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公開日2024.03.29

最終更新日2024.04.17

ラグジュアルさも魅力?オーベルジュタイプの宿泊施設運営とスマート化について

その土地ならではの食事とラグジュアルさが魅力の「オーベルジュ」。他の食事付き宿泊施設とは一味も二味も違う、今人気のオーベルジュについて、注目を集めている理由と、運営のポイント、成功している事例などを解説していきます。

ラグジュアルさが魅力!オーベルジュタイプの宿泊施設とは

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旅行形態の多様化が進み、さまざまな趣向をこらした宿泊施設が登場しています。その中でも、その土地ならではの”食”が楽しめる「オーベルジュタイプの宿泊施設」が人気」です。

食事が有名なホテルや旅館はありますが、オーベルジュの魅力は、その「ラグジュアルさ」。ラグジュアルは、LUXURY(豪華)とCASUAL(気楽な)を組み合わせた造語ですが、贅沢でありながらアットホームな雰囲気のあるオーべルジュを表すにはぴったりの言葉といえるでしょう。

そんなオーベルジュについて、詳しく解説していきます。

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ラグジュアルさが魅力の「オーベルジュ」とは

オーベルジュとは、「郷土料理を提供するレストラン付きのホテル」を指します。高級感がありながら、アットホームな雰囲気であることが特徴で、料理やサービスにおいても高水準のものが提供されます。

オーベルジュの発祥は、中世のフランスに遡ります。当時のシェフたちは、新鮮な食材を調達するために郊外でレストランをオープンするようになりました。その結果、遠方からの利用者が増え、それに応じて宿泊施設を備えるようになったという説が有名です。

他の宿泊施設との違いは「食事がメイン」

オーベルジュと他の施設との大きな違いは、宿泊ではなく、「食事がメイン」であることでしょう。フランスが発祥ということもあり、フランス料理が提供されるレストランタイプが多くを占めます。ただし最近では、和食や創作料理を提供するオーベルジュも増えています。

レストランがメインなので、規模自体は大きくありません。しかし、施設内は、レストランに合わせ、洗練された雰囲気と設備が備わっています。客室でも、レストラン同様「優雅」に過ごせるのが特徴でしょう。

オーベルジュが注目を集めているわけ

オーベルジュが注目を集めているわけは、他の宿泊施設とは違う、独特な体験ができるからでしょう。宿泊の目的が料理であるため、食に特化した「非日常感」を味わうことができます。

たとえば、一般的にオーベルジュは都会から離れた自然豊かな地域で開業しています。大自然を満喫しながら、洗練された施設とサービスで、その土地でしか味わえない新鮮で美味しい料理を味わえる。その体験は、何とも比較できないほど贅沢な食事といえるでしょう。

また、シェフとの距離感が近いため、看板となるシェフとのコミュニケーションが取りやすいことも特徴です。シェフの腕や人柄のファンになった人が、何度も通い詰めたくなるような、アットホームな雰囲気も、他のホテルや旅館とは異なる点でしょう。

オーベルジュタイプの宿泊施設に必要な3つのポイント

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1章では、レストランをメインとした宿泊施設が「オーベルジュ」と解説しました。しかし、レストランと宿泊施設があればオーベルジュといえるのか、といえば、もちろんそうではありません。

オーベルジュと称するには、次のような3つのポイントが必要です。

オーベルジュに必要な3つのポイント

  • 地元の食材を使ったこだわりの料理
  • アットホームな雰囲気と快適さ
  • ラグジュアリーを感じる施設と客室

これらのポイントを、詳しく見ていきましょう。

地元の食材を使ったこだわりの料理

まず、大切なのは「地元の食材を使ったこだわりの料理」を提供することです。単に高級食材を使えば良いわけではなく、地域の文化や風土を感じる食材を扱うことが大切です。

たとえば、採れたての海の幸や、旬の野菜、地元ブランドの肉などをうまく取り入れ、「ここでしか味わえない」ことをアピールすれば、わざわざ足を運ぶ価値が高まります。

また、ワインテイスティングやシェフによる特別な料理教室などがあれば、より楽しい滞在を提供することができるでしょう。

アットホームな雰囲気と快適さ

オーベルジュは、他の宿泊施設と比較して、アットホームな雰囲気と快適さを提供することが必要です。小型宿泊施設ならではの、丁寧でありながら、親しみやすさのあるサービスが求められています。

そういった意味では、「ペンション」などと似ていますが、オーベルジュはより洗練されたサービスと、ラグジュアルさが特徴です。ゲストが忙しい毎日を忘れて、心からくつろげるような、高いホスピタリティを提供します。

ラグジュアルを感じる施設と客室

オーベルジュは、レストランがメインではありますが、施設全体にラグジュアリー感が必要です。高級感のある内装や装飾を備えた設備、快適な客室や豪華な共用スペースは、ゲストの高揚感を高めるでしょう。

オーベルジュはフランス発祥なので、ヨーロッパ風の施設が多いのですが、最近では「和」のテイストを取り入れた宿泊施設も人気です。また、その土地ならではの景観なども、レストランや客室から見えるように設計すれば、素晴らしい滞在の記憶の一部になるはずです。

