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公開日2024.03.18

スマート化が進むキャンプ場。施設運営を効率化する「スマートロック」という選択肢

今、「キャンプ場のスマート化」が注目を集めています。スマートフォンなどを利用して、キャンプ場の利便性を上げる取り組みですが、中でもスマートロックを選択することで、施設運営の効率化が一気に進みます。どのようなことが可能になるのか、メリット・デメリットと、導入事例もご紹介します。

全国で進む「キャンプ場のスマート化」

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現在、全国のキャンプ上で、スマート化が進んでいます。スマートフォンなどを利用して、キャンプ場の利便性を上げる「スマート化」ですが、テントに泊まるだけなのに、どうしてスマート化が必要なのか、疑問に思われる方も多いかもしれません。

そこで、キャンプ場のスマート化が注目されている理由と、どのようなことが可能になるのかを詳しく説明していきましょう。

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キャンプ場のスマート化とは

キャンプ場のスマート化とは、キャンプ場の予約からチェックイン・チェックアウト、キャンプ施設・設備の利用から支払いまで、スマートフォンなどのシステムを利用し、自動化することを指します。具体的には、予約システムやセルフチェックインシステム、スマートキー(電子キー)、自動精算機などのITシステムを連動させて、運用することになるでしょう。

たとえば、管理棟に行かずに利用者のスマートフォンでチェックインしたり、シャワー室の入り口の鍵をQRコードで開けたり、共有の風呂場の空室状況がチェックできたりと、利便性を上げることができます。

※QRコードの商標はデンソーウェーブの登録商標です。

キャンプ場のスマート化が注目されているわけ

今、キャンプ場のスマート化が注目されているのは、利用者のニーズが変化してきているからです。本来、キャンプ場は大自然の中にテントを張って、自然と触れ合い、その不便さを満喫するものでした。

ところが最近の傾向として、特に若い世代は、キャンプ場を次の条件で探します。

人気のキャンプ場の条件

  • キャンプ場の施設が充実していること
  • アクティビティが豊富であること
  • 施設や場内が清潔に保たれていること
  • 環境や景観が良いこと
  • 安全性が高く、安心して過ごせること
  • 料金的に満足できること
  • 利便性が良いこと

上記のように、運営側は、施設を充実させた上に、清潔で便利に保つことが求められています。それには、優秀なスタッフを何人も確保する必要があります

とはいえ、キャンプ場の繁忙期は限られており、交通が不便な場所も多いため、人手不足の問題を抱えている施設も少なくありません。また、スタッフを確保しても、人件費が高くなるため、経営自体が苦しくなるケースもあります。

そういった課題を解決する施策として、「キャンプ場のスマート化」が注目されているわけです。

「スマート化」が可能にすること

キャンプ場のスマート化は、キャンプ場の運営負担を軽減し、業務効率化を促します。利用者にとっても、利便性や安全性の向上が期待できるでしょう。具体的に次のようなことを可能にします。

キャンプ場のスマート化が可能にすること

  • 管理棟や受付の無人化
  • チェックイン・チェックアウトの無人化
  • 鍵の受け渡しの廃止
  • キャッシュレスによるレジ業務の廃止
  • 安全性の向上
  • スタッフの労働環境の向上

このように、様々な作業を効率化し、業務によっては無人化さえ可能にします。広いキャンプ場を行ったり来たりすることが少なくなるので、スタッフにとっても、労働環境が向上するでしょう。

中でも、物理的な鍵の受け渡しをなくす「スマートロック」は、運営側にとっても、利用者にとっても大きなメリットがあります。具体的なメリットについては、次の章で詳しく解説しましょう。

キャンプ場に「スマートロック」を導入するメリット

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「スマートロック」を導入すると、キャンプ場運営の効率化が進みます。とはいえ、キャンプはテントに宿泊することがメインです。コットンやポリエステルなどの薄い生地で作られているテントには、「スマートロック」を取り付けることはできません。

そのため、どうして効率化になるのか、そもそもどのようなメリットがあるのか、疑問に思われるかもしれませんね。具体的には、つぎのようなメリットがあります。

キャンプ場にスマートロックを導入するメリット

  • 施設管理がやりやすくなる
  • 作業効率化で人手不足解消になる
  • セキュリティの向上につながる
  • 鍵にまつわるトラブルを回避できる

これらのメリットを、詳しく見ていきましょう。

施設管理がやりやすくなる

スマートロックは、スタッフの作業を効率化し、施設管理がやりやすくなります。鍵の受け渡しや管理などの業務がなくなるため、業務が簡素化するからです。

たとえば、管理棟で鍵を管理している場合、利用者のチェックインやチェックアウトに合わせて、フロントスタッフが待機している必要があります。しかし、スマートロックとセルフチェックインシステムを組み合わせることで、スタッフがなくても、利用者は施設を利用することができるのです。

少人数での運用が可能になるため、全体的なコストの削減につながるでしょう。

作業効率化で人手不足解消になる

スマートロックは、スタッフの作業を効率化し、人手不足解消の施策となります。鍵にまつわる作業がなくなるため、少人数での運営が可能になるのです。たとえば、管理棟で鍵を管理している場合、利用者のチェックインやチェックアウトに合わせて、必ずフロントスタッフが必要になります。繁忙期には、常に数人が待機する場合もあるでしょう。

しかし、スマートロックとセルフチェックインシステムを組み合わせると、利用者は受付に寄らずに施設を利用することができるのです。管理棟に、常にスタッフを待機させておく必要がなくなります。

