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公開日2018.12.17

最終更新日2022.01.20

テンキー錠の選び方とは?暗証番号型の電子錠やスマートロックを比べてみた。

暗証番号(テンキー)タイプの電子錠・スマートロック をお探しの皆さま向けの解説記事です。暗証番号タイプの各製品カテゴリの特長と選び方のコツをお伝えします。本日は番号式ロック製品の代表製品として、キーレックス、EPIC、キュリオ、ニンジャロック、リンキー、リモートロックの6製品を例に、それぞれの違いをあげます。(各製品はカテゴリの代表例です。個別の製品の良し悪しを評価していませんのでご注意ください。)

この記事の目次

  1. 1.なぜ、暗証番号タイプを選ぶのか?
    1. 1-1.機械式の暗証番号錠(キーレックス等)
    2. 1-2.テンキータイプの電子錠(通信機能なし)(EPIC等)
    3. 1-3.スマートロック (後付タイプ)のテンキーオプション
    4. 1-4.スマートロック (工事設置タイプ)のテンキー錠
  2. 2.スマートロック (工事設置タイプ)製品の具体例と違い
  3. 3.【おまけ】最近話題のSESAMIもIoT製品として注目!?

(掲載内容は2018年12月時点の情報です)

1.なぜ、暗証番号タイプを選ぶのか?

 

テンキーボタン

 

前提の確認です。暗証番号式の電子錠を選ぶ動機は主に2つが考えられます。物理的なカギだと持ち歩いたり、渡したりするのが面倒といった理由。そして、セキュリティの面で紛失や複製のリスクがあるという理由も多いかと思います。

 

テンキー式の錠前であれば、カギを開ける時は「暗証番号を押すだけ!」というのシンプルな利用方法が最大の魅力です。ではどんなテンキー製品を選べば良いのか、以下、製品カテゴリ別に満たせるニーズをご紹介します。

 

1-1.機械式の暗証番号錠(キーレックス等)

 

「物理的なカギを渡す・持ち歩くことをやめたい!」という方は機械式の暗証番号錠を入れると良いでしょう。暗証番号を知っている人だけが出入りでき、手軽に入退管理が実現できます。

 

 ◯満足する人

  できるだけ簡単にキーレス(鍵の持ち歩き不要)にしたい方。

 

 満足できない人

  セキュリティに課題意識がある、入室管理に重きを置いている方。

 

1-2.テンキータイプの電子錠(通信機能なし)(EPIC等)

 

機械式ではなく、電源や電池で動く電子錠です。暗証番号式と聞いて一般的に思い浮かべるものはほぼこのタイプかもしれません。機能的には、製品によって暗証番号以外にも、ICカードや指紋を登録して解錠したり、リモコンを使うことができたりと、複数の開け方が可能なものが多いです。

 

 満足する人

  番号とカードや指紋などの複数の解錠方法でスマートな入室方法を実現したい方。 

 

 満足できない人

  「スマートさ」の中に、セキュリティ強化や遠隔管理を求めている人。

 

1-3.スマートロック (後付タイプ)のテンキーオプション

 

スマートフォン

 

スマートロック は近年話題のIoT製品です。スマートフォンや端末を通じてカギの管理ができます。その中で、キュリオやニンジャロックは、錠前のサムターン部分にデバイスを両面テープで固定して取り付けることで、専用のスマホアプリやWebブラウザから鍵の開閉ができるようになります。アプリを通じて開閉権限を知人に渡すことも可能です。(キーレスでIT管理)

 

さらに、キュリオ、ニンジャロックにはそれぞれテンキーのオプションがあり、オプション製品を使うことで、決められた暗証番号でカギを開けることができます。

 

 満足する人

  カギの遠隔操作やセキュリティアップ、自宅のIoT化を進めたい方。

 

 満足できない人

  自宅ではないところ・無人施設を管理したい、利用者が多数または多様な施設

 

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1-4.スマートロック (工事設置タイプ)のテンキー錠

 

さきほどのスマートロック (後付けタイプ)とは異なり、両面テープではなく、工事設置でドアに取り付ける、テンキーがあるスマートロックです。スマートロック (後付けタイプ)をビジネスユースしようとすると課題になりやすいのが以下の2点です。

 

 ・両面テープだが剥がれて落ちたり、ずれたり、勝手に持ち帰られたりしないか?