オーベルジュの運営には「スマート化」が欠かせない理由

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オーベルジュには、上質できめ細かいサービスが求められています。しかし、人の力だけで運営しようとすると、非効率になり、スタッフにも負担がかかります。

「スマート化」を取り入れることで、オペレーションや作業の効率が良くなり、無駄なコストも削減することができます。スマート化とは、ITシステムなどを導入して、ホテル業務の自動化・効率化を図る施策のことで、利便性が上がるため、顧客満足度を上げることにも繋がります。

スマート化により実現すること

  1. スマート化によるオペレーションの効率化
  2. コストをかけずに優れた人材を確保
  3. セキュリティアップとゲストの満足度向上

スマート化によるオペレーションの効率化

煩雑なフロント業務をスマート化することで、オペレーションが効率化します。

たとえば、予約管理システムを導入すると、電話対応がほとんど無くなります。セルフチェックインシステムでは、ゲストが自分のスマートフォンなどを利用してチェックインするので、フロントスタッフが必要ありません。

多くの業務が自動化するので、余った人材を、他のサービスに配置することも可能で、余裕のあるオペレーションが実現するでしょう。

コストをかけずに優れた人材を確保

スマート化すると、コストをかけずに優れた人材を確保することができます。フロント業務などが簡素化され、スタッフはゲストへのサービスに集中することができるからです。より仕事に愛着ややりがいを感じるようになり、長く定着してくれるでしょう。

一般的に、オーベルジュは規模が小さいため、多くの優秀なスタッフを確保することが難しくなります。従業員は優れたサービスを提供したいという意欲はあるものの、日々の業務に追われることで、細かいサービスまで対応できない場合もあるでしょう。

しかし、スマート化を導入することで業務の効率化が進み、最少の精鋭だけで宿泊施設を運営することが可能になります。

セキュリティアップとゲストの満足度向上

スマート化で施設のセキュリティアップが実現し、ゲストの満足度も向上することが可能になるでしょう。

たとえば、スマートキーを導入することで、鍵の盗難や紛失などのトラブルが無くなります。ゲストは、自分のスマートフォンに送られてきたパスワードやQRコードを利用して客室の開閉をするためです。フロントでの鍵の受け渡しも必要なくなるので、チェックインの時間も短縮できます。

さらにパスワードなどを知らない人は扉の開閉ができないため、不正侵入などのリスクも防ぐことができます。なによりも鍵の持ち歩きが無くなり、利便性がアップするので、ゲストの満足度も向上するでしょう。

個性が光る人気のオーベルジュ3選

これまでの解説で、オーベルジュについての理解が深まったのではないでしょうか。
ここでは、実際に人気を博しているオーベルジュを3箇所ご紹介しましょう。

地産地消の美食を文化財で楽しむ|オーベルジュ豊岡1925

オーベルジュ豊岡1925は、昭和9年に建てられた国登録有形文化財「兵庫縣農工銀行豊岡支店」をリノベーションしたノスタルジックな近代化遺産の中で、優雅にフレンチをいただけるオーベルジュです。

ブランド牛「但馬牛」をはじめ、日本海の採れたての魚介類、契約農家からの特別なお米を使用するなど、食材の宝庫“但馬”の地産地消にこだわったメニューが楽しめます。特に但馬牛は、全国の高級ブランド牛のルーツとしても有名で、おいしさを余すこと無く堪能することができます。

日本ワインのパイオニアが提供するワイナリーリゾート|Winerystay TRAVIGNE

新潟県角田山(かくだやま)の麓にあるワイナリー「カーブドッチ」が運営する「Winerystay TRAVIGNE」。ワイナリーに宿泊できるという、特別な体験ができるオーベルジュです。

「ワインが生まれ育つ場所で豊かな時間を過ごしてもらいたい」という理念のもと、ラグジュアリー感がありながら、ヨーロッパの片田舎のような温かみが感じられる滞在型ワイナリーリゾートとなっています。ワインについて学ぶワイナリーツアーやワインテイスティングに参加したあと、地元の食材を使ったフレンチのコース料理をゆっくりと味わうことができます。

信州蓼科高原の1日3組限定|オーベルジュテラ

「オーベルジュテラ」は、長野県蓼科中央高原にある、オーナーとシェフの夫婦が営んでいる家庭的なオーベルジュです。1日3組限定のアットホームな雰囲気は、まるで「もうひとつの家」のような温かさがあり、リピーターが多いのも特徴でしょう。

前菜からデザートまでを、半径20~30キロメートル圏内の食材で調達。「畑でかじった野菜の味をそのまま感じられるような料理」を意識するなど、基本的に地産地消がコンセプトとなっています。しかし、料理によってはフランスから食材を仕入れるなど、とことんこだわり抜いた美食を堪能することができます。

【まとめ】ラグジュアルさが魅力のオーベルジュタイプの宿泊施設

いかがでしたでしょうか。オーベルジュタイプの宿泊施設は、高級感がありながら、アットホームな雰囲気の「ラグジュあるさ」が最大の魅力です。しかし、小規模の宿泊施設で手厚いおもてなしをするには、オペレーションが非効率になりがちです。そういった課題をカバーするためにも、運営のスマート化は欠かせないと言えるでしょう。

注目を集めるオーベルジュについて、参考になりましたら幸いです。

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