ブログ

公開日2024.05.14

標準導入が進むセルフチェックイン。スマホ・タブレット・精算機それぞれのメリット・デメリット

近年、ホテル業界では、ゲスト自らがチェックインを行う「セルフチェックイン」の標準導入が進んでいます。しかし、セルフチェックインには、スマホ・タブレット・精算機などの種類があり、その違いが分かりにくいという声も上がっています。そこで、それぞれの特徴と、メリット・デメリットを詳しく解説しました。

セルフチェックインとは

kawamurayukaIMG_6283_TP_V4

セルフチェックインは、今までホテルのフロントで行なっていたチェックインやチェックアウト手続きを、ゲストが端末やモバイルを利用して、自分で行うシステムを指します。

コロナ禍の「非対面、非接触」の必要に迫られたことにより、急激に拡大しましたが、その利便性から「セルフチェックイン」は広く定着し、現在も進化が続いています。セルフチェックインにはいくつか種類があり、現在、多く利用されているのは、次の3つです。

現在利用されているセルフチェックインの種類

  1. 自動チェックイン機
  2. タブレットチェックイン
  3. スマホを使った事前・オンラインチェックイン

それぞれ特徴はありますが、「セルフチェックイン」としての特性はほぼ同じです。
まずは、共通するメリットやデメリットを見ていきましょう。

新規CTA

セルフチェックインに共通するメリット

セルフチェックインに共通するメリットはたくさんあります。
ホテル側のメリットと、ゲスト側のメリットに分けて、見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.08.49

セルフチェックインの、ホテル側の最大のメリットは、フロント業務が自動化するということです。そのため、フロントの省人化が進み、人で不足の解消や、人的コスト削減にも繋がります。また、スタッフが直接現金を扱わないので、ヒューマンエラーを防ぐこともできます。多国籍言語の対応が可能になる点も、大きなメリットと言えるでしょう。

ゲスト側のメリットは、何といっても待ち時間が短縮することです。また、清算手続きが簡単なことや、好きなタイミングでチェックイン・チェックアウトできることも、大きなメリットでしょう。

セルフチェックインに共通するデメリット

セルフチェックインは、メリットばかりではありません。
次に、セルフチェックインに共通するデメリットを見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.10.35

ホテル側のデメリットとしては、導入コストやランニングコストがかかるということがあげられるでしょう。また、システムにトラブルが発生した場合、ホテルスタッフの対応が限られることは注意すべき点です。業者に連絡を入れる必要がありますし、ゲストを長時間待たすことにもなりかねません。

ゲストにとってのデメリットは、フロントスタッフがいない場合、操作や分からないことをすぐに聞けない、という点です。人によっては、操作が難しいケースもあります。また、セルフチェックインは、現金が利用できない場合が多いので、不便さを感じるゲストもいるでしょう。

自動チェックイン機

atm-7212428_640

では、セルフチェックインごとに、特有のメリットデメリットを見ていきましょう。
まずは、自動チェックイン機についてです。自動チェックイン機(自動精算機)とは、フロントに設置してチェックインやチェックアウトを行う専用の機械(ソリューション)です。自動精算機が付いているので、宿泊料金の精算や、カードキー、電子キーの発行も行うことができます。

チェックイン・チェックアウトはもちろん、会計、鍵の受け渡しなど、フロント業務のほとんどを自動化することが可能で、業務の省人化を実現することができます。

セルフチェックイン機に特有のメリット

セルフチェックイン機特有のメリットを見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.12.45

自動チェックイン機は、自動精算機が付いているので、現金の取り扱いが可能です。また、キャッシュレス決済、カードキーや電子キーの発行などのオプションも、ホテルの方針に合わせて組み合わすことができます。

ゲストにとっても、直感的な操作ができて、利用しやすいといえるでしょう。また、他のセルフチェックインはカード決済が多いのに対し、現金が利用できる点も、メリットといえます。

自動チェックイン機に特有のデメリット

次に、自動チェックイン機特有のデメリットについてみていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.14.36

自動チェックイン機のデメリットは、初期費用が高く、維持管理コストもかかるという点です。また、現金を扱う端末の場合、毎日釣り銭を用意したり、現金(売上金)を計算するような手間がかかります。また、フロントに自動チェックイン機を設置するスペースを確保する必要もあるでしょう。

ゲストにとってのデメリットは、機械の操作などに慣れていない人の場合、操作が分かりにくい点です。フロントスタッフが常駐していない場合、すぐに聞くことができないため、不安になることもあるでしょう。