少人数での運用が可能になるため、人手不足の解消や、全体的なコストの削減につながるでしょう。

セキュリティの向上につながる

スマートロックは、キャンプ場の入り口や、管理棟、共有施設に取り付けることで、セキュリティの向上に繋がります。というのも、スマートロックの付いた扉の開閉には、利用者のスマートフォンに送付した「パスワード(暗証番号)」や「QRコード」が必要になるからです。

たとえば、スマートロックを共有施設に取り付けた場合、パスワードを知らない第三者は、扉を開けることができません。そのため、スタッフが常に監視をしていなくても、施設などの不正利用を防ぎ、部外者の侵入を防ぐことが可能になります。管理者のパソコン上で、入退出管理が簡単に行なえることも大きいでしょう。

この「パスワード(暗証番号)」や「QRコード」は、利用者が申込みの際に発行し、利用期間や、時間まで制限することができます。物理的な鍵とは異なり、複製もできないため、安全性が上がるというわけです。

※QRコードの商標はデンソーウェーブの登録商標です

鍵にまつわるトラブルを回避できる

スマートロックを導入すると、キャンプ場で起こりがちな、鍵にまつわるトラブルを回避できます。共有施設の鍵の紛失や、盗難などの危険性がなくなるためです。


たとえば、物理的な鍵が紛失すると、広い場内を探し回ったり、利用者に聞き込みをする必要が出てきます。最悪な場合、警察ごとに発展することもあり、多くの手間や時間を費やすことになるでしょう。

スマートロックなら、紛失はもちろん、複製リスクなどもありません。キャンプ場で起きるトラブル自体が少なくなるでしょう。

スマートロックを導入するデメリット

キャンプ場にスマートロックを導入するのは、メリットばかりではありません。
デメリットは次の通りです。

キャンプ場にスマートロックを導入するデメリット

  1. 初期費用がかかる
  2. 技術的な問題が発生したときにすぐに対応できない
  3. ゲストへの説明が必要

初期費用がかかる

スマートロックを導入すると、初期費用がかかります。取り付ける場所や、スマートロックのタイプによっては、新たな電源の増設や、Wi-Fi設備なども導入する必要があります。

そのため、キャンプ場の規模や利用人数によっては、コスト的なメリットが出にくいケースもあるでしょう。

技術的な問題が発生したときにすぐに対応できない

スマートロックに技術的な問題が発生したとき、キャンプ場のスタッフでは対応できない可能性もあります。スマートロックは機械なので、内部の配線がショートしたり、誤作動を起こしたりする場合もあるためです。

特に、キャンプ場は、市街地から離れている場合が多いため、解説に時間がかかる場合もあるでしょう。そのため、メンテナンスや点検などは、日常的に行うようにします。

ゲストへの説明が必要

スマートロックは、スマートフォンやQRコードなどを利用するため、スマートフォンの操作に不慣れな方や、スマートフォンを持っていない方は、利用できない可能性もあります。

そのため、予約時点でのご案内や、現地での操作方法の説明が必須となります。パスワードなどをご案内するメールに、解説動画などを添付するなどの工夫をすると、よりスムーズになるでしょう。

キャンプ場のスマート化の実例まとめ

それでは、実際にスマート化に取り組んだ事例を2つご紹介します。

RemoteLOCKも活用中|RECAMP館山

千葉県館山市の「RECAMP館山」では、R.projectとそのグループ会社であるRecamp、そしてNTT東日本が共同でICTを活用したキャンプ場のスマート化・周辺地域活性化に関する実証実験を実施しました。

こちらの施設はRemoteLOCKも導入いただき、無人店舗(スマートストア)や客室の入室管理に活かしていただきました。無人店舗については移動が簡単なトレーラーハウスを採用しており、ICT導入以外の面でも様々な工夫が見られます。店内では地元の食材や特産品、レンタル品を取り扱っていて、決済もスマホアプリを活用することで、人によるレジ対応を不要にしています。

地域創生にも効果|昭和の森フォレストビレッジ

千葉市の「昭和の森フォレストビレッジ」は、都心から約1時間、安心&快適で初心者やファミリーに人気の都市型キャンプ場です。ここでは、ICTを活用したキャンプ場運営のスマート化と、キャンプ場を中心とした地域創生の取り組みが行われています。

キャンプ場運営に特化した運営支援・予約管理サイト「なっぷ」を用いて、スマートフォンからチェックインやチェックアウトが可能。事前エントリーを済ませておくことで、待ち時間なくスムーズに受付が終了します。

また、「なっぷ」から電子チケットを配布し、周辺施設の利用を促す取り組みも行なっています。こういった施策の効果などが、全国のキャンプ場から注目を集めています。

【まとめ】スマートロックがキャンプ場のスマート化を実現!

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▲キャンプ場で実現可能な入室管理のソリューションをまとめました!

いかがでしたでしょうか。キャンプ場とITシステムは、一見、関係なさそうに見えますが、実はとても相性の良い施策です。せっかくキャンプに来たのに、受付をするだけで長時間待たされたり、施設を利用するために、鍵を借りにキャンプ場を行ったり来たりするような不便は、キャンプ場自体の評価を下げる可能性もあります。

そのような課題も、スマートロックなどのITシステムを導入することで解消することができます。営側にとっても、利用者にとっても利便性が上がる「キャンプ場のスマート化」について、参考になりましたら幸いです。

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