室(棟)が約150㎡の専有スペースを持ち、スペース内に宿泊者専用の露天風呂、テントサウナ、天然水の水風呂など、プライベート空間を満喫する設備が充実しています。他の宿泊ゲストやスタッフとの接触を減らすことで、アウトドアならではの解放感とホテルのラグジュアリー感を楽しむことができます。
- 出典 :
- 提供(株式会社ビジョン)
こちらの施設には全15棟でRemoteLOCK 8jを導入いただいております。プライベートスペースグランピングの1号物件として鹿児島県にオープンした「こしかの温泉」も大変評判が良いようです。ぜひ一度体験されてみてはいかがでしょうか。
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖
SANA MANE(香川県 直島)
瀬戸内海の直島にあるグランピング型リゾート施設「SANA MANE」は、サウナ施設「SAZAE」を建設中で2022年10月オープン予定とのことです。設計は隈研吾建築都市設計事務所設計・隈 太一氏が担当し、サウナー専門ブランドして有名なTTNE株式会社が監修したサウナとのことです。
元は施設内にテントサウナを設置し2年間運営していたそうですが、サウナ利用者からの反響を受けて今回のサウナ建設に至ったとのことです。見た目のユニークさにも興味を引きますが、シミュレーションで精緻に設計したからこその特別な「ととのい体験」も非常に興味深いですね。
SANA MANE GLAMP DOMES
なお、隈 太一 氏には、自身が設計したコワーキングスペースにRemoteLOCKを導入いただき、その際にインタビューをさせていただきました。よろしければ併せてご覧下さい。
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- RemoteLOCK 導入インタビュー記事です。
- 事例|シェアオフィスを導入し関係人口増とカルチャー形成を加速(クマタイチ様)
Dot Glamping 富士山(山梨県)
山梨県の「Dot Glamping 富士山」は、その名の通り富士山を目の前に拝むことができる立地のグランピング施設です。プライベート性を重視し施設内には客室が3室しかありませんが、地元の食材をふんだんに取り入れた食事や、解放感のあるテラススペースなど、自由きままな施設滞在が魅力的です。
こちらの施設にはバレルサウナを取り入れており、サウナ室の中から富士山を眺めることもできます。サウナ室だけではなく水風呂もありますので、澄んだ空気を楽しみつつ、気ままにととのうことができます。(サウナ室から富士山を眺めることができるのは国内唯一?とのことです。)
キャンプ好きにもおすすめな施設です。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
Dot Glamping 富士山
グランピング・サウナ施設の運営にはスマートロックの導入がおすすめ
ちなみにグランピング施設にはRemoteLOCK(リモートロック)の導入がおすすめです。一棟貸しタイプの宿泊施設は複数人で宿泊することが多いので、「誰が鍵を持つか」がバタバタしがちです。併設のスパ・サウナや野外アクティビティで出かけることも多いので、スマートキーの活用で、カギの受け渡し・持ち運びをなくすことでより快適な宿泊体験を提供することができます。
【まとめ】グランピング施設×貸切サウナの体験価値
本記事では、グランピング×貸切サウナの価値や先進事例についてご紹介しました。昨今の大きなブームとして、グランピングブームと貸切サウナブームの両方が存在します。その組み合わせが実現することで、流行を押さえつつ新しい客層を獲得することができそうです。グランピング経営・貸切サウナ経営の参考になれば幸いです。