タブレットチェックイン

次に、タブレットチェックインについて見ていきましょう。
タブレットチェックインとは、ホテルのフロントなどに設置されたタブレット端末を利用して、ゲストが自分でチェックイン手続きを行うシステムを指します。

セルフチェックインシステムを導入する必要はありますが、フロントにタブレットを用意するだけなので、シンプルで簡単に設置できます。システムによっては、タブレットを利用した「サイン対応」やテレビ電話、AIによる本人認証機能など、様々なオプションを利用することができます。

スマートロック等と提携すれば、ゲストのスマートフォンを利用した鍵の解錠(暗証番号発行)ができます。ゲストにとっても、利便性が高いシステムといえるでしょう。

タブレットチェックインに特有のメリット

では、タブレットチェックイン特有のメリットを見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.17.59

タブレットを利用したチェックインは、チェックイン機と比較すると、導入コストが安くなります。設置も、モバイルを置くスペースがあればいいので、場所を選びません。

また、インターネットを介したシステムなので、管理者はチェックイン情報などを、リアルタイムで把握することができます。効率的な顧客管理が可能になるでしょう。オプションやカスタマイズも豊富で、柔軟性が高いのも大きなメリットです。

ゲストにとっても、モバイルの案内に沿って、簡単にチェックインができるので便利です。

タブレットチェックインに特有のデメリット

次に、タブレットチェックイン特有のデメリットを見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.19.45

ホテル側のデメリットは、チェックイン機ほどではありませんが、初期投資や維持管理コストがかかるという点です。インターネットを利用したシステムなので、データのセキュリティリスクもあるでしょう。

また、タブレットに慣れていないゲストにとっては、「難しい」「不便だ」と感じる人もいます。

スマホを使った事前・オンラインチェックイン

women-8509637_640

次に、スマートフォンを利用した事前オンラインチェックインについて見ていきましょう。
スマホを使った事前・オンラインチェックインとは、ホテルに到着する前に、自分のスマートフォンなどを利用して事前チェックインができるシステムです。

ホテルに到着後、フロントや備え付けられているモバイルなどで、簡単な手続きを行う必要がありますが、すぐに完了します。他のセルフチェックインシステムよりも、短時間で済むため、待ち時間が非常に少ないのが大きな特徴です。

スマートロックと提携すれば、ゲストのスマートフォンに暗証番号やQRコードを発行して、そのまま客室のキーとして利用することも可能です。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。

スマホを使った事前・オンラインチェックインに特有のメリット

スマホを使った事前・オンラインチェックインのメリットを見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.22.22

スマホを使った事前・オンラインチェックインは、ホテルでの手続きを簡素化します。そのため、繁忙期やゲストが集中する時間帯であっても、フロントの混雑を緩和することができるでしょう。また、ホテルのオンラインチェックインは、基本的に当日行うので、ゲストの到着時間をある程度正確に把握することが可能です。
ゲストにとっても、自分のタイミングでチェックインが可能で、ホテルでの待ち時間が短くなることは大きなメリットといえるでしょう。

スマホを使った事前・オンラインチェックインに特有のデメリット

次に、スマホを使った事前・オンラインチェックインのデメリットを見ていきましょう。

スクリーンショット 2024-05-01 15.23.50

スマホを使った事前・オンラインチェックインのデメリットは、初期費用や維持管理コストがかかるという点です。ただし、セルフチェックインの中では、比較的コストは低いといえます。モバイルチェックイン同様、インターネット回線を利用しているため、データのセキュリティリスクがあります。

ゲストにとってのデメリットは、スマートフォンが充電切れなどで利用できない場合、事前チェックインができなくなるということです。スマートフォンに、ホテルの情報などがすべて入っている場合、ホテルの名称や道順が分からなくなるというリスクもあるでしょう。

また、スマートフォンの操作が慣れていない人には、不便と感じる場合もあるでしょう。

【まとめ】標準導入が進むセルフチェックイン

いかがでしたでしょうか。セルフチェックインは、ホテルにとっても、ゲストにとっても、非常に利便性の高いシステムです。これからますます進化し、さらに標準導入が進むと見られています。

とはいえ、実際に導入するには、それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかりと押さえて理解する必要があります。ホテルのイメージや、ゲストの層に最適なセルフチェックインを選択することをおすすめします。

この記事が、少しでも参考になりましたら幸いです。なお、RemoteLOCKでは宿泊事業者向けの解説資料もご用意しております。下記のバナーよりぜひダウンロードをお願いいたします。

新規CTA

この記事をシェア

  • LINE
  • はてなブックマーク

資料ダウンロード

メールマガジン

最新記事やRemoteLOCKの情報をメールでお届けします