 ・数十室、数百室管理したいけど大丈夫か?

 

工事設置するスマートロックは、そもそもドアに錠前として取り付けるため、設置の不安定やいたずらによる取り外しの心配はありません。これらはテンキーでの開け閉めが標準で利用できるため、不特定多数の方の出入りあるドアに向いています。テンキータイプの電子錠としての"顔"と、カギが通信してIT管理できるスマートロック の機能をあわせもったハイブリットのカテゴリとなります。

 

 満足する人

  スマートロックで外部の人を頻繁に招待したい(入れるようにさせたい)人

 

 満足できない人

  利用者が自分だけの場合や、導入がカンタンさが大切だと思う方

 

2.スマートロック (工事設置タイプ)製品の具体例と違い

 

メリットとデメリット

 

最後にタイプ4のスマートロック(工事設置タイプ)の製品例です。このカテゴリで、工事設置するスマートロックかつテンキー錠の製品としてよく比べられるのが以下の2製品で、


 ・株式会社ユーエムイーの提供するLINKEY(リンキー)
 ・株式会社構造計画研究所の提供する RemoteLOCK(リモートロック)

 

どちらも遠隔で暗証番号変更が可能、通信機能なしでも単体で動作する電子錠です。

製品コンセプトや構成の違いとしては、リンキーは「賃貸物件や不動産内見」を意識して作られ、ゲートウェイを追加設置する事で遠隔で2つの暗証番号を更新することができます(オプションで暗証番号が更新可能に)。

 

リモートロックは、米国でのバケーションレンタルの貸し出しや施設管理を目的として作られ、本体にWiFiとの通信機能が内臓されています(遠隔管理が標準)。多数の人が入れ替わり立ち代わり出入りしても大丈夫なように、ゲスト毎に期間の決まった暗証番号を最大1000個、あらかじめ発行することができます。

 

導入については、国内賃貸物件利用を想定したリンキーの方が工事が簡単な点(ドアへの加工がなく現状復帰可能。リモートロックはドアに穴あけが必要。)で軍配があがります。

 

一方、リモートロックの方が優れているのは、運用のスムーズさになります。暗証番号が同時複数利用でき、事前にメール送付が可能です。そのため、出入りする当日に特別な対応をする必要がありません。1つの暗証番号を書き換える製品の場合は、前の利用者が使い終わって次の利用が始まるまでのタイミングを見計らって、更新してあげる必要がでてきます。こうした面倒なオペレーションを回避できるのがリモートロックです。

 

その他、清掃用などにマスター用の暗証番号を設定できたり、複数のドアに同じ番号で入れるように権限を付与することもできます。APIを通じて予約サイトや自社システムと連携することも可能なため、暗証番号に対する自由度はリモートロックの方が高くなります。

 

 リンキー    : 簡易取付 → 現状復帰可

           暗証番号は2個

 

 リモートロック : 工事取付(ドアに穴あけ)

           暗証番号は1000個(期間設定可) → 運用がスムーズ

 

といった部分に違いが出るのではないでしょうか。

 

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3.【おまけ】最近話題のSESAMIもIoT製品として注目!?

 

余談ですが、Makuakeで話題になったSESAMIもスマートロック (後付タイプ)に入ります。こちらはテンキーオプションがない製品ですがAPIも公開されていてIoTとしては色々遊べる製品です。ただし今回記事の観点では、アプリをインストールしてない人が出入りしたい場合、部屋から出入りする都度、API側から解錠・施錠指示などを出してあげなきゃいけなかったりします。

 

用途にあった暗証番号錠、スマートロック選びのお役に立ちますことをお祈りしております。

 